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平成27年度戦略目標及び研究開発目標の決定について(科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)及び日本医療研究開発機構(AMED)革新的先端研究開発支援事業)

平成27年5月15日

 戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)について、平成27年度の戦略目標として4つの目標を決定し、革新的先端研究開発支援事業について、平成27年度の研究開発目標として2つの目標を決定しましたので、お知らせいたします。

1.戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)及び革新的先端研究開発支援事業について

 平成14年度に発足した「戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)」(以下、「戦略事業」という。)は、トップダウンで定めた戦略目標・研究領域において、大学等の研究者から提案を募り、組織・分野の枠を超えた時限的な研究体制(バーチャル・ネットワーク型研究所)を構築して、イノベーション指向の戦略的な基礎研究を推進するJSTの運営費交付金による競争的資金制度です。
 平成27年度からは、AMEDの発足に伴い、戦略事業の一部を移管し、「革新的先端研究開発支援事業」(以下、「革新事業」という。)として、革新的な医薬品や医療機器、医療技術等を創出することを目的に、客観的根拠に基づき定めた研究開発目標の下、大学等の研究者から提案を募り、組織の枠を超えた時限的な研究体制を構築し、画期的シーズの創出・育成に向けた先端的研究開発を推進しております。なお、革新事業においても、戦略事業と同様に研究開発総括を選定し、研究開発総括が研究開発領域のマネジメント等を行います。

2.平成27年度の戦略目標及び研究開発目標について

 文部科学省では、毎年、国内外の研究動向を踏まえ、将来の社会経済に大きな影響をもたらす新技術シーズを創出するための目標を、戦略事業の戦略目標として定めております。また、平成27年度からは、革新的な医薬品や医療機器、医療技術等を創出するための目標を、革新事業の研究開発目標として定めることとしております。この戦略目標及び研究開発目標に基づき、大学等の研究者から研究提案が募られ、戦略的な基礎研究が推進されます。
 このたび、平成27年度の戦略目標として以下の4件を決定し、平成27年度の研究開発目標として以下の2件を決定しました。また、戦略目標又は研究開発目標ごとに達成すべき目標をブレークダウンして定めており、当該達成目標も合わせて示しています。

【戦略目標】

○新たな光機能や光物性の発現・利活用による次世代フォトニクスの開拓

(達成目標) 
 本戦略目標では、結晶構造や素励起の動的挙動等に関する物性解明からナノデバイスの開発、生体組織深部の非侵襲観察から電子の超高速動態の捕捉に至るまで、多様な目的に応じた最適な光源や光検出システムの開発を通じて広範な社会・産業ニーズに機動的に応える次世代のフォトニクス分野を開拓することを目的とする。具体的には、以下の達成を目指す。
(1)様々な光応答物性の精密制御による新たな光機能物質やナノ構造体の創製及び高機能光デバイスの開発
(2)非線形・有機フォトニクスの応用による生体やソフトマテリアル内部の非侵襲in vivo観察・イメージング手法の高度化
(3)物質中の多彩な素励起と光の相互作用に関する基盤的研究の推進
(4)超高密度・高電磁場科学やアト秒レーザー技術、超高精度の光周波数コム技術など極限フォトニクスの開拓

○微小エネルギーの高効率変換・高度利用に資する革新的なエネルギー変換機能の原理解明、新物質・新デバイスの創製等の基盤技術の創出

(達成目標) 
 本戦略目標では、基本的な原理の解明や新物質・新構造デバイスの創製だけでなく、基盤的解析・設計技術や理論的アプローチを含めて戦略的に研究を推進することで、現在ある原理や変換材料を凌駕する、微小なエネルギーから電気エネルギーへの変換技術を創出することを目的とする。具体的には、以下の達成を目指す。
(1)微小エネルギーの高効率変換・高度利用技術に資する新原理の解明及び革新的な物質・デバイスの創製
(2)微小エネルギーの高効率変換・高度利用技術創出のための理論及び基盤的解析・設計技術の開発

○多様な天然炭素資源を活用する革新的触媒の創製

(達成目標) 
 本戦略目標では、天然ガスの大半を占めるメタン(CH4)や、低級アルカン(CnHx: n = 2,3)等の多様な天然炭素資源を、化成品原料やエネルギーとして活用するための革新的触媒を創製することを目的とする。具体的には、以下の達成を目指す。
(1)メタンを化成品原料やエネルギーへ変換するC1化学を実現する触媒の創製
(2)低級アルカンを化成品原料やエネルギーへ高効率に変換する触媒の創製
(3)物質創製、計測・解析、理論計算、実験・計算データを利活用した物質探索の連携による、触媒反応の指導原理解明へ向けた共通基盤の確立

○気候変動時代の食料安定確保を実現する環境適応型植物設計システムの構築

(達成目標) 
 本戦略目標では、植物体に関わる様々な要因と環境条件等の定量的データをもとに植物体の生育・環境応答を予測し、環境適応性を向上した植物の設計・作製及び栽培を可能とする「環境適応型植物設計システム」を構築することを目的とする。具体的には、以下の達成を目指す。
(1)植物の生育・生理状態・環境応答を詳細に把握可能な定量的計測技術の開発
(2)表現形質の変動に対応する対象植物ごとの生物的指標(バイオマーカー)の同定
(3)植物科学や工学等の異分野技術の融合を活用したバイオインフォマティクスによる「生育・環境応答予測モデル」の構築
(4)「生育・環境応答予測モデル」を基にした環境適応性を向上した植物体の設計・作製と実証

【研究開発目標】

○革新的医療機器及び医療技術の創出につながるメカノバイオロジー機構の解明

(達成目標) 
 本研究開発目標では、メカノバイオロジー機構の解明に基づく革新的な医療機器及び医療技術の創出することを目的とする。具体的には、以下の達成を目指す。
(1)物理的刺激に対する感知機構・調節機構・応答機構の解明を基にした新規適応疾患におけるシーズの創出
(2)バイオナノ界面技術等を活用した、医療応用につながる物理的刺激発生デバイスの開発及び最適化に資する基盤技術の創出

○画期的医薬品等の創出をもたらす機能性脂質の総合解明

(達成目標) 
 本研究開発目標では、必要な技術開発を行うとともに、機能性脂質を介した様々な疾患機序を解明することを通じ、最終的には、画期的医薬品や診断マーカー等、疾患の克服に資する新たな実用化シーズを創出することを目的とする。具体的には、(1)、(2)の技術開発を行いながら、(3)を実施する事を目指す。
(1)超高感度・高精度な次世代脂質解析に資する革新的技術の開発
(2)機能性脂質を自在に操作するための制御技術創出
(3)機能性脂質に着目した様々な疾患の機序解明

3.今後の予定について

 本戦略目標及び研究開発目標の決定についてそれぞれJST及びAMEDに通知しました。JST及びAMEDは、戦略目標又は研究開発目標の達成に最適な研究領域及び研究総括等を選定し、6月から研究課題の公募を開始する予定です。

4.戦略目標及び研究開発目標の詳細

お問合せ先

研究振興局基礎研究振興課

課長:行松 泰弘、基礎研究推進室長:岩渕 秀樹、室長補佐:浅井 雅司、基礎研究・機構係長:春田 諒
電話番号:03-5253-4111(内線4386)、03-6734-4120(直通)

-- 登録:平成27年05月 --