インテル国際学生科学技術フェア(Intel ISEF)参加生徒等の成績について

令和元年5月20日

文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する生徒等を支援する事業を実施しております。
このたび、アメリカ合衆国(アリゾナ州フェニックス)で開催された「インテル国際学生科学技術フェア(Intel ISEF)2019」に参加した生徒等が、部門優秀賞等を獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。

1. 受賞状況

優秀賞2等 1組2名、優秀賞3等 1組1名、優秀賞4等 1組3名、特別賞 3組6名

2.参加者

12組21名の高校生等

3.受賞者詳細

【個人研究】

田中(たなか)泰斗(たいと)さん 米子工業高等専門学校(鳥取県)4年
 テーマ:「シックハウス症候群解消を目指した卵殻の機能導入型建材の開発」
 受賞内容:材料科学部門 優秀賞3等

上条(かみじょう)藍悠(あいひさ)さん 長野県松本深志高等学校(長野県)3年
 テーマ:「北アルプスが夕立に及ぼす影響」
 受賞内容:特別賞 米気象学会賞3等

【チーム研究】

岡本(おかもと)優真(ゆうま)さん 静岡県立掛川西高等学校(静岡県)3年
塚本(つかもと)颯(そう)さん 静岡県立掛川西高等学校(静岡県)3年
 テーマ:「空中環境DNAを使った鳥類調査法の確立をめざして」
 受賞内容:動物科学部門 優秀賞2等
                 特別賞 アリゾナ大学賞

玉田(たまだ)結唯(ゆい)さん 長崎県立長崎西高等学校(長崎県)3年
宮崎(みやざき)文那(あやな)さん 長崎県立長崎西高等学校(長崎県)3年
日南(ひなみ)瑶(はるか)さん 長崎県立長崎西高等学校(長崎県)3年
 テーマ:「謎に満ちた地表徘徊性ハシリカスミカメムシ類の生態(とくに発音と闘争)を解明 そして飼育技術を開発したサクセスストーリー」
 受賞内容:動物科学部門 優秀賞4等
                 特別賞 米音響学会賞1等

4.参加国数/人数

80か国・地域/1,842名

5.場所/期間

アメリカ合衆国 (アリゾナ州フェニックス)/
令和元(2019)年5月12日(日曜日)~17日(金曜日)(米現地時間)

6.派遣機関

朝日新聞社、読売新聞社

<参考資料>

◆大会概要

○インテル国際学生科学技術フェア(Intel ISEF=Intel International Science and Engineering Fair)は1950年に米国ペンシルベニア州フィラデルフィアにて第1回大会が開催されて以降、米国で毎年開催されており、2019年は70回目。
○日本は、1958年から参加を開始し、本年は61回目の参加。
○昨年のペンシルベニア州ピッツバーグ大会は、81か国・地域から1,792名の生徒が参加し、日本からは12組23名の生徒が参加し、成績は優秀賞2等1組3名、優秀賞3等1組1名、優秀賞4等4組7名、特別賞2組4名であった。
○本年は80か国・地域から1,842名の生徒が参加。日本からは12組21名の生徒が参加し、優秀賞2等1組2名、優秀賞3等1組1名、優秀賞4等1組3名、特別賞3組6名であった。

◆日本代表団の日程(日本時間)

令和元年5月12日(日曜日) フェニックス到着、ピンバッジ交換会
                13日(月曜日)  オープニングセレモニー
                14日(火曜日)  ノーベル賞受賞者パネルディスカッション
                15日(水曜日)  ポスター及びインタビュー形式による審査会
                16日(木曜日)  会場一般公開、特別賞表彰式
                17日(金曜日)  優秀賞表彰式
                19日(日曜日)  帰国

◆インテル国際学生科学技術フェアにおける過去3年間の日本代表の成績

2016年(第67回アリゾナ州フェニックス大会)
 優秀賞1等及び同部門最優秀賞1組1名、優秀賞2等2組3名(参加規模:75以上の国・地域、約1,750人)
2017年(第68回カリフォルニア州ロサンゼルス大会)
 優秀賞2等3組3名、特別賞2組6名(参加規模:78か国・地域、1,778名)
2018年(第69回ペンシルベニア州ピッツバーグ大会)
 優秀賞2等1組3名、優秀賞3等1組1名、優秀賞4等4組7名、特別賞2組4名(参加規模81か国・地域、1,792名)

◆インテル国際学生科学技術フェア(Intel ISEF=Intel International Science and Engineering Fair)について

(1)沿革
○インテル国際学生科学技術フェア(Intel ISEF=インテル アイセフ)は1950年に米国ペンシルベニア州フィラデルフィアで第1回大会を開催。以降、米国で毎年開催。2019年5月12日~17日に開催したフェニックス大会は70回目となる。
○日本は、1958年から国際大会に参加。2019年大会は61回目。
(2)審査方法
○自由研究の成果をまとめた展示パネルを使用し、審査員の口頭試問を受ける。審査は研究の課題設定、計画と手法、実施、創造性、プレゼンテーションを評価対象として行われる。
(3)各賞
○研究分野別に設定された22の部門それぞれに、1等(1st Place)から4等(4th Place)までの優秀賞(Grand Awards,それぞれ複数)が選出される。更に各部門の1等の中から最優秀な研究一つが部門最優秀賞として選出される。
○優秀賞以外にも、数十の企業、学会、政府団体などが様々な特別賞(Special Award)を設けている。
(4)参加資格・参加枠
○研究実施当時高校生又は同等の学校・学年に在籍する者。
○主催者が指定する地域大会※ごとに参加枠が定められる。
※日本において指定された大会は、「高校生科学技術チャレンジ(JSEC)」(主催:朝日新聞社、テレビ朝日)並びに「日本学生科学賞」(主催:読売新聞社)の2大会。

高校生科学技術チャレンジ(JSEC=Japan Science & Engineering Challenge)について

高校生科学技術チャレンジ(JSEC=ジェイセック)は、高校生と3年生までの高等専門学校生を対象に全国から直接、科学自由研究を募集し、大学教授を中心とする専門家による審査を行うコンテスト。朝日新聞社が2003年に創設した。中等教育における理科教育の向上に貢献することで我が国の科学技術水準向上を目指し、また、自発的に考えて課題を解決する力を、若い世代に身につけてもらうことを目的としている。加えて、国際競争力のある人材を育成するために、上位入賞者を米国で開催される国際大会「Intel ISEF」に派遣し、世界に視野を広げた活躍を促進していく。
今年度は高校生科学技術チャレンジから以下の生徒等を選抜し、Intel ISEFに派遣。

【個人研究】

森(もり)みのりさん 茗渓学園高等学校(茨城県)3年
  テーマ:「四つ葉のクローバーを発生させる条件とは」
 部門 :植物科学部門

田中(たなか)泰斗(たいと)さん 米子工業高等専門学校(鳥取県)4年
  テーマ:「シックハウス症候群解消を目指した卵殻の機能導入型建材の開発」
 部門 :材料科学部門

【チーム研究】

岡本(おかもと)優真(ゆうま)さん 静岡県立掛川西高等学校(静岡県)3年
塚本(つかもと)颯(そう)さん 静岡県立掛川西高等学校(静岡県)3年
  テーマ:「空中環境DNAを使った鳥類調査法の確立をめざして」
 部門 :動物科学部門

玉田(たまだ)結唯(ゆい)さん 長崎県立長崎西高等学校(長崎県)3年
宮崎(みやざき)文那(あやな)さん 長崎県立長崎西高等学校(長崎県)3年
日南(ひなみ)瑶(はるか)さん 長崎県立長崎西高等学校(長崎県)3年
  テーマ:「謎に満ちた地表徘徊性ハシリカスミカメムシ類の生態(とくに発音と闘争)を解明 そして飼育技術を開発したサクセスストーリー」
 部門 :動物科学部門

庄山(しょうやま)隼斗(はやと)さん 九州大学1年(福岡県立明善高等学校(福岡県)出身)
林田(はやしだ)ももこさん 京都大学1年(福岡県立明善高等学校(福岡県)出身)
山本(やまもと)真太朗(しんたろう)さん  福岡県立明善高等学校(福岡県)出身
  テーマ:「馬鈴薯澱粉の酸加水分解に伴うヨウ素呈色の不思議な色変化の発見」
 部門 :生化学部門

石河(いしこ)諒太郎(りょうたろう)さん 東北大学1年(広島大学附属高等学校(広島県)出身)
小勝負(こしょうぶ)雄太(ゆうた)さん 大阪大学1年(広島大学附属高等学校(広島県)出身)
渡辺(わたなべ)敬太(けいた)さん  北海道大学1年(広島大学附属高等学校(広島県)出身)
 テーマ:「マイクロバブルの旋回発生法に関する研究」
 部門 :物理学・天文学部門

(所属・学年・年齢は本大会終了時点)
(テーマは国内大会でのもの)

日本学生科学賞について

1957年にスタートした日本学生科学賞は、読売新聞社が半世紀を超えて主催してきた日本で最も伝統のある科学コンクール。日本の中学・高校の理科教育を草の根で支え、戦後の復興を担う若者の科学水準を向上させる目的で、多くの科学者や研究者を輩出してきた。物理、化学、生物、地学、広領域、情報・技術の各分野で研究作品を募集し、最も優れた作品には内閣総理大臣賞が授与される。世界の流れや時代の流れも常に意識し、ISEFには本賞発足翌年の1958年から代表を派遣し続けており、過去の受賞数も多い。身の回りの小さな疑問から、教科書に書かれている学説への疑問に至るまで、「科学する心」で解明しようと試みる研究作品を期待している。
今年度は日本学生科学賞から以下の生徒等を選抜し、Intel ISEFに派遣。

【個人研究】

甲斐(かい)梨花(りんか)さん 広島県立府中高等学校(広島県)3年
 テーマ:「管内の凹凸と音速変化や音の吸収」
 部門 :物理学・天文学部門

武藤(むとう)美佑(みう)さん 芝浦工業大学柏中学高等学校(千葉県)3年
  テーマ:「大粒アラゴナイトの生成条件」
 部門 :化学部門

上条(かみじょう)藍悠(あいひさ)さん 長野県松本深志高等学校(長野県)3年
  テーマ:「北アルプスが夕立に及ぼす影響」
 部門 :地球環境科学部門

石山(いしやま)翔雲(しょううん)さん 明蓬館高等学校(東京都)3年
 テーマ:「深層学習を用いた肺の異常検知」
 部門 :ロボット工学・知能機械部門

中野(なかの)優子(ゆうこ)さん 皇學館高等学校(三重県)1年
 テーマ:「砂浜でみつけた小さなサーファー」
 部門 :動物科学部門

【チーム研究】

森(もり)凛太郎(りんたろう)さん 安田学園高等学校(東京都)3年
小林(こばやし)達(たづる)さん 安田学園高等学校(東京都)3年
𠮷田(よしだ)昭音(あきと)さん 安田学園高等学校(東京都)2年
  テーマ:「クロマルハナバチの倍数化」
 部門 :動物科学部門

(所属・学年・年齢は本大会終了時点)
(テーマは国内大会でのもの)

参考資料に関するお問い合わせ先  

朝日新聞社/教育総合本部教育事業部(藤田)
TEL 03-5540-7965
○ホームページ 高校生科学技術チャレンジ(JSEC)(※朝日新聞社ウェブサイトへリンク)

読売新聞社/読売新聞東京本社事業局事業開発部(小山、横山、沓掛、佐藤、半谷、細田)
TEL 03-3216-8606/FAX 03-3216-8976
○ホームページ 日本学生科学賞(※読売新聞社ウェブサイトへリンク)

お問合せ先

文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課

伊藤、中島
電話番号:03-6734-4191

(文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課)