平成22年7月12日
文部科学省では、独立行政法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しておりますが、このたび、カザフスタン(アスタナ)で開催された「第51回国際数学オリンピック」に参加した生徒が、金メダル等を獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。 (共同発表:財団法人数学オリンピック財団)
金メダル2名、銀メダル3名
6名の高校生
| 井上 秀太郎(いのうえ しゅうたろう)さん | 灘高等学校(兵庫県)3年(17歳) | 金メダル |
| 岸川 滉央(きしかわ あきお)さん | 久留米大学附設高等学校(福岡県)3年(18歳) | 金メダル |
| 北村 拓真(きたむら たくま)さん | 灘高等学校(兵庫県)1年(15歳) | 銀メダル |
| 越山 弘規(こしやま ひろき)さん | 甲陽学院高等学校(兵庫県)2年(16歳) | 銀メダル |
| 清水 元喜(しみず げんき)さん | 灘高等学校(兵庫県)2年(17歳) | 銀メダル |
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(氏名の50音順にて掲載) |
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※ 岸川さんは、2009年に金メダルを獲得。
96ヶ国・地域/517名
カザフスタン(アスタナ)/2010年7月2日から14日
財団法人数学オリンピック財団
○国際数学オリンピックは1959年にルーマニアにて第1回大会が開催された。
○2010年のカザフスタン大会は、第51回目。
○日本は、1990年から参加を開始し、毎年6名の生徒を派遣。本年は21回目の参加。
○昨年のドイツ大会は、104ヶ国・地域から565名の生徒が参加し、日本の成績は金メダル5名、銅メダル1名であった。
○本年のカザフスタン大会は、96ヶ国・地域から517名の生徒が参加し、日本は金メダル2名、銀メダル3名受賞で、国別順位第7位という好成績を収めた。
| 7月4日(日曜日) | 代表生徒日本出発 |
| 7月6日(火曜日) | 開会式 |
| 7月7日(水曜日)、8日(木曜日) | コンテスト |
| 7月9日(金曜日)~12日(月曜日) | エクスカーション |
| 7月13日(火曜日) | 閉会式 |
| 7月14日 (水曜日) | 代表団アスタナ出発 |
| 7月15日(水曜日) | 代表団日本到着 |
※現地時間
| 井上 秀太郎(いのうえ しゅうたろう)さん | 灘高等学校(兵庫県)3年(17歳) | 大阪府 | 金メダル |
| 岸川 滉央(きしかわ あきお)さん | 久留米大学附設高等学校(福岡県)3年(18歳) | 佐賀県 | 金メダル |
| 北村 拓真(きたむら たくま)さん | 灘高等学校(兵庫県)1年(15歳) | 大阪府 | 銀メダル |
| 久良 尚任(くら なおと)さん | 聖光学院高等学校(神奈川県)3年(17歳) | 神奈川県 | 優秀賞 |
| 越山 弘規(こしやま ひろき)さん | 甲陽学院高等学校(兵庫県)2年(16歳) | 京都府 | 銀メダル |
| 清水 元喜(しみず げんき)さん | 灘高等学校(兵庫県)2年(17歳) | 兵庫県 | 銀メダル |
※「優秀賞」は出題問題(全6問)のうち1問以上について満点を獲得した生徒に与えられる。
井上 秀太郎さん 灘高等学校(兵庫県)3年
海外での試験は初めてだったので良い経験になりました。国際交流の点においても非常に有意義でした。これからも国際数学オリンピック参加国として維持されることを願うばかりです。金メダルが取れてよかった!
岸川 滉央さん 久留米大学附設高等学校(福岡県)3年
今回はあまりできなかった。問題2番が難しく1番と4番は簡単だった。結果的には金メダルが取れてホッとしている。
北村 拓真さん 灘高等学校(兵庫県)1年
国際数学オリンピックは初参加だったので緊張してしまいましたがすごくアットホームな雰囲気で楽しむことができました。数学をしたり、スポーツをしたり、交流をしたり、また行けたらいいなと思います。銀メダルが取れてうれしい!
久良 尚任さん 聖光学院高等学校(神奈川県)3年
春合宿は首尾よく突破できたが、国際数学オリンピック本番は、うまくいかなかった。しかし多くの外国人と交流できるのは良い場であり、参加して自分の力の伸ばし方がわかった気がする。
越山 弘規さん 甲陽学院高等学校(兵庫県)2年
今年は、試験問題が誠に解きにくかった。1日目も完答できたのは1問だけで無念です。銀メダルでびっくりしています。
清水 元喜さん 灘高等学校(兵庫県)2年
数学オリンピックは数学の問題だけを解いているのではない。国際交流などを積極的にやらないといけない。数学の普遍性、世界の広さを感じます。銀メダルが取れてよかった。
森田 康夫 団長/東北大学 教養教育院総長特命教授
今回の問題は、全体としてかなり高い難易度でした。問題1(関数方程式の問題)、問題4(幾何の問題)は易しく日本選手は完答でした。課題としては、標準的な難易度の問題2(幾何の問題)が4人しか解けなかったことが挙げられます。問題5(アルゴリズムの問題)は、中程度の問題として出題されましたが結果的には難問となりました。このような中で、1、2年生が半分を占めた日本の代表選手はよく頑張ったと思います。
鈴木 晋一 副団長/早稲田大学 教授
今回は、時間的に厳しいスケジュールでした。その中で十分に体調を整えコンテストに臨ませることが願いでした。問題は、前回よりかなり難しく6人中5人が新人の日本はやや苦戦しましたが全員体調を崩すことなく無事試験を終えました。金メダル2名、銀メダル3名、国順位7位の結果には満足しています。
藤田 岳彦 オブザーバー/一橋大学 教授
問題はかなり高度でしたが、日本選手にとり不利なものではありませんでした。新メンバー5人の中でよく頑張ったと思います。国際数学オリンピックは、選手たちにも団長団にとっても数学好きには、たまらない大会だと思います。
中村 勇哉 オブザーバー/東京大学理学部数学科4年
選手たちは昨年の成績がよかったので注目されプレッシャーを感じたと思います。その中で十分な成績であったと思います。生徒たちに、数学的にも精神的にも最適な環境を与え、日本から送り出すのが我々そして周囲の義務だと思います。今後もご協力をお願いします。
2007年(第48回 ベトナム大会)
金メダル2個、銀メダル4個
国別順位6位(参加規模:93ヶ国・地域、520名)
2008年(第49回 スペイン大会)
金メダル2個、銀メダル3個、銅メダル1個
国別順位11位(参加規模:97ヶ国・地域、535名)
2009年(第50回 ドイツ大会)
金メダル5個、銅メダル1個
国別順位2位(参加規模:104ヶ国・地域、565名)
国際数学オリンピックは、世界各国・地域の数学的才能に恵まれた若者を見出し、その才能を伸ばすチャンスを与えること、また世界中の数学好きの若者や教育関係者であるリーダーたちが互いに国際交流を深めることを目的として開催されている。
大会の参加資格は、「コンテスト当日20歳未満で大学教育(または、それに類するもの)を受けていないもの」とされており、各国6名まで参加できる。参加者は1日4時間半、各3問の筆記試験を2日間に渡り取組み、その得点合計で競う(個人戦であり、国別順位の公式発表はない)。成績優秀者にメダルが与えられ、金メダルは参加者の約12分の1、銀メダルは約12分の2、銅メダルは約12分の3が受賞する。
第1回大会は、1959年にルーマニアにおいて、ハンガリー、ブルガリア、ポーランド、旧チェコスロバキア、旧東ドイツ、旧ソ連を招待して開催された。その後、1980年を除き毎年7月に開催されている。来年は、オランダのアムステルダムで実施される予定である。
日本における国際数学オリンピックへの派遣事業は1988年から企画され、1989年には委員2名が第30回西ドイツ大会を視察し、翌年の第31回北京大会において初めて参加した。当初、事業の運営母体は任意団体であり、有志の寄付によって運営を行っていた。その後、元協栄生命保険株式会社の故川井三郎名誉会長の寄付及び富士通株式会社、元協栄生命保険株式会社、株式会社アイネスの寄付を基金として、1991年3月に文部省(現在の文部科学省)所管の財団として、財団法人数学オリンピック財団が設立された。
現在、この財団により日本数学オリンピックが実施されており、毎年、国際数学オリンピックへの代表選手を選抜している。また、2003年国際数学オリンピックが東京で開催されたのを契機に、中学生以下の大会である日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)が実施されており、若年層の関心とレベルアップを図っている。
◆本参考資料に関するお問い合わせ先
財団法人数学オリンピック財団 事務局
担当:事務局長 渡邊義正 事務局次長 淺井康明
TEL:03-5272-9790
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