平成21年8月28日
文部科学省では、「IT新改革戦略」に掲げられた教育の情報化の目標の達成状況等について把握するため、標記調査を実施しています。平成21年度の結果について速報値を取りまとめましたので公表いたします。
・学校におけるICT環境の整備状況
・教員のICT活用指導力
・全国の全公立学校(小学校、中学校、高等学校、中等教育学校及び特別支援学校)
平成21年3月1日
(注)平成21年度補正予算の執行については数値に反映されておりません。
※ICT(Information and Communication Technology:コンピュータやインターネットなどの情報コミュニケーション技術)
調査結果の概要
国家戦略における主な達成目標と達成状況

○教育用コンピュータの整備(7.2人/台、H23.3までの目標は3.6人/台)については、耐用年数を超過しているコンピュータを廃棄処分した市町村が多かったこと等により数値が前年度(7.0人/台)より0.2人/台後退した。
○校内LANの整備(64.0%、H23.3までの目標は概ね100%)は、前年度(62.5%)より1.5%上昇した。
コンピュータ1台あたりの児童生徒数(左)、普通教室における校内LAN整備率(右)

○超高速インターネット(30Mbps以上)の接続率は60.5%(H23.3までの目標は概ね100%)で、前年度(51.8%)と比べ8.7%上昇した。
○教員の校務用コンピュータの整備率は61.6%(H23.3までの目標は100%)で、前年度(57.8%)と比べ3.8%上昇した。
超高速インターネット接続率(左)、教員の校務用コンピュータ整備率(右)

○都道府県に見ると、例えば普通教室における校内LAN整備率は、最大で90.9%、最低で37.4%(昨年度、最大で91.4%、最低で35.4%)であり、依然差が見られる。

※調査方法
平成18年度より、文部科学省「教員のICT活用指導力の基準の具体化・明確化に関する検討会」でとりまとめたチェックリスト(調査結果P.20参照)に基づき、5つの大項目(A~E)の全18の小項目(A1~E2)について、4段階(「わりにできる」、「ややできる」、「あまりできない」若しくは「ほとんどできない」)の自己評価を行う形で実施している。
○ 小項目(全18小項目(A1~E2))別に4段階評価で「わりにできる」若しくは「ややできる」と回答した教員の割合をみると、高い割合を示した項目は次のとおり。
・ 教材作成のためにICTを活用(A2:79.9%)
・ 児童生徒に情報を収集、選択させる指導(C1:67.4%)
・ 児童生徒に情報の正しさや安全性を理解させる指導(D3:69.3%)
・ ICTを活用して、校務分掌等に必要な情報を収集し、文書等を作成 (E1:75.1%)
○ 一方、低い割合を示した項目は次のとおり。
・ 児童生徒の知識を定着させるため、ICTを活用して資料等を提示(B4:54.4%)
・ 児童生徒がICTを活用してわかりやすく発表・表現できるよう指導(C3:52.0%)
・ 教員間における必要な情報の交換・共有化(E2:58.8%)

○ 大項目(A~E)ごとの平均を見ると、「A:教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力」の平均が72.6%(前年度比1.2%上昇)、「B:授業中にICTを活用して指導する能力」の平均が56.4%(同1.2%上昇)、「C:児童生徒のICT活用を指導する能力」の平均が58.5%(同0.7%上昇)との結果であった。
○ また、「D:情報モラルなどを指導する能力」や「E:校務にICTを活用する能力」については、平均がD:66.8%(前年度比1.7%上昇)、E:67.0%(同1.4%上昇)との結果であった。
○ 学校種(小学校、中学校及び高等学校)別に見ると、18小項目中10項目において高等学校が3校種中で最も高い結果となった一方で、15項目において中学校が3校種中で最も低い結果となった。
○ これを、さらに都道府県別に見ると、例えば大項目Cでは最大の都道府県で78.1%、最低の都道府県で51.0%と、地域間で大きな差が見られる。

文部科学省としては、本結果を踏まえて、「IT新改革戦略」、「i-Japan戦略2015」等に掲げられた目標の達成に向け、学校におけるICT環境の整備、教員のICT活用指導力の向上等について、本年度補正予算の活用や各種モデル事業等を通じて、地方公共団体や学校の取組を引き続き支援することにより、学校における教育の情報化の推進に一層努めてまいります。
企画官 中村 信一、 参事官補佐 清水 博人、 専門職 山本 健司
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