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平成28年度戦略目標及び研究開発目標の決定について

平成28年3月23日

 科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)について、平成28年度の戦略目標として3つの目標を決定し、日本医療研究開発機構(AMED)革新的先端研究開発支援事業について、平成28年度の研究開発目標として1つの目標を決定しましたので、お知らせいたします。

1.戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)及び革新的先端研究開発支援事業について

 平成14年度に発足した「戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)」(以下、「戦略事業」という。)は、トップダウンで定めた戦略目標・研究領域において、大学等の研究者から提案を募り、組織・分野の枠を超えた時限的な研究体制(バーチャル・ネットワーク型研究所)を構築して、イノベーション指向の戦略的な基礎研究を推進するJSTの運営費交付金による競争的資金制度です。
 平成27年度からは、AMEDの発足に伴い、戦略事業の一部を移管し、「革新的先端研究開発支援事業」(以下、「革新事業」という。)として、革新的な医薬品や医療機器、医療技術等を創出することを目的に、客観的根拠に基づき定めた研究開発目標の下、大学等の研究者から提案を募り、組織の枠を超えた時限的な研究体制を構築し、画期的シーズの創出・育成に向けた先端的研究開発を推進しております。

2.平成28年度の戦略目標及び研究開発目標について

 文部科学省では、毎年、国内外の研究動向を踏まえ、将来の社会経済に大きな影響をもたらす新技術シーズを創出するための目標を、戦略事業の戦略目標として定めております。また、平成27年度からは、革新的な医薬品や医療機器、医療技術等を創出するための目標を、革新事業の研究開発目標として定めております。この戦略目標及び研究開発目標に基づき、大学等の研究者から研究提案が募られ、戦略的な基礎研究が推進されます。
 このたび、平成28年度予算の成立を前提として、平成28年度の戦略目標として以下の3件を決定し、平成28年度の研究開発目標として以下の1件を決定しました。また、戦略目標又は研究開発目標ごとに達成すべき目標をブレークダウンして定めており、当該達成目標も合わせて示しています。

 なお、平成28年度より開始される「AIPプロジェクト(人工知能/ビッグデータ/IoT/サイバーセキュリティ統合プロジェクト)」に係る目標については別途決定する予定です。

【戦略目標】

○生命科学分野における光操作技術の開発とそれを用いた生命機能メカニズムの解明

(達成目標)
  本戦略目標では、脳・神経科学分野とともに多様な生命科学分野を対象とし、光操作技術を用いて生命現象の理解を目指す。また、技術開発においては、物理学・工学・化学・情報科学等の異分野とも連携・融合し、光操作技術を「生体の様々な機能を操作する汎用基盤技術」へと発展させることを目指す。具体的には、以下の達成を目指す。
(1)生命機能を光によって自在に操作する基盤技術の確立
(2)光操作によって表出する機能の計測技術・解析技術等の開発
(3)光操作技術を用いた多様な細胞・組織等の生命機能メカニズムの解明

○材料研究をはじめとする最先端研究における計測技術と高度情報処理の融合

(達成目標)
  本戦略目標では、材料科学・ライフサイエンス等の分野において、計測・解析技術の深化により新たな科学の開拓が強く期待される研究課題について、計測対象の特徴量解析技術を構築するとともに、それらを新たな計測・解析技術へと展開することを目的とする。具体的には、以下の達成を目指す。
(1)計測対象の特徴量解析技術の構築
(2)(1)を活用した新たな計測・解析技術の構築

○量子状態の高度制御による新たな物性・情報科学フロンティアの開拓

(達成目標)
  本戦略目標では、量子の孤立系から多体系、巨視的な凝縮体に至るまで、多彩な量子状態の高度制御を実現することにより、未知の物理現象や物質機能・物性の探索、新たな概念に基づく情報科学の開拓及び新技術シーズ創出を図ることを目的とする。具体的には、以下の達成を目指す。
 (1)量子情報処理・シミュレーションの高度化により、複雑な量子系の実験的な解析・描像解明に向けた基盤を構築するとともに、従来手法では不可能な大規模・省エネ情報処理に係る要素技術を実現する。
 (2)多彩な物理・工学系をつなぐ基盤的な量子技術・システムの開発により、既存技術分野(フォトニクス、エレクトロニクス等)の発展的融合・ブレークスルーを促す。
 (3)巨視的な量子効果や先端量子光学等の応用により、計測・解析技術を飛躍的に向上させ、従来精度・感度の限界を超えたセンシング・イメージング技術の革新につなげる。

【研究開発目標】

○宿主と微生物叢(そう)間クロストーク・共生の解明と健康・医療への応用

(達成目標)
  本研究開発目標では、微生物叢という新たなフロンティアに切り込むことで、生命や疾患の理解の深化、そして従来とは異なる新しいコンセプトに基づく健康・医療技術の創出などを目指す。具体的には、以下の達成を目指す。
(1)微生物叢の解析技術の高度化
(2)宿主―微生物叢間の相互作用、疾患発症機序の解明
(3)ヒト微生物叢に着目した、予防・診断・治療技術の創出


3.今後の予定について

 本戦略目標及び研究開発目標の決定についてそれぞれJST及びAMEDに本日通知しました。今後JST及びAMEDは、今般決定された戦略目標又は研究開発目標の達成に最適な研究領域及び研究総括等を選定し、4月中旬以降公募を開始する予定です。

(参考)4月中旬公募開始、10月1日研究開始の場合の公募等のスケジュール
・4月中旬頃~6月上旬頃 研究課題の公募
・6月下旬頃~9月中旬頃 研究課題の選定
・10月1日       研究の開始
【注】以上のスケジュールは参考であり、実際のスケジュールとは異なることがあります。詳細はJST及びAMEDのホームページ等で御確認ください。

4.戦略目標及び研究開発目標の詳細

お問合せ先

研究振興局基礎研究振興課

課長:渡辺 正実、基礎研究推進室長:斉藤 卓也、室長補佐:浅井 雅司、基礎研究・機構係:後藤 裕
電話番号:03-5253-4111(内線4386)、03-6734-4120(直通)

-- 登録:平成28年03月 --