ここからサイトの主なメニューです

第102号 平成20年11月14日

文部科学省初等中等教育局メールマガジン

初中教育ニュース
第102号



□ 【シリーズ】 教員免許更新制がはじまります!(第13回)

〔初等中等教育局教職員課教員免許企画室〕

 シリーズ第13回となる今回のテーマは「教員免許管理システムと現職教員調査」についてです。

 教員免許状は、都道府県教育委員会が授与権者とされています。その中で、普通免許状の場合、全国どこでも通用するものですので、どの都道府県教育委員会に申請しても授与されます。
 免許状には、氏名、生年月日、授与日、免許状の種類や免許状の番号などが記入されています。
 その免許状を授与した都道府県教育委員会でも、免許状に記入されている情報を記録しておきます。この記録がなされているものを「原簿」といいます。
 原簿は、授与した都道府県において保存されていますので、免許状をお持ちの方がどこに勤務していようと、授与した都道府県にしかありません。保存の形式は、紙の場合も、電子媒体の場合もあります。

 有効期間の更新などを行った場合、授与した都道府県教育委員会に保存されている原簿には、有効期間の更新や、更新講習修了確認などについても、記入されることになります。
 仮に、はじめに免許状を授与した都道府県教育委員会に更新などの申請をしなければならないこととなると、それが勤務地と異なる場合や複数の免許状を異なる都道府県から授与されている場合など、とても不便なことになります。
 そこで、更新などの手続きは、勤務地のある都道府県教育委員会へ一括して行うこととなっています。
 勤務地の都道府県県教育委員会は、更新などの手続きを行った後、その結果を免許状を授与した教育委員会に連絡し、連絡を受けた教育委員会で、原簿に書き込むこととされています。

 教員免許更新制の対象となる方の原簿は、およそ半分程度が紙で保存されていると言われていますが、紙媒体に、更新講習修了確認の記録などを追加して書き込むことには限界があります。
 また、都道府県教育委員会同士で更新などの情報のやりとりを、文書で連絡したりされたりとした場合、毎年十万人分もの更新を行うことを考えると、要する作業が膨大になり、時間もかかってしまいますし、間違いも多発する恐れがあります。
 このため、原簿の情報を全て電子化するとともに、都道府県教育委員会間のやりとりを全て電子的に行うことができる「教員免許管理システム」を開発、整備することが必要となります。
 この教員免許管理システムの開発、整備により、更新などの事務がスムーズに、また、正確に行われることが期待されています。
 現在、教員免許管理システムを構築するために、原簿の情報をすべて同一化されたフォーマットに電子化する作業が行われています。この電子化作業では、同じ情報を別人が2回入力するなど、ミスのないように細心の注意が払われていますが、万が一、入力ミスなどがあった場合に備えて、紙媒体の原簿についても、更新制導入後の一定期間保存しておくこととなっています。

 なお、都道府県によっては、教員免許管理システムの構築作業の一環として、「現職教員調査」を実施しているところもあります。あるいは、これから実施を予定しているところもあります。
 現職教員調査とは、結婚などにより名前の姓が変わっても原簿の情報が変更されずにそのままだったり、複数の免許状を複数の都道府県から授与されている場合など、あらかじめ情報を把握しておくことで、なるべくミスや情報の漏れを未然に防ぐことを目的にしています。
 この調査では、氏名、生年月日、本籍地、免許状番号、授与権者、免許状の種類、教科又は領域など、免許状に記載されている情報が対象となっています。
 免許状がすぐに見つからない場合には、免許状番号などは記載しなくても構いませんが、免許状を申請した憶えのある都道府県名など、可能な限り把握している情報を記載していただくことが望まれます。
 これらの調査結果をもとに、統一のフォーマットにより電子化された原簿の電子データとの突合を行うことになります。この突合作業により不一致となったデータについては、最終的に更新の手続の際に正しいデータに確認されることになります。
 免許状をお持ちの方ご自身に関わることでもありますので、できるだけ調査にはご協力いただきたく、よろしくお願いします。

 次回は、「免許更新のおおまかな流れ」について、ご説明します。

(文部科学省の教員免許更新制に関するHPをご参照ください!!)
 修了確認期限のご確認や教員免許更新制に関する情報が掲載されている、文部科学省HPのアドレスはこちらです。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koushin/index.htm
(※教員免許更新制へリンク)
“教員免許更新制”でも[検索]できます。

□ 【シリーズ】 「放課後子ども教室推進事業」(放課後子どもプラン)(第10回)

〔生涯学習政策局生涯学習推進課〕

 「放課後子ども教室推進事業」は、放課後や週末等に小学校の余裕教室等を活用して、子どもが安全・安心な場所で学習や体験活動・交流活動の取組を実施するものです。
 シリーズ第10回として、徳島県三好市での取組をご紹介します。

様々な体験ができる放課後子ども教室『西祖谷子ども育成塾』の活動

徳島県三好市立檪生(いちう)小学校長 吉田 美千代

 三好市立檪生(いちう)小学校は徳島県西部の四国山地の中にあり、海抜330メートルに位置しています。本校のある三好市西祖谷山地域は、美しい山々に囲まれ、奇橋として有名な吊り橋「祖谷のかずら橋」と平家落人伝説の残る地域として、大自然や秘境の風情に惹かれて多くの人が観光で訪れる場所です。
 通学域が広範囲なため、ほとんどの児童が放課後も夕方5時前後まで保護者の迎えを待っています。その時間を活用して、様々な体験活動を取り入れた「西祖谷子ども育成塾」が放課後子ども教室として、主に学校の体育館で実施されています。
 「西祖谷子ども育成塾」は、コーディネーターを中心に約10名の地域の方々が学習アドバイザーや安全管理者となって関わり、子どもたちが参加したい時に自由に参加し、文化に触れ、新しいことに挑戦し、楽しく活動することを目的として運営されています。
 活動内容は、日常的な活動に加えて、普段経験できないような特別体験活動も取り入れられることがあります。その一部をご紹介します。

<日常的な活動>

茶道教室、襖絵制作教室、伝統芸能(民謡,民舞)継承活動、カローリング教室、自主学習、自由遊びなど

<特別な活動>

○国際交流活動

 韓国の舞踊や水墨画の名手を招き、その実演を見学したりお話を聞いたりして交流を深める。

○各種達人の技の見学と体験

 独楽回し、ハーモニカや琵琶、箏の演奏などの名人技を見学したり、体験したりする。

○その他の活動

 絵本の読み聞かせ、歌遊びなど

 いずれの活動も、コーディネーターさんがたいへん熱心に取り組んでくださり、多方面にわたって講師や学習アドバイザーを発掘され、多様な活動を計画してくださっています。大都市の文化圏から遠く離れている地域ですが、そこに負けない文化的な活動を放課後子ども教室で体験することができています。
 本校の児童は、この教室で豊かに育成されていると感じている毎日です。

 「放課後子ども教室」の情報は、以下の「放課後子どもプラン」のホームページをご覧ください。 http://www.houkago-plan.go.jp


□ 【お知らせ】 国立女性教育会館に女性アーカイブセンターがオープンしました。

〔生涯学習政策局男女共同参画学習課〕

 国立女性教育会館は、「国立婦人教育会館」として開館して以来、男女共同参画社会の実現に向けて全国の女性の学びの拠点としてその歩みを重ね、平成13年の独立行政法人国立女性教育会館への改組を経て、昨年、開館30周年を迎えたところです。
 本年6月12日には、国内外の関係者から待ち望まれておりました男女共同参画社会の実現に向けた女性たちの活動の記録を次代に伝える「女性アーカイブセンター」を開設しました。現在、本館1階女性アーカイブセンター展示室において、企画展示「女性の高等教育の黎明−チャレンジした女性たち−」を開催しています(平成20年12月23日(火曜日)まで)。

 池袋駅から東武東上線で約60分、武蔵嵐山駅より徒歩約15分の場所にあり、14ヘクタールの敷地に自然との調和を配慮し、研修棟、宿泊棟、体育館、テニスコート等が整備されております。女性・男性を問わずどなたでも御利用いただけますので、研修や交流の機会に是非御活用ください。

▼お申し込み、詳細はこちらを御覧ください(国立女性教育会館HPへリンク)
http://www.nwec.jp/

□ 【お知らせ】 エル・ネット(教育情報通信ネットワーク)インターネット調査のお知らせ

〔生涯学習政策局参事官(学習情報政策担当)付〕

 文部科学省では、国民の皆様にエル・ネットをよりよくご活用していただくため、NTTレゾナント社と協力し、11月28日(金曜日)までの間、エル・ネットの利用に関する調査をインターネット上にて行っています。

 エル・ネットトップページの「お知らせ」から、「モニター調査実施のご案内」へとアクセスしていただきますとアンケート画面からご回答いただけます。

 エル・ネットトップページはこちらから → http://www.elnet.go.jp(※エルネットホームページへリンク)

 皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。
 ご協力の程をよろしくお願いします。


「文部科学時報」11月号(11月10日発行)

 文部科学行政の“今”が読みやすく分かる、総合政策マガジン!

<<11月号の特集>>
  • 大地震に備えろ!最新の調査研究から教育現場の取組まで、総力特集です
  • 学びのある風景:地震に負けない…宮城県栗原市から

http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/jihou/011001.htm
(※出版物案内へリンク)



○ 文部科学省等で発行している他のメールマガジンへのリンク


□ 【コラム】 常盤の“とっておき!”

 和文化教育の全国大会に参加した。10月24日〜25日に広島県東広島市で開催された。新学習指導要領で伝統文化教育の充実が図られたなか、全国大会も充実したものとなった。
 私自身は、途中からの参加となったが、東広島市立向陽中学校の全校生徒による箏・尺八演奏や市内の小・中学校によるポスターセッションなど、見ごたえのある内容であった。和文化教育に取り組んだら、生徒の集中力が増した、学習意欲が高まった、成績が上がったなどの副次的効果も含めて、会場のあちらこちらで熱い議論が交わされていた。

 新学習指導要領では、伝統文化教育の充実に関して、例えば、国語科では、古典の指導を充実し、小学校3、4年生では、優しい文語調の短歌や俳句の音読・暗唱などが盛り込まれている。また、社会科では、世界文化遺産や国宝などを含め、我が国の伝統と文化に関する歴史学習の充実などが盛り込まれている。

 学習指導要領解説(小学校社会科第6学年)では、「(学習で)取り上げた文化遺産を通して、それらが我が国の先人の工夫や努力によって生み出されたものであることや、私たちの祖先の手によって現在まで大切に受け継がれてきたこと・・・を具体的に理解できるようにするとともに、我が国の伝統や文化を大切にしようとする態度を育てるようにすることが大切である。」と記述している。

 現在東京国立博物館で開催中の「大琳派展」の展示内容に即して述べてみよう。俵屋宗達の風神雷神図をお手本として尾形光琳は風神雷神図を描いた。そして、その光琳の風神雷神図の屏風の裏には、酒井抱一が夏秋草図屏風を描く。それぞれの工夫と努力、時代を超えた技術や構想の継承と発展が具体的に理解できたら、素晴らしいことだし、きっと子どもたちも、我が国の伝統や文化を大切にしようと思ってくれるに違いない。

 教育は、いわば、我々の世代の文化を次の世代に伝える営みだ。しかし、我が国では、必ずしも先人の文化が次の世代へと円滑に継承されてきたとは言い難い。私たち自身、果たして伝統文化にどれだけ親しんでいるか。そんな私たち世代が次の世代に伝統文化を継承していくためには、どうすればよいのか。今回の改訂で充実された内容には、新たなものも含まれ、先生方には教えるに当たってのご苦労があることと思う。

 ただ、伝統文化には、長い年月を経て現代へと伝わってきただけに、それぞれに秘められた魅力があるはずだ。全国大会のパネルでは、尺八を練習する生徒たちは、練習を楽しみ、集中し、なかなか出にくい尺八の音が、実際に出たときには、そのことを家族にどうしても伝えたくなるようだと聞いた。
 できることなら、先生方にも、生徒たちとともに、我が国の伝統文化を楽しんでいただきたいものである。

〔初等中等教育企画課長 常盤 豊〕


□ 【編集後記】

  • 外は寒さが厳しくなってきました。一方、電車の中や職場は蒸し暑いので、服装に悩むところです。今までスーツの中は半袖のカッターで通してきたのですが、そろそろ長袖にしなければ! と思ってここ数日は長袖を着てみたのですが、やはり暑いです。明日からどうするべきか悩んでいます。(N・Y)
  • 地元でおいしいと評判の讃岐うどんの店が、職場の近くにあることを教えていただき、早速行ってみました。西日本出身の私としては、関東地方のうどんは、ダシや麺が違っていてなじめなかったのですが、その店は地元と変わらぬ味。食は生活を豊かにする1つの要素だと思うのですが、ささやかな楽しみや喜びが増えました。(K・A)
  • 週末に、本谷有希子作・演出、永作博美主演の舞台「幸せ最高ありがとうマジで!」の東京公演(パルコ劇場)の千秋楽を観てきました。同年代の女性が創り上げた舞台に感銘を受け、帰りに立ち寄ったパルコの書店で、本谷さんがお薦めされている小説を買って帰りました。最近は、スポーツを楽しむ機会が多かったのですが、立冬も過ぎて遅ればせながらの読書の秋を楽しみたいと思います。(K・Y)
  • このメールマガジンは、幼稚園から高等学校までの初等中等教育を中心に、教育改革を巡る様々な情報を迅速にお届けするために発行しています。
  • 「こんなコンテンツを載せて欲しい」「この人の話を聞きたい」などのご意見・ご要望等ございましたら、sy-mel@mext.go.jpまでお寄せ下さい。

初中教育ニュース文部科学省初等中等教育局メールマガジン 第102号

発行元 文部科学省初等中等教育局内
「初中教育ニュース」編集部
電話:03-5253-4111(代表)(内線2007)