ここからサイトの主なメニューです

2019年度戦略目標及び研究開発目標の決定について

平成31年3月11日

 2019年度における科学技術振興機構の戦略事業の戦略目標(6件)と、日本医療研究開発機構の革新事業の研究開発目標(1件)を決定しましたので、お知らせいたします。

1.概要

 我が国の基礎研究力の強化が求められる中、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)(以下「戦略事業」という。)と日本医療研究開発機構(AMED)の革新的先端研究開発支援事業(以下「革新事業」という。)においては、新興・融合領域の開拓に資する挑戦的な研究の充実に向けた改革に取り組んでいるところです。
 2019年度における戦略目標と研究開発目標(以下「戦略目標等」という。)の策定にあたっては、このような改革の一環として戦略目標等の大くくり化などにより多様な分野の研究者がより挑戦的な研究活動を展開できるよう、その策定プロセスの改善を図り、今般、2019年度における戦略目標(6件)と研究開発目標(1件)を次のとおり決定しました。
 なお、本内容は円滑な事業の実施に向け予算成立に先立ち発表するものであり、国会審議の状況により変更等が生じる可能性があり得ます。

(参考)戦略事業と革新事業の概要
 JSTの戦略事業は、文部科学省が定めた戦略目標の下、大学等の研究者から提案を募り、組織・分野の枠を超えた時限的な研究体制を構築して、イノベーション指向の戦略的な基礎研究を推進する競争的資金制度です。また、AMEDの革新事業は、文部科学省が定めた研究開発目標の下、革新的な医薬品等につながるシーズの創出に資する研究を推進する競争的資金制度です。

【戦略目標】(JST向け)

○ナノスケール動的挙動の理解に基づく力学特性発現機構の解明

(達成目標)
 本戦略目標では、ナノスケール動的挙動の解析・評価を通じて力学特性の発現機構を解明するための研究を推進し、マクロスケールの力学特性を制御するための指針を獲得することを目指す。具体的には、以下の3つの達成を目指す。
(1)力学特性の支配因子と作用機構の解明
(2)動的ナノスケール評価技術の確立
(3)新たな力学機能につながる材料設計指針の確立

○最先端光科学技術を駆使した革新的基盤技術の創成

(達成目標)
 本戦略目標では、物質科学、生命科学、情報科学等の分野と光科学技術の分野の研究者が密接に連携し、必要となる光科学技術の特定と開発を通じた革新的な光科学技術基盤の創成を目指す。具体的には、以下の4つの達成を目指す。
(1)光特性を活かした物質・材料の操作・制御・機能創出
(2)光特性を活かした生命の観察・治療技術の創出
(3)情報処理の光への利用/光の情報処理への利用
(4)光要素技術の開発

○量子コンピューティング基盤の創出

(達成目標)
 本戦略目標では、量子力学的な効果を用い、現在の技術では難しいとされている情報処理を高速で行うことができる量子コンピューティング基盤の創出を目指す。具体的には、以下の3つの達成を目指す。
(1)量子計算アルゴリズムの開発・実装・実証
(2)量子ソフトウェアの研究開発
(3)量子情報処理システムのアーキテクチャ研究開発

○数理科学と情報科学の連携・融合による情報活用基盤の創出と社会への展開

(達成目標)
 本戦略目標では、現状のAIやビッグデータ解析等データ駆動型のアプローチだけでは必ずしも十分に活用されていない実社会の情報を活用し尽くすための基盤を創出することを目指す。具体的には、以下の2つの達成を目指す。
(1)数学・数理科学と情報科学の連携・融合による、数学の発想を取り入れた革新的な情報活用手法の創出に資する理論及び技術の構築
(2)様々な分野や産業界における情報の活用を加速・高度化する次世代アプリケーション基盤技術の創出

○次世代IoTの戦略的活用を支える基盤技術

(達成目標)
 本戦略目標では、スマートシティの実現やインダストリアルIoT等、具体的な社会実装も視野に入れ、今後ますます複雑化、大規模化することが想定されるIoT基盤(次世代IoT基盤)を活用するための研究開発を推進する。具体的には、以下の2つの達成を目指す。
(1)IoT機器から得られる多種大量のデータを、リアルタイムに分散多段処理する基盤構築のための要素技術の開発
(2)IoT機器に対するAI等による高度化した攻撃への対処や機密情報の保護等、IoTセキュリティのための要素技術の開発

○多細胞間での時空間的な相互作用の理解を目指した技術・解析基盤の創出

(達成目標)
 本戦略目標では、細胞レベルや分子レベルでの生命現象の定量的な理解に向け、オミクス解析、イメージング、数理解析、データ解析等の多様な手段を適切に組み合わせることにより、生体分子や細胞が作る不均一で非連続なシステム動態の制御機構を解明するとともに、その予測・操作技術の創出を目指す。具体的には、以下の3つの達成を目指す。
(1)多様な計測手段を介した生命システムの定量的理解
(2)時空間情報を含む細胞間及び分子間ネットワーク解析技術の開発
(3)細胞集団の特性や動態を予測・操作する技術と理論の創出

【研究開発目標】(AMED向け)

○健康・医療の質の向上に向けた早期ライフステージにおける分子生命現象の解明

(達成目標)
 本研究開発目標では、早期ライフステージにおける環境要因等が与える影響に関する定量的な理解に向け、オミクス、イメージング、数理・データ解析等の多様な手段を適切に組み合わせることにより、早期ライフステージを取り巻く課題に関する理解を深め、将来の健康・医療の質の向上に向けたシーズを創出することを目指す。具体的には、以下の3つの達成を目指す。
(1)【理解】早期ライフステージにおける生命現象・生体応答の理解とその分子メカニズムの解明
(2)【技術】早期ライフステージに応用可能な高精度計測基盤技術の確立と活用展開
(3)【制御】早期ライフステージにおける応答因子の同定と予防・診断・治療技術シーズの創出

2.今後の予定

 今後、JSTとAMEDにおいて、戦略目標等の達成に最適な研究領域と研究総括等を選定し、4月上旬頃公募を開始する予定です。新興・融合分野の開拓に貢献し得る、より多くの優れた提案を期待しています。

(参考)スケジュール(予定)
・4月上旬~6月上旬 研究課題の公募
・6月中旬~9月中旬 研究課題の選定
・10月上旬(予定) 研究の開始
【注】このスケジュールは現時点の見通しであり、変更等が生じる場合があります。詳細はJST及びAMEDのホームページ等で確認してください。

3.戦略目標及び研究開発目標の詳細

お問合せ先

研究振興局基礎研究振興課

金子、千田、林
電話番号:03-5253-4111(内線4386)

-- 登録:平成31年03月 --