平成21年4月27日
理数学生応援プロジェクトでは、専門家や有識者により、事業の進捗状況や成果等を確認し、適切な助言や改善点の指摘を行うことで、事業の効果的な実施を図り、その目的が十分達成できるよう事業実施大学の体制・運営の適正を図ることを目的として、事業開始2年目である大学を対象に、中間評価を行うこととしています。 この度、平成19年度に採択された5大学を対象として、理数学生応援プロジェクト企画評価委員会において中間評価を行い、以下のとおり評価結果を取りまとめました。
理数学生応援プロジェクト企画評価委員会において、中間評価対象機関(平成19年度採択5大学)から提出のあった中間評価資料による書面評価及び面接を実施し、以下の4区分における評価(絶対評価)を行いました。
[評価の区分]
A. 優れた成績が期待できる取組であり、計画通り推進すべき
B. 一定の成果が期待できる取組であり、中間評価の所見に留意し計画を推進すべき
C. 十分な成果が期待できない取組であり、計画の工夫や改善が必要
D. 現状のままでは十分な成果が得られない取組であり、計画の大幅な見直し、又は終了が必要
| 大学数 | |
| 総数 | 5 |
| A評価 | 2 |
| B評価 | 3 |
| C評価 | 0 |
| D評価 | 0 |
中間評価結果詳細
| 実施大学 | 評価 | 企画評価委員会からの所見 |
| 総評 | 本事業は、(1)入試等選抜方法の開発・実践、(2)教育プログラムの開発・実践、(3)意欲・能力を伸ばす工夫した取組の実践、という三つの内容について、それぞれ大学のシステム改革に係る取組を求めるものである。中間評価の結果を見る限り、改善が望まれる部分があるものの、各大学の取組は概ね着実に進行しているものと判断される。 | |
| 千葉大学 | A |
年次計画が概ね順調に推移していると考える。 複数学部・学科で取り組んでいる点は評価できるが、学部・学科横断的な内容など、千葉大学全体としての統一的な取組についても期待したい。 新たな入試方法や高校との連携に積極的に取り組んでいるが、求めたい学生を獲得するために、選抜方法の開発・広報の工夫等を望みたい。 学部と大学院との連携や申請時に明記されている国際化への対応(国際化プログラム)を充実されたい。 入学直後の積極的取組、参加学生の2年間の基礎作りに対する結果のフィードバック、参加学生の負担に対するインセンティブや一般講義等との両立について工夫されたい。また参加学生の学業成績等への効果を今後の追跡調査結果を含め、提示されたい。 |
| 東京工業大学 | B |
国際的リーダ育成や学生の意欲の向上のため、参加学生に海外の大学を訪問させるなどの国際的経験を積ませるプログラムは評価するが、イベント的なもので終わらせないためには、このプログラムによって、学生の能力の何を育成するのか、という視点をより明らかにされたい。 高大連携、入試制度、学部と大学院との連携の具体化や、海外大学訪問に関わる継続性に向けた制度的・組織的な取組を望みたい。 博士課程学生TA(Teaching Assistant)と学部学生との交流についても、その効果や狙い、継続性が見えにくい。例えば、研究室配属の際、TAの推薦を活用するなどの工夫も期待したい。 本プロジェクト全体を通じて、参加した学生の能力がどのように伸びているのか、ということについて評価を実施されたい。 |
| 東京理科大学 | B |
プロジェクトは概ね順調で、「序論的講義」、「アドバンスト実験・実習」、「先端的研究機関見学」など個々の企画は、学年進行に合わせてレベルを上げる有効な取組であると評価できる。それらの総合効果、相乗的効果の評価を検討されたい。 講義、実験、実習を単位化することも一つの工夫である。 「SSE推薦入試制度」の内容の改善や広報、募集活動を工夫されたい。 全体的にコースへの参加希望者の少ないことが懸念され、学生に本プログラムの趣旨・内容の周知が望まれる。今後、研究室のプレ配属への意欲的な学生の参加を期待したい。 やる気のある学生や突出した理数能力を有する学生を発見し、更に能力を伸ばすプログラムや、国際的な経験を積ませるプログラムの実施が望まれる。また、参加している学生の通常の成績の向上につなげることにも留意されたい。 |
| 京都大学 | B |
個別に実施されているプログラム(学部教育、国際化教育等)は発展性、実質性を伴って着実に進行していると評価できるが、授業の積み上げのようになっており、参加している学生が、本プロジェクトに参加しているという意識を持っているのかどうか、懸念される。また、シンポジウムや講演会、合宿もイベント的な要素として映り、プログラム全体としての一貫性や相乗効果を見通せないので、工夫されたい。 高大連携、入試制度の改革、学部と大学院との連携についての制度的な取組を望みたい。 本プログラムで育成する工学系グローバルリーダーという学生像を明確にすることによって、学生の本プロジェクトへの参加意識を高めることを期待したい。 「グローバルリーダーシップの育成」の目標達成のために、語学教育をより強化されることを望みたい。 「先端工学実践コース」の具体的実施などにおいて、当初計画していたプログラムの一部が変更され、取組の不十分さを感じる。変更の考え方を明確にされたい。 |
| 大阪大学 | A |
基本的にプログラムは概ね順調に進行しており発展性が高いと評価できる。大阪大学版オナープログラムの早期定着を望みたい。評価基準も明確で学生にも理解し易いと思われる。今後、国際交流など国際的な取組への着手を期待したい。 意欲の高い学生を発見するため、学内外への本プログラム実施の更なる宣伝や周知方法の強化が望まれる。1年生を対象にした積極的な取組への着手も期待したい。 学部と大学院との制度的連携は良い。その一方で早期教育に向けた高大連携への取組を望みたい。 本プログラムに用意されているどの科目に参加するかは学生の自主性に任されているが、学生がどの科目に参加したかを記録し、本プログラムと参加学生の通常学業成績を含めた総合的な学力向上との相関を評価されたい。 |
(座長)
坂口 謙吾 東京理科大学理工学部応用生物科学科教授
今井 勝
明治大学農学部農学科教授
植田 利久
慶應義塾大学理工学部機械工学科教授
大澤 寛
木更津工業高等専門学校電気電子工学科教授
田口 哲男
高崎経済大学事務局高等学校課長
立川 仁典
横浜市立大学大学院国際総合科学研究科教授
中村 健蔵
東京大学数物連携宇宙研究機構特任教授
森田 康夫
東北大学大学院理学研究科数学専攻教授
渡邉 賢一
朝日新聞社広告委員・JSECプロデューサー
(敬称略)
平成21年 3月9日現在
福島、西田、伊藤
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ファクシミリ番号:03-6734-4022
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