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平成30年度戦略目標及び研究開発目標の決定について

平成30年3月26日

 科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)について、平成30年度の戦略目標として四つの目標を決定し、日本医療研究開発機構(AMED)革新的先端研究開発支援事業について、平成30年度の研究開発目標として一つの目標を決定しましたので、お知らせいたします。

1.戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)及び革新的先端研究開発支援事業について

 平成14年度に発足した「戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)」(以下、「戦略事業」という。)は、トップダウンで定めた戦略目標・研究領域において、大学等の研究者から提案を募り、組織・分野の枠を超えた時限的な研究体制(ネットワーク型研究所)を構築して、イノベーション指向の戦略的な基礎研究を推進するJSTの運営費交付金による競争的資金制度です。
 平成27年度からは、AMEDの発足に伴い、戦略事業の一部を移管し、「革新的先端研究開発支援事業」(以下、「革新事業」という。)として、革新的な医薬品や医療機器、医療技術等を創出することを目的に、トップダウンで定めた研究開発目標の下、大学等の研究者から提案を募り、組織の枠を超えた時限的な研究体制を構築し、画期的シーズの創出・育成に向けた先端的研究開発を推進しています。

2.平成30年度の戦略目標及び研究開発目標について

 文部科学省では、毎年、国内外の研究動向を踏まえ、将来の社会経済に大きな影響をもたらす新技術シーズを創出するための目標を、戦略事業の戦略目標として定めています。また、平成27年度からは、革新的な医薬品や医療機器、医療技術等を創出するための目標を、革新事業の研究開発目標として定めています。この戦略目標及び研究開発目標に基づき、大学等の研究者から研究提案が募られ、戦略的な基礎研究が推進されます。
 このたび、平成30年度予算の成立を前提として、平成30年度の戦略目標として以下の4件を決定し、平成30年度の研究開発目標として以下の1件を決定しました。

【戦略目標】(JST向け)

○トポロジカル材料科学の構築による革新的材料・デバイスの創出

(達成目標) 
 本戦略目標では、“トポロジー”の概念で特徴づけられる全く新しい物性の創出を目指し、基礎学理からシーズ育成研究、応用研究までを数学理論の概念を通して統合し、新たな機能を持つトポロジカル材料の開発や小型化、高速化、低消費電力化、耐傷・伸縮性向上などに資する革新的材料及びデバイスの創出を目指す。具体的には、デバイス創出に関しては企業による実用化を志向した研究開発への着手を目指せるよう産業界等とも連携し、以下の達成を目指す。
(1)トポロジカル材料科学の理論体系の構築
(2)トポロジカル材料の設計、創製、計測・評価技術の創出
(3)トポロジカル材料を応用した革新的デバイスの創出

○ゲノムスケールのDNA合成及びその機能発現技術の確立と物質生産や医療の技術シーズの創出

(達成目標) 
 本戦略目標では、ゲノムスケールのDNAを合成する技術の確立と、合成したDNAの活用によるゲノム機能の本質的解明及び細胞機能の制御を目指す。具体的には、以下の達成を目指す。
(1)ゲノムが持つ機能を理解し、人工的にゲノム配列を設計するための基本的な原理の発見と手法の創出
(2)ゲノムスケールのDNAを設計、合成して細胞に導入し、期待する機能を発現させる技術の開発
(3)設計・合成したDNAを用いた細胞機能の制御技術の創出

○Society5.0を支える革新的コンピューティング技術の創出※

(達成目標) 
 本戦略目標では、高速処理、低消費電力化、低コスト化等による情報システム全体の高効率化に向けて、従来性能を圧倒的に凌駕する革新的コンピューティングの基盤技術の創出を目指す。具体的には以下の達成を目指す。
(1)情報処理を質的に大転換させる新たなコンピューティング技術の創出
(2)アルゴリズム、アーキテクチャ等の技術レイヤーを連携・協調させた高効率コンピューティング技術の開発

○持続可能な社会の実現に資する新たな生産プロセス構築のための革新的反応技術の創出※

(達成目標) 
 本戦略目標では、持続可能な社会の実現に資するため、社会・経済に大きなインパクトを与える「革新的反応技術」を創出し、電気や光等を用いた革新的反応プロセスの構築を目指す。具体的には、以下の達成を目指す。
(1)電気や光等を用いて電子やイオンを制御する化学反応の機構解明及びそれによる新しい反応ルートの開拓
(2)電気や光等を用いた革新的反応プロセス構築のための新材料の創製
(3)電気や光等を用いた革新的反応プロセスの構築

※ 通常より規模を縮小して実施

【研究開発目標】(AMED向け)

○生体組織の適応・修復機構の時空間的理解に基づく生命現象の探求と医療技術シーズの創出

(達成目標) 
 本研究開発目標では、組織適応・修復機構という、複雑かつ未解明の生体維持システムへと切り込むことで、生命現象や疾患の理解を飛躍的に深化させ、健康・医療技術の創出を目指す。具体的には、免疫、発生・再生、神経、代謝、内分泌等の生体制御システムに関する分野において、4次元イメージング、オルガノイド技術など関連する最先端の技術の開発・活用も加速させつつ、各分野の枠組の中に留まらず、複数分野の戦略的糾合を図ることで、以下の達成を目指す。
(1)生体組織適応・修復機構の維持・破綻メカニズムの解明
(2)生体組織適応・修復機構の時空間(4次元)解析技術の確立とその活用・展開
(3)生体組織適応・修復機構の制御因子の同定、予防・診断・治療技術シーズ創出

3.今後の予定について

 本戦略目標及び研究開発目標について、それぞれJST及びAMEDに本日通知しました。今後JST及びAMEDは、戦略目標又は研究開発目標の達成に最適な研究領域と研究総括等を選定し、4月上旬頃公募を開始する予定です。

(参考)今後のスケジュール(予定)
・4月上旬~6月上旬 研究課題の公募
・6月中旬~9月中旬 研究課題の選定
・10月上旬(予定) 研究の開始
【注】以上のスケジュールは予定であり、実際のスケジュールとは異なることがあります。詳細はJST及びAMEDのホームページ等で確認してください。


4.戦略目標及び研究開発目標の詳細

お問合せ先

研究振興局基礎研究振興課

大洞、伊藤、林
電話番号:03-5253-4111(内線4386)

-- 登録:平成30年03月 --