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「ユネスコ記憶遺産事業」の平成26年の審査に付する案件の選定について-第128回文化活動小委員会の審議結果-

平成26年6月12日

 本日,日本ユネスコ国内委員会第128回文化活動小委員会が開催され,「ユネスコ記憶遺産事業」の審査に付する2件が選定されましたのでお知らせいたします。
  ○ 舞鶴(まいづる)への生還 1945~1956シベリア抑留等日本人の本国への引き揚げの記録(申請者:京都府舞鶴市)
  ○ 東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)(申請者:日本ユネスコ国内委員会文化活動小委員会ユネスコ記憶遺産選考委員会(以下「選考委員会」))
  この2件に関しては,今後,ユネスコにおける審査プロセスにおいて,評価を受け,2015年のユネスコ記憶遺産国際諮問委員会において登録の可否が審議されることになります。
  また,今回の選定に先立ち,「ユネスコ記憶遺産の平成26年申請の選定に関する方針」(平成26年4月14日文化活動小委員会決定)を改定し,選定の主体を選考委員会から文化活動小委員会に変更しましたので,併せてお知らせいたします。

 評価のポイント及び方針の改定理由等については,次のとおりです。 


 

 1.評価のポイント等

    今回の選定の対象となった4件はいずれも非常に重要な文書であり,計画的に保存し,多くの人々に公開していくことが望まれるものであると認められた上で,ユネスコによる審査に付すべき案件として,次の2件が選定された。
    なお,今回の選定は,申請書に記述された内容のみに基づいて,各主体から申請された案件を相対的に評価したものであり,最終的な登録の可否はユネスコ記憶遺産国際諮問委員会の審議に委ねられる。

1)  「ユネスコ記憶遺産事業」の審査に付すべき案件(2件)
      ◇舞鶴(まいづる)への生還 1945~1956シベリア抑留等日本人の本国への引き揚げの記録(申請者:京都府舞鶴市)
      【評価のポイント】
        ○ 舞鶴市の文化財にも指定されており,それに対応する保存管理がなされており,2014年からの施設整備が予定されている。
        ○ 舞鶴市と姉妹都市であるロシア・ナホトカ市の理解と協力があるなど,より広い視点から世界的な重要性が説明されている。
        ○ 絵画,日記,手紙など記録媒体の多様性は評価できる。
        ○ 既に公開は実施されており,デジタル化等の作業が進められていることが示されている。
       
      ◇東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)(申請者:日本ユネスコ国内委員会文化活動小委員会ユネスコ記憶遺産選考委員会)
      【評価のポイント】
        ○ 和紙に墨書,桐(きり)箱保管という形態が,保存性の点でも,文書保管の点でも非常に有益であり,日本文化の優れた点を示す良い事例である。
        ○ 保存・管理体制がほかの案件に比べて一層優れている。
        ○ 全点のデジタル化が完了し,ウェブ上で公開されている。
 
2) その他
    また,今回選定されなかった2件についての評価のポイントは以下のとおり。
      ◇知覧(ちらん)からの手紙 知覧(ちらん)特攻遺書(申請書:鹿児島県南九州市)
   【評価のポイント】
        ○ 日本からの視点のみが説明されており,より多様な視点から世界的な重要性を説明することが望まれる。
        ○ 今回333点を限定して申請しているが,特攻攻撃は沖縄戦の時期だけではないことも踏まえ,「完全性」「唯一性」の説明を更に補強することが望まれる。
        ○ 酸性紙劣化の問題が認識され,レプリカや活字化について触れているが,原品の紛失・劣化防止についての言及がない。
        ○ 南九州市の市例規による管理実績はあるが,今後の保存・管理の具体的なスケジュールが示されていない。 

      ◇全国水平社(ぜんこくすいへいしゃ)創立宣言と関係資料
        (申請者:公益財団法人奈良人権文化財団と崇仁(すうじん)自治連合会)
      【評価のポイント】
        ○ 3点残存するとされる全国水平社創立宣言のうち,法政大学大原社会問題研究所が所蔵する1点が申請案件に含まれておらず,完全性の要件を充足していない。
        ○ 複数の場所に分かれて所蔵されていることから,保存の在り方や公開性について更なる説明が必要である。
        ○ 「出版物」であることから,「希少性」「完全性」の説明を更に補強する必要がある。

2.「ユネスコ記憶遺産の平成26年申請の選定に関する方針」の改定について

   ユネスコ記憶遺産事業への関心が一層高まっていることを受け,選定過程の客観性,公平性の確保に万全を期すこととした。そこで,「ユネスコ記憶遺産の平成26年申請の選定に関する方針」を改定し,選定の主体を選考委員会ではなく,文化活動小委員会に改め,かつ選考委員会の委員を含む利害関係者は,選定に係る審議には一切参加しないこととした。(別添1参照)。

3.今後のスケジュール

    ・平成26年6月    日本ユネスコ国内委員会文化活動小委員会からユネスコに対して選定した2件の申請案件を回答
    ・平成27年5月~8月 ユネスコ記憶遺産国際諮問委員会(IAC)による審議,ユネスコ事務局長による決定

4.ユネスコ記憶遺産事業の概要等

    参考資料参照。

参考資料

お問合せ先

文部科学省国際統括官付(日本ユネスコ国内委員会事務局)

企画係
電話番号:03-5253-4111(内線3401)
ファクシミリ番号:03-6734-3679

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-- 登録:平成26年06月 --