国際生物学オリンピック参加生徒の成績について

令和元年7月21日

文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しておりますが、この度、ハンガリー(セゲド)で開催された「第30回国際生物学オリンピック」に参加した生徒全員がメダルを獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。
(共同発表:国際生物学オリンピック日本委員会)

1.受賞状況

銀メダル2名、銅メダル2名

2.参加者

4名の高校生

3.受賞者詳細

 小野(おの) 俊祐(しゅんすけ)さん

 鳥取県立鳥取西高等学校(鳥取県) 3年(18歳)

 銀メダル

  椋木(むくのき) 優斗(ゆうと)さん

  灘高等学校(兵庫県) 3年(18歳)

  銀メダル

 長谷川(はせがわ) 修造(しゅうぞう)さん

 灘高等学校(兵庫県) 2年(16歳)

 銅メダル

 星野(ほしの) 敬太(けいた)さん

  栄光学園高等学校(神奈川県) 2年(17歳)

 銅メダル

(年齢は本大会終了日時点のもの)

4.参加国数/人数

  72か国・地域 / 285名

5.開催地/会期

ハンガリー(セゲド) / 令和元年7月14日(日曜日)~20日(土曜日)

6.派遣機関

国際生物学オリンピック日本委員会

<参考資料>

◆大会概要

・国際生物学オリンピックは、1990年に現在のチェコ共和国にて第1回大会が開催された。
・2019年のハンガリー大会は、第30回目。
・日本は、2005年から参加を開始し、毎年4名の選手を派遣。本年は15回目の参加。
・昨年のイラン大会は、71か国・地域から269名の選手が参加し、日本の成績は銀メダル2名、銅メダル2名であった。
・本年のハンガリー大会には、72か国・地域から285名の生徒が参加し、日本は銀メダル2名、銅メダル2名という成績を収めた。

◆日本代表団(参加生徒)の日程

 7月12日(金曜日)

 結団式、成田泊

     13日(土曜日)

 成田発ーセゲド着

     14日(日曜日)

 大会登録、開会式

     15日(月曜日)

 エクスカーション、実験試験会場視察

     16日(火曜日)

 実験試験

     17日(水曜日)

 エクスカーション

     18日(木曜日)

 理論試験

     19日(金曜日)

 エクスカーション

     20日(土曜日)

 閉会式

     21日(日曜日)

 セゲド発

     22日(月曜日)

 成田着

 ◆参加生徒

 小野(おの) 俊祐(しゅんすけ)さん

鳥取県立鳥取西高等学校(鳥取県) 3年(18歳)

 銀メダル

  椋木(むくのき) 優斗(ゆうと)さん

灘高等学校(兵庫県) 3年(18歳)

  銀メダル

 長谷川(はせがわ) 修造(しゅうぞう)さん

灘高等学校(兵庫県) 2年(16歳)

 銅メダル

 星野(ほしの) 敬太(けいた)さん

栄光学園高等学校(神奈川県) 2年(17歳)

 銅メダル

(年齢は本大会終了日時点のもの)

◆過去の国際生物学オリンピックにおける日本代表の成績

2015年(第26回 デンマーク大会)
金メダル1名、銀メダル2名、銅メダル1名(参加規模:61か国・地域、239名)
2016年(第27回 ベトナム大会)
金メダル1名、銀メダル3名(参加規模:68か国・地域、263名)
2017年(第28回 イギリス大会)
銀メダル4名(参加規模:64か国・地域、241名)
2018年(第29回 イラン大会)
銀メダル2名、銅メダル2名(参加規模:71か国・地域、269名)

◆国際生物学オリンピック(International Biology Olympiad)

 国際生物学オリンピック(IBO)は、1990年に現在のチェコ共和国のオロモウツで第1回大会が開催された、生物学に関心を持つ高校生等を対象としたコンテストであり、以下を目的としている。
a)すぐれた生徒を一堂に会させて、刺激をあたえ挑戦させることにより、その能力をのばし、科学者にそだてる。生物学の美しさと様々な意義を明らかにして、とりわけ自然や環境の保護をはかり、社会における生物学の重要性を訴える。
b)生物学教育に関するアイデアと教材の交換や比較をおこなうことにより、各国の生物教育を向上させる。
c)国際生物学オリンピックにかかわるさまざまな組織の交流をはかることにより、生物学分野での活動の相互理解をはかる。
  国際大会は、毎年7月に開催され、実験問題と理論問題が課される。個人戦であり、成績優秀者には金メダル(参加者のおよそ1割)、銀メダル(同2割)、銅メダル(同3割)がそれぞれ贈られる。

◆国際生物学オリンピック日本委員会(Japan Biology Olympiad Committee)

 国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)は、国際大会に派遣する日本代表選考を兼ねた日本生物学オリンピックを開催している。日本生物学オリンピックは単に代表選考のためだけではなく、生物学の持つ面白さ楽しさを体験してもらうことを目的とする全国規模のコンテストであり、20歳未満で大学に入学する前の青少年であれば誰でも参加可能である。生徒らが積極的にチャレンジできるように試験会場を各都道府県に設置している。
 この活動を通じて我が国の生徒に対し、生物学への興味の喚起と知識の普及を図りつつ、広く科学技術一般への関心の向上と理解の増進を推し進めるとともに、国際大会への参加体験が、将来の科学技術を支える人材の育成にも役立つことを期待している。さらに国際的な研究者・教育関係者の交流により、我が国の生物教育の充実・発展に寄与することを目指している。

◆本参考資料に関するお問い合わせ先

国際生物学オリンピック日本委員会:八杉、鳩貝
電話:070-1736-9587

お問合せ先

科学技術・学術政策局人材政策課

伊藤、中島
電話番号:03-6734-4191

国際生物学オリンピック日本委員会

八杉、鳩貝
電話番号:070-1736-9587

(科学技術・学術政策局人材政策課)