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国際物理オリンピック参加生徒の成績について

平成22年7月25日

文部科学省では、独立行政法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しておりますが、このたび、クロアチア(ザグレブ)で開催された「第41回国際物理オリンピック」に参加した生徒が、銀メダル等を獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。
(共同発表:物理チャレンジ・オリンピック日本委員会)

入賞状況等

1.受賞状況

銀メダル1名、銅メダル3名、入賞1名

2.参加者

5名の高校生

3.受賞者詳細

澤 優維(さわ ゆうい)さん 灘高等学校(兵庫県)3年(17歳) 入賞
濱崎 立資(はまざき りゅうすけ)さん 栄光学園高等学校(神奈川県)3年(18歳) 銀メダル
益田 稜介(ますだ りょうすけ)さん 大阪星光学院高等学校(大阪府)3年(17歳) 銅メダル
真野 絢子(まの あやこ)さん 南山高等学校女子部(愛知県)3年(17歳) 銅メダル
山村 篤志(やまむら あつし)さん 灘高等学校(兵庫県)2年(16歳) 銅メダル

(氏名の50音順にて掲載)
(年齢は本大会終了日時点のもの)
※入賞は、メダルを受賞しなかった生徒のうち成績上位者に授与。

4.参加国数/人数

82カ国・地域 / 367名

5.場所/期間

クロアチア(ザグレブ)/2010年7月17日~25日(現地時間)

6.派遣機関

物理チャレンジ・オリンピック日本委員会

参考資料

◆大会概括

○国際物理オリンピックは1967年にポーランドにて第1回大会が開催された。
○2010年のクロアチア大会は、第41回目。
○日本は、2006年から参加を開始し、毎年5名の生徒を派遣。日本からは5回目の参加。
○昨年のメキシコ大会は、72ヶ国・地域、317名の生徒が参加し、日本の成績は金メダル2名、銀メダル1名、銅メダル2名であった。
○本年のクロアチア大会には、82ヶ国・地域から367名の生徒が参加し、金メダル35名(9.5%)、銀メダル66名(18%)、銅メダル97名(26%)および入賞64名(17%)。日本は銀メダル1名、銅メダル3名、入賞1名という結果であった。

◆日本代表団の日程

7月17日(土曜日) クロアチア(ザグレブ)到着
7月18日(日曜日) 開会式
7月19日(月曜日) 理論問題試験、レクチャー
7月20日(火曜日) 自由行動日
7月21日(水曜日) 実験問題試験
7月22日(木曜日)~24日(土曜日) エクスカーション
7月25日(日曜日) 閉会式、クロアチア(ザグレブ)出発
7月26日(月曜日) 成田到着

◆参加生徒とその居住地

澤   優維(さわ ゆうい)さん 灘高等学校(兵庫県)3年(17歳) 兵庫県 入賞
濱崎 立資(はまざき りゅうすけ)さん 栄光学園高等学校(神奈川県)3年(18歳) 神奈川県 銀メダル
益田 稜介(ますだ りょうすけ)さん 大阪星光学院高等学校(大阪府)3年(17歳) 大阪府 銅メダル
真野 絢子(まの あやこ)さん 南山高等学校女子部(愛知県)3年(17歳) 愛知県 銅メダル
山村 篤志(やまむら あつし)さん 灘高等学校(兵庫県)2年(16歳) 兵庫県 銅メダル

(「居住地」は保護者宅の所在地)
※入賞(Honorable Mention)は、メダルを受賞しなかった生徒のうち成績上位から64名(参加者17%)に授与された。

◆同行役員のコメント 

光岡 薫 リーダー(産業技術総合研究所)
 先に行われた理論問題で成績がふるわない中、最後まであきらめずに課題に取り組み、実験問題で丁寧に測定を行い、挽回してくれた。親日的なクロアチアの地で、各種の交流行事を通して他国の代表生徒とも親しくふれあうことができた。

向田 昌志 リーダー(九州大学)
 今回、金・銀・銅メダル受賞のために必要な得点率は、それぞれ76%、62%、45%であった。実験問題2問の日本選手の平均得点率は、それぞれ81%、67%である。この好成績は、今年から取り入れた実験合宿による手厚い教育の賜である。

杉山 忠男 オブザーバー(河合塾)
 クロアチア大会の理論問題には、日本選手が学んでいなかった内容が出題されため苦戦を強いられた。しかし、多くの外国選手には標準問題であり、彼らはかなりの高得点を得た。過去問のみならず大学課程までの幅広い学習の必要性を痛感した。

 
◆国際物理オリンピックにおける過去3年間の日本代表の成績

○2007年(第38回)イラン大会(参加規模:69カ国・地域、327名)
金メダル2名、銀メダル2名、銅メダル1名

○2008年(第39回)ベトナム大会(参加規模:82カ国・地域、370名)
金メダル1名、銀メダル1名、銅メダル1名、入賞2名

○2009年(第40回)メキシコ大会(参加規模:72カ国・地域、317名)
金メダル2名、銀メダル1名、銅メダル2名 

◆「国際物理オリンピック(International Physics Olympiad)」について  

 国際物理オリンピックは、1967年にポーランドのワルシャワで第1回大会が開催された物理の国際的なコンテスト。参加資格は、20歳未満で且つ大学などの高等教育を受けていないこととされている。各国から高校生等が参加し、物理学に対する興味関心と能力を高め合うとともに、国際的な交流を通じて参加国における物理教育を一層発展させることを目的としている。科学・技術のあらゆる分野において増大する物理学の重要性、また次代を担う青少年の一般的教養としての物理学の有用性を鑑み、開催国を持ち回りとして毎年開催されている。
 各国内で選抜された最大5名の代表選手たちが、リーダーやオブザーバーからなる引率役員とともに参加する。10日間という長い会期の間、選手は理論問題・実験問題にそれぞれ5時間をかけて挑戦するほか、開催国の文化に触れる様々なイベントに参加することを通じて、他の国々からの参加者や主催者と国際的な交流を深める。引率役員は、試験問題についての討論会に参加し、自国語への翻訳作業や試験結果についての調整などを担う。各国の引率役員が理科教育推進のための国際的なネットワークを形成し、自国の理科教育を国際標準に照らして見直す良い機会ともなっている。

 

◆全国物理コンテスト「物理チャレンジ」について

 「物理チャレンジ」は、大学等に入学する前の青少年を対象として物理の持つ面白さと楽しさを体験してもらうことを目的とする全国規模のコンテストで、国際物理オリンピック日本代表選考を兼ねている。
  「物理チャレンジ」は、2つの段階から構成されており、一段階目の「第1チャレンジ」は、「理論問題コンテスト」と「実験課題レポート」からなる。理論問題コンテストは全国各地の会場で実施され、また実験課題レポートは参加者が自宅や学校で課題実験に取り組み、そのレポートを郵送で提出するものである。二段階目の「第2チャレンジ」は、第1チャレンジの総合成績により選抜された約70名が、夏休みに一堂に会する3泊4日の合宿形式のコンテストである。理論問題と実験問題についてそれぞれ5時間の試験を実施する。ここでは成績上位6名に金賞、続く12名に銀賞、続く12名に銅賞、さらに続く若干名に優良賞等を授与する。
  第2チャレンジで優秀な成績をおさめた参加者から、翌年の国際物理オリンピックへの参加資格を持つ日本代表候補者を10名程度選出し、5ヶ月間にわたる通信添削、実験実習、冬休み及び春休みの合宿研修等の教育研修を実施したのち、最終選考を行い5名の日本代表を決定する。
  なお、第2チャレンジは、国際物理オリンピックを模した合宿形式のメリットを活かし、コンテストばかりでなく第一線の研究者との対話や先端研究施設の見学を実施し、参加者同士ならびに参加者と実行委員(物理学研究者)との交流を深める機会を設け、物理に興味を持つ若者にとって充実した4日間となる構成としている。

 

◆参考資料に関するお問い合わせ先◆  

物理チャレンジ・オリンピック日本委員会 北原
財団法人日本科学技術振興財団 物理チャレンジ担当 大野、谷本
電話番号:03-3212-4785/FAX:03-3212-7790
ホームページ http://www.phys-challenge.jp/

お問合せ先

科学技術・学術政策局 基盤政策課

千々岩、根橋、古屋
電話番号:03-6734-4191(直通)、03-5253-4111(内線4192、4193、3890)

日本科学技術振興財団内物理チャレンジ担当

大野、谷本
電話番号:03-3212-4785

(科学技術・学術政策局 基盤政策課)