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第11回海洋立国推進功労者表彰の受賞者決定について

平成30年8月31日

文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省及び環境省が内閣府総合海洋政策推進事務局の協力を得て実施している「第11回海洋立国推進功労者表彰」(内閣総理大臣賞)につきまして、6名2団体が表彰されることとなりましたので、別紙資料のとおりお知らせいたします。
本表彰は、平成19年7月に施行された海洋基本法に基づき、国民のみなさまに海洋に関する理解を深めていただく契機とすることをねらいとして実施しております。表彰式は8月31日に総理官邸小ホールにて開催されました。

第11回(平成30年)海洋立国推進功労者表彰 受賞者リスト

1.「海洋立国日本の推進に関する特別な功績」分野

部門

氏名・名称

年齢

所属

功績事項

普及啓発・
公益増進

西 隆一郎

56

国立大学法人鹿児島大学水産学部付属海洋資源環境教育研究センター

【海域の安全利用と離岸流の理解】
多発する水難事故(海浜事故)を防止するため、海上保安庁(主に海洋情報部)と連携し、一般市民、教員、ライフセイバー、救難関係者などに対して、海水浴やダイビングなどの親水利用を安心・安全に行うための啓発教育を実施するとともに、報道機関を通じて海浜事故に遭わないための心得等について情報提供を行い、「離岸流」に関する普及啓発活動を行っている。

また、オホーツク海、日本海、東シナ海、太平洋沿岸で水難事故(海浜事故)が発生した海岸を対象に離岸流の現地調査を継続的に行うとともに、UAV(ドローン)などの最新技術を応用し、危険を伴う現地調査での観測者のリスクの低減を図るなど、「安心で安全な海域利用」のための知見の蓄積を行っている。

科学技術

新野 宏

65

東京大学大気海洋研究所

【海洋・大気現象に関する学際的研究の推進者】
海洋や大気の運動を統一的な視点から解明する地球流体力学のリーダーとして、海洋物理学・海洋気象学の優れた研究にとどまらず、海洋生物学や海洋資源学、海洋底科学等の幅広い研究者と連携した研究を推進し、多くの業績を残してきた。
特に海洋・大気相互作用に重要な影響を与える乱流境界層のモデル開発については、従来にない独自の手法を取り入れることで高い信頼性を実現し、気象庁の現業数値予報モデルや我が国の気候予測モデル、世界各国の現業及び研究用モデルに利用されている。
日本学術会議等の重要組織や政府の審議会等に専門家として参画したほか、2011-2014年には東京大学大気海洋研究所長として全国の海洋研究者による震災対応研究の推進に尽力するなど、海洋科学を通した海洋立国日本への貢献を行っている。

科学技術

古谷 研

66

創価大学大学院工学研究科

【「海の砂漠」における生物生産機構の解明】
新規に開発した栄養塩分析手法を用いて亜熱帯・熱帯太平洋全域における栄養塩濃度分布をナノモルレベルで解明することにより、西部北太平洋ではリン酸塩が枯渇して生物生産の律速要因となっていることを明らかにした。
さらに、このリン酸塩枯渇が主に単細胞性の窒素固定者によって引き起こされていることを明らかにし、小型の単細胞性の窒素固定植物プランクトンの重要性を示すとともに、海外研究者と協力して、全海洋の窒素固定量の再評価に結実した。
リン酸枯渇域の発見に伴い、海洋生態系の研究における海洋区系として、単なる気候帯の準用ではなく、海洋を環境と生態系のまとまりに着目して整合的なサブシステムに分けて捉える必要性を示し、国際学会等で高い関心を集めている。

地域振興

沖縄県竹富町

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【ふるさとの美ら海(ちゅらうみ)と新たな海洋立国への貢献】
2011年3月に地方公共団体として初の海洋基本計画となる「竹富町海洋基本計画」を策定するとともに、その大半が世界自然遺産候補地である西表島や日本最大のサンゴ礁海域である石西礁湖をはじめ西表石垣国立公園に指定される島々の貴重な自然環境を保全するため、ふるさと納税やネーミングライツの制度の拡充やその周知により、自主財源の確保に努めるなどし、目標年度の2014年までの施策執行率は約8割に達した。
なお、現在は第2次竹富町海洋基本計画策定に向けた委員会が設置され、第1次で策定され実行されてきた施策の評価や各種課題の解決を目指しつつ、国の海洋基本計画の改定に整合させる取組が始まっている。

 ※年齢は平成30年8月31日現在。

2.「海洋に関する顕著な功績」分野

部門

氏名・名称

年齢

所属

功績事項

科学技術振興

大島 慶一郎

58

北海道大学低温科学研究所共同研究推進部

【極域海洋での中深層水形成・循環の解明】
海氷生産が大きい薄氷域を検知し、その厚さを推定する衛星アルゴリズムを開発することで、初めてグローバルに海氷生産量を見積もるとともに、南極で海氷生産量が異常に大きい海域を見つけ出し、そこが未知の南極底層水生成域であることを、観測船を利用した直接観測から明らかにし、今までの海洋深層循環像を一部描き換える発見として、最新の教科書に反映されたほか、発表論文はNature Geoscienceの 表紙論文に採用され、国内外でも多数報道された。
さらに、オホーツク海の循環、特に東樺太海流の実態を明らかにし、この海流で運ばれる、海氷・高密度水・鉄・流出油に関する知見を大きく深め、教科書や地図帳の海流マップの空白域を埋める成果を挙げた。

水産振興

鹿屋市漁業協同組合青年部

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【かのやカンパチファン拡大活動~カンパチの街 鹿屋の漁協青年部の挑戦~】
カンパチと鹿屋を全国にPRしするため、『体感』をコンセプトにした「カンパチつかみ取り」、「カンパチソング」及び「カンパチダンス」等を組み合わせたイベント「カンパチジャック」を首都圏で開催し、累計来場者数は7,000人に達するなど、全国各地からお呼びが掛かるまでの人気イベントになっている。
また、流通・販売業者や飲食店等に対してもPRを行ったところ、新規取引で約10社(末端店舗では40店以上)、取引金額が累計5,000万円以上となったほか、「カンパチソング」や「カンパチダンス」は、鹿屋市内の15校以上の幼稚園、小・中学校などの運動会等で利用され、地域に愛される「鹿屋市民の歌、鹿屋市民のダンス」となっており、地域振興にも大きく貢献している。

海事

佐々木 生治

66

元公益財団法人マラッカ海峡協議会

【マラッカの大魔神 マラッカ・シンガポール海峡の守り人】
日本に輸入される原油の8割が通航するマラッカ・シンガポール海峡の航行の安全を確保するため、1990年8月に「財団法人マラッカ海峡協議会(現・公益財団法人マラッカ海峡協議会)」に入会して以来、退職までの26年9か月にわたり、約150回、延べ3000日以上沿岸国に出張し、航路標識の専門家として同海峡の沿岸3か国(インドネシア、マレーシア及びシンガポール)の政府職員に対して、灯標や灯台などの航行援助施設の整備、維持管理の技術指導を行ってきた。
同氏の指導により、これまで洋上での作業中の死者・負傷者は皆無であるなど、我が国関係船舶を始め、マラッカ・シンガポール海峡を通航する船舶の航行安全の確保に多大な貢献をした。

自然環境保全

白山 義久

63

国立研究開発法人海洋研究開発機構

【海洋を中心とした環境保全全般におけるリーダーシップの発揮】
小型底生生物(メイオベントス)学を中心に研究活動を行い、海洋生物の多様性、分布、個体数の調査・解析を行う国際プロジェクトに参加し、海の生物の多様性と生態の解明に大きく貢献するとともに、二酸化炭素濃度の上昇が海洋生物相に及ぼす影響に関する論文については、他の科学者による3600以上の引用がある。
また、2000年~2010年における「海洋生物のセンサス」への参加や、環境省の「二酸化炭素海底下地層貯留に関する専門委員会」委員、「国連気候変動に関する政府間パネル」の特別レポートの代表執筆者、総合海洋政策本部参与会議の下に設置された「海洋環境の維持・保全プロジェクトチーム」構成員等を務めるなど、国内外の環境政策の推進にも大きく貢献している。

 ※年齢は平成30年8月31日現在。

参考資料

お問合せ先

研究開発局海洋地球課

卜部
電話番号:03-5253-4111(代表)(内線4461)、03-6734-4146

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-- 登録:平成30年08月 --