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国際生物学オリンピック参加生徒の成績について

平成20年7月20日

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文部科学省
国際生物学オリンピック日本委員会

 文部科学省では、独立行政法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しておりますが、このたび、ムンバイ(インド)で開催された「第19回国際生物学オリンピック」に参加した生徒が、銀メダル等を獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。

1.受賞状況

銀メダル3名、銅メダル1名

2.参加者

4名の高校生(日本からは4回目の参加)

3.受賞者詳細

銀メダル 内海 邑(うちうみ ゆう)さん 千葉県立東葛飾高等学校(千葉県)3年
銀メダル 海老沼 五百理(えびぬま いほり)さん 筑波大学附属駒場高等学校(東京都)3年
銀メダル 大河原 健太郎(おおかわら けんたろう)さん 麻布高等学校(東京都)2年
銅メダル 水野 俊一郎(みずの しゅんいちろう)さん 福井県立藤島高等学校(福井県)3年

4.参加国数/人数

55カ国・地域/220名

5.場所/期間

ムンバイ(インド)/平成20年7月13日〜20日(現地時間)

6.派遣機関

国際生物学オリンピック日本委員会


参考資料

◆大会概括

 このたび、ムンバイ(インド)にて開催された「第19回国際生物学オリンピック」に参加した生徒4名のうち3名が銀メダル、1名が銅メダルを獲得しました。
 昨年のサスカトゥーン(カナダ)大会に引き続く参加者全員によるメダル獲得であるとともに、これまで日本が参加した4回の国際大会で最も良い成績をおさめることができました。
 来年、つくばで開催される「第20回国際生物学オリンピック」に向けて、大いに弾みが付くことと思われます。

◆日本代表団の日程

2008年7月11日(金曜日) 集合・結団式
2008年7月12日(土曜日) 成田発 デリー経由ムンバイ着
2008年7月13日(日曜日) 大会登録
2008年7月14日(月曜日) 開会式
2008年7月15日(火曜日) 実験課題テスト
2008年7月16日(水曜日) エクスカーション
2008年7月17日(木曜日) 理論課題テスト
2008年7月18日(金曜日) エクスカーション
2008年7月19日(土曜日) 表彰式
2008年7月20日(日曜日) ムンバイ発デリー経由日本へ
2008年7月21日(月曜日) 成田着 一旦解散
2008年7月22日(火曜日) 文部科学省帰国報告・解散

◆日本代表の出身地

内海 邑(うちうみ ゆう) 千葉県流山市
海老沼 五百理(えびぬま いほり) 東京都葛飾区
大河原 健太郎(おおかわら けんたろう) 千葉県市川市
水野 俊一郎(みずの しゅんいちろう) 福井県吉田郡

◆派遣選手及び同行役員のコメント

派遣選手のコメント

  • まだまだ勉強しなければならないという気持ちも強いですが、うれしい気持ちでいっぱいです。生物の謎を自分で研究して解けるようにこれからもがんばりたいと思います。ご支援ありがとうございました。(内海)
  • 銀をとったことはうれしいが、これが日本代表との実力とは思えない。申し訳なく悔しく思う気持ちもある。(海老沼)
  • まさか自分が、初めての参加で銀を取れるとは願ってもいませんでした。
    とにかくチャレンジです!生物の基本はチャレンジです。チャレンジし続ければメダルを手に入れられるのでしょう!(大河原)
  • 病気になって理論試験はだめでしたが、結果的に銅メダルでよかったと思います。(水野)

引率の先生方のコメント

  • 逆境にもめげず、選手たちは持てる力を最大限に発揮し、十分な成果を上げることができたと思います。わが国の選手たちの実力も着実に向上していることを実感して、喜んでいます。(JBO委員長 毛利秀雄先生)
  • 生徒達は体調を崩したにも関わらず大健闘でした。彼らの精神力に敬意を評します。会の運営については食事でカレーが多すぎました。エアコンと食事で2人のJURYが体調を崩しました。JURY会議の進行は完璧でした。議長の会議運営がすばらしかったです。(チームリーダー 沼田治先生)
  • 日本の高校理科学習指導要領を超えた内容の試験に対し、日本の高校生たちが果敢に挑み、すばらしい成果を上げたことは賞賛に値します。興味と向学心に燃えた高校生たちのneedsに答える教育を如何に展開していくかが、今後の課題だと思います。加盟各国から来年の筑波大会への熱い期待を感じました。これを機会に日本が世界の科学教育に貢献できることは素晴らしいことです。問題校閲や成績の分析作業では科学技術振興機構からの同行職員の方に大変お世話になりました。お礼申し上げます。(コーディネーター 松田良一先生)

チームドクターからのコメント

  • 医療的には、某生徒さんの下痢が最大のイベントでした。理論問題の前夜に下痢が3回あり、ただちに抗生剤の投与が始まりました。(問題漏洩防止のため)引率団と生徒との連絡、訪問が禁止されている状況でしたので、あらかじめ抗生剤を渡しておき、(日本の4人に一人つく)生徒さんのガイド(現地の大学生)を通じてすべての状況判断、投薬指示をいたしました。受験が可能かの判断に迷っている中、当日朝には発熱も加わり、さらに判断は難しくなりました。試験会場は車で1時間であり、排ガス、デコボコ道、急発進・急停車の連続ですから、移動だけでも体力を消耗します。本人の受験の意思は強く、保護責任のある引率団としては、ギリギリの判断が要求されました。結局、バスではなく、特別車を用意してもらい、毛布、オムツ、ジュース、タオルなどを持ち込み、会場へ移動し、受験してもらいました。症状は激しかったのですが、脱水はなく、足取りは確かであり、試験中も一度は嘔吐しましたが、しっかり受験してくれました。試験後もただちに特別車でもどり、休息してもらいました。生徒さん御本人の基礎体力、気力、決意に加え、引率団が手分けして持っていったお粥、オムツ、抗生物質、状況把握能力、現地運営委員会の心温まる特別配慮などの総力で乗り切った受験でした。翌日には熱は下がったものの、下痢が続いているためにツアーには参加できませんでしたが、3輪者タクシーでミニ観光もでき、楽しい時間をすごしました。

◆今回のオリンピックで出された試験問題

  • 実験問題が時間不足であった(例年と異なり、90分から60分に変更された)。
    特に実験課題のうち、生化学・細胞生物学はほとんどの参加生徒が時間不足で、データを十分に検討し、取り組む時間的余裕がなかった。
    (時間の短縮は会場への移動時間の関係によると考えられる。)
  • 難易度は高かったが実験・理論ともに質的に良問であった。単に知識を問う問題ではなく、考えて解く問題の割合が多かった。

◆過去の国際生物学オリンピックにおける日本代表の成績

2005年 第16回IBO中国・北京大会

  • 開催期間
    2005年7月10日〜17日
  • 参加規模
    50ヵ国、198名
  • 成績結果
    銅メダル2個

2006年 第17回IBOアルゼンチン・リオクアルト大会

  • 開催期間
    2006年7月9日〜16日
  • 参加規模
    47ヵ国、185名
  • 成績結果
    銅メダル3個

2007年 第18回IBOカナダ・サスカトゥーン大会

  • 開催期間
    2007年7月15日〜22日
  • 参加規模
    49ヵ国、192名
  • 成績結果
    銀メダル1個、銅メダル3個

◆国際生物学オリンピック(International Biology Olympiad)

 国際生物学オリンピック(IBO)は、1990年に旧チェコスロバキアのオルモウツで第1回大会が開催された、生物学に関心を持つ高校生を対象としたコンテストで、

  • a)生物学的問題の創造的な解決方法により、生物学的研究への活発な興味を鼓舞する
  • b)生物学教育に関するアイデアと教材の交換を推進する
  • c)生物学を学ぶ学生間での定期的な国際的交流を推進する
  • d)様々な国の若者たち同士の友好関係を樹立し、それにより国家間の協力と相互理解を促す

ことを目的としている。(国際生物学オリンピック開催規約第1条)
 大会は、毎年7月に開催され、実験問題と理論問題からなる個人戦として競われる。成績優秀者には金メダル(参加者の1割)、銀メダル(同2割)、銅メダル(同3割)がそれぞれ贈られる。大会の参加資格は「高等学校または高等学校と同等の学校に在籍する者」となっている。

◆国際生物学オリンピック日本委員会(Japan Biology Olympiad Committee)

 国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)は、国際大会に派遣する日本代表選考を兼ねた全国生物学コンテスト「生物チャレンジ」を開催する。生物チャレンジは単に代表選考のためだけではなく、生物学の持つ面白さ楽しさを体験してもらうことを目的とする全国規模のコンテストとして位置づけ、積極的にチャレンジできるように試験会場を各都道府県に設置し、参加資格も20歳未満で大学に入学する前の青少年であれば誰でも対象としている。
 この活動を通じて我が国の高等学校等の生徒に対し、生物学への興味の喚起と知識の普及を図りつつ、広く科学技術一般への関心の向上と理解の増進を推し進めるとともに、国際大会への参加体験が、将来の科学技術を支える人材の育成にも役立つことを期待している。さらに国際的な研究者・教育関係者の交流により、我が国の生物教育の充実・発展に寄与することを目指している。
 来年7月に日本で開催される第20回IBO大会の日本代表選考を兼ねる「生物チャレンジ2008」第一次試験には昨年を大幅に上回る2,482名の応募者があった。(本年7月20日に全国66会場で一斉実施)

<IBO2009つくばまでの試験等のスケジュール>

2008年3月23日〜6月10日 生物チャレンジ参加者募集開始 応募者数2,482名
2008年7月20日 第一次試験(会場:各都道府県の大学高校等66ケ所)
2008年8月21日〜24日 第二次試験(会場:筑波大学)
2008年11月23日 第三次試験(会場:科学技術館)
2008年12月〜2009年6月 日本代表向け特別教育訓練
2009年7月12日〜19日 第20回国際生物学オリンピック(IBO2009つくば)
  • 国際生物学オリンピック2009組織委員会ホームページ
    http://ibo2009.org/index_j.html
    (※国際生物学オリンピック2009組織委員会ホームページへリンク)

◆参考資料に関するお問い合わせ先

国際生物学オリンピック日本委員会事務局/木村、中島
〒102-0091
東京都千代田区北の丸公園2番1号
財団法人日本科学技術振興財団内
ホームページ
(※国際生物学オリンピック日本委員会ホームページへリンク)
電話:03-3212-8518 FAX:03-3212-7790

お問合せ先

文部科学省科学技術・学術政策局基盤政策課

石橋、西田、坂井
電話番号:03-6734-4191(直通)、03-5253-4111(代表)(内線4192、4193、3890)

国際生物学オリンピック日本委員会(日本科学技術振興財団)

中島
電話番号:03-3212-8518

(科学技術・学術政策局基盤政策課)