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遺伝子組換え生物等の不適切な使用等について(平成30年10月24日)

平成30年10月24日

 文部科学省は、本日、立命館大学(滋賀県草津市)に対し、遺伝子組換え生物等の不適切な使用等について、文書による厳重注意を行いましたので、お知らせします。

概要

1.文部科学省は、平成30年6月8日、立命館大学から、遺伝子組換えシロイヌナズナの種子を横浜市立大学(神奈川県横浜市)に郵送したところ、郵送過程で紛失したとの第一報を受け、情報の整理に加え、当該種子の回収の捜索を継続するよう指示し、平成30年10月22日、立命館大学から、本事案に係る調査結果と今後の対策の中間報告を受けました。


2.立命館大学からの報告の概要
  立命館大学から報告のあった本件に関する事実関係、再発防止策等は、以下のとおりです。


(1)事実関係

ア 平成30年5月18日、遺伝子組換えシロイヌナズナの種子※を立命館大学から横浜市立大学へ発送し、5月23日に受取先研究室の担当者が確認したところ、郵送に使用した封筒が破れており、当該種子を入れたチューブが無いことを確認した。
   
※ 本件遺伝子組換え植物は、モデル植物として使用されるシロイヌナズナ(アブラナ科シロイヌナズナ属)に、蛍光蛋白質等の遺伝子の導入等をしたもので、P1Pレベルの拡散防止措置(閉鎖環境の中で遺伝子組換え植物を取り扱う際の拡散防止措置として、必要な措置が最も簡易なもの。)で取扱い可能。なお、シロイヌナズナは哺乳動物等に対する病原性等はなく、食用に供されることもない。
   
イ 横浜市立大学は当該種子の入ったチューブが同封されていない事実を確認した時点で、速やかに学内郵便取扱部課及び館内清掃担当等に捜索依頼を行うとともに、立命館大学に事故事実の共有を行い、送付先住所を管轄する戸塚郵便局に両大学から連絡、状況説明及び捜索依頼を行った。また、立命館大学より6月8日に発送先住所を管轄する草津郵便局に状況説明及び捜索依頼を行った。
   
ウ 立命館大学が設置した検討会が、原因究明等を行った結果、以下の結論を得た。
・ 運搬にあたって執るべき拡散防止措置に関する具体的な運用ルールが大学として未整備であった
・ 立命館大学が学内規則で定めている組換え体の実験室外への持ち出し、運搬にあたっての実験責任者の管理責任が果たされていなかった。
・ 同学内規則に定められた実験従事者(研究者)に対する教育研修を実験責任者が十分に実施していなかった。
・ 学内規定上で異常事態発生時の対応について、施設に係る異常事態しか規定されておらず、今回の事案のような場合の対応が不明確であった。結果的に当省への通報を含めた初期対応が遅延した。


(2)再発防止策等
ア 遺伝子組換え生物等の運搬に当たって執るべき拡散防止措置の具体的なルールを策定し、学内に周知徹底を行う。
イ 遺伝子組換え実験に関する教育訓練について、法令や具体的な拡散防止措置、学内ルールに関する新たな講習を設けて学生及び教職員を対象に実施する。
ウ 緊急事態発生時の対応について、遺伝子組換え実験の事故時を含め、具体的な実施体制を構築する。


3.文部科学省における対応
  上記報告を受け、本日、文部科学省は、同大学に対して、再発防止のための措置を徹底するよう厳重注意を行うとともに、今後のモニタリング調査の結果及び具体的な再発防止体制についても報告を行うよう求めました。このような事態の再発防止のために、文部科学省としても、法令の理解及び遵守について、一層周知徹底してまいります。


お問合せ先

文部科学省研究振興局ライフサイエンス課生命倫理・安全対策室

北村、廣谷
電話番号:03-6734-4113(直通)

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(文部科学省研究振興局ライフサイエンス課生命倫理・安全対策室)

-- 登録:平成30年10月 --