ここからサイトの主なメニューです

「一家に1枚 水素」の刊行について

平成28年3月11日

このたび、科学技術の理解増進施策の一環として、「一家に1枚 水素」ポスターを刊行いたしました。
今後、平成28年度(第57回)科学技術週間(平成28年4月18日(月曜日)~24日(日曜日))における配布等を通じ、広く普及を図りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
同ポスターについては、全国の小・中・高等学校等に配布するとともに、配布に御協力いただける全国の科学館、博物館等を通じて、科学技術週間中に広く配布を行う予定です。
なお、科学技術週間ウェブサイトでは、ダウンロード用の画像を公開しておりますので、御参照いただければ幸いです。
科学技術週間Webサイト(※科学技術週間Webサイトへリンク)

【経緯】

国立大学附置研究所・研究センター、国立研究開発法人、大学共同利用機関法人等から御提案いただいた「一家に1枚」ポスターに係る企画について、「一家に1枚」企画選考委員会における審議結果を踏まえ、今年度は、大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構の大友季哉氏・宇佐美徳子氏・餅田円氏・大島寛子氏から御提案いただいた企画が選定されました。

「一家に1枚」企画選考委員会 選考委員(五十音順・敬称略)
石井 雅幸  大妻女子大学家政学部児童学科准教授
北村 文昭  科学ジャーナリスト
詫摩 雅子  日本科学未来館 プログラム企画開発課 科学コミュニケーション専門主任
湯本 博文 学研科学創造研究所所長

また、制作に当たっては、下記の方々及び各機関に御協力いただきました。

<企画・制作>
大友季哉・宇佐美徳子・餅田円・大島寛子(高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所)
<監修>
折茂慎一(東北大学WPI-AIMR/金属材料研究所)、阿部仁・池田一貴・岩野薫・木村正雄・熊井玲児・千田俊哉・山田和芳(高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所)
<編集・デザイン・イラスト>
サイテック・コミュニケーションズ、高田事務所、大島寛子(高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所) 

【解説】「水素」

原子番号1番。水素は陽子1個、電子1個から成る、最もシンプルな構造をした元素です。それゆえに、電子をやり取りしやすく、陽イオンや陰イオン、そして水素同士や他の元素と結合して分子を作るといった、変幻自在な存在です。宇宙で最初に作られた元素である水素は星間物質、恒星、時にエネルギーへと姿を変え、地球に生命をも誕生させました。
現代社会に目を移してみると、至る所に水素があり、利用していることに気付かされます。生体内では、重量で約2/3を占める水として存在する他、DNAやタンパク質、脂質等生体物質の材料として、またプロトン(H+)としても存在し、様々な生命活動を担っています。物質材料においても、表面の酸化保護、不純物除去などに水素が利用されています。水素の変幻自在な性質を巧みに利用した機能性材料の創製など、水素を観測する技術の発展とともに、積極的に利用する研究も展開されています。
そして社会経済活動の根幹を担っている化石燃料もまた、元をたどると太陽で作られた水素の核融合による光エネルギーです。太陽光は、地球上の全ての生物が得ることができる唯一のエネルギー源であり、植物などの光合成により有機物へと変換されます。何億年という時間を経て、有機物は化石燃料へと変貌し、人類はエネルギーとして利用することで生活を豊かにしてきました。
近年、水素社会という言葉が広まり始め、クリーンエネルギーを担うエネルギー媒体としての水素が注目されるようになりました。燃料電池自動車や家庭用燃料電池(エネファーム)など、水素社会が確実に身近になりつつあります。二酸化炭素を排出しない利点がうたわれる一方で、水をベースとした水素サイクルの実現には課題がまだ多く残っているのも事実です。

このポスターでは、広い時空間にわたってあまねく存在する水素を表現するとともに、未来につながる水‐水素サイクルを示しています。これら全ての構成要素を統一感あるものに仕上げるために、全体を柔らかいイラストタッチでまとめることにしました。そして時空間を変遷していく水素を示すべく、流れを矢印で表しています。宇宙、生命、物質、エネルギー、興味のあるどこから御覧いただいても、読み応えのある内容となっています。

2016年は英国の科学者、ヘンリー・キャベンディッシュが水素を発見して250年の節目の年です。そして、化石燃料依存から水素社会へシフトしようとする大きな転換期でもあります。水素の科学に触れ、一人一人が水素社会について考えること、そして水素科学のフロンティアに気付き、関心を持っていただけたら幸いです。

高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所
教授 大友 季哉
講師 宇佐美 徳子
広報コーディネーター 餅田 円・大島 寛子

【問合せ先】
高エネルギー加速器研究機構 広報室
Tel:029-879-6047、E-mail:press@ kek.jp
茨城県つくば市大穂1-1


お問合せ先

科学技術・学術政策局人材政策課理解増進企画係

電話番号:03-5253-4111(内線4029)

高エネルギー加速器研究機構 広報室

電話番号:029-879-6047
メールアドレス:press@ kek.jp

(科学技術・学術政策局人材政策課)

-- 登録:平成28年03月 --