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国際数学オリンピック参加生徒の成績について

平成20年7月21日

文部科学省
数学オリンピック財団

 文部科学省では、独立行政法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しておりますが、このたび、マドリッド(スペイン)で開催された「第49回国際数学オリンピック」に参加した生徒が、金メダル等を獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。

1.受賞状況

金メダル2名、銀メダル3名、銅メダル1名

2.参加者

6名の高校生(日本からは19回目の参加)

3.受賞者詳細

金メダル 関 典史(せき のりふみ)さん 灘高等学校(兵庫県)3年[2007年も参加し、銀メダルを獲得]
金メダル 副島 真(そえじま まこと)さん 筑波大附属駒場高等学校(東京都)2年[3年前から参加し、2005年銅メダル、2007年金メダルを獲得]
銀メダル 浅野 知紘(あさの ともひろ)さん 灘高等学校(兵庫県)3年
銀メダル 今村 志郎(いまむら しろう)さん 灘高等学校(兵庫県)2年
銀メダル 保坂 和宏(ほさか かずひろ)さん 開成高等学校(東京都)2年
銅メダル 滝聞 太基(たきぎく もとき)さん 筑波大附属駒場高等学校(東京都)2年[2007年も参加し、銀メダルを獲得]

4.参加国数/人数

97カ国・地域/535名

5.場所/期間

マドリッド(スペイン)/平成20年7月14日〜22日(現地時間)

6.派遣機関

財団法人 数学オリンピック財団


参考資料

◆大会概括

 日本は、1990年から毎年6名の選手を送り、今年は19回目の参加になる。昨年のベトナム大会は、93ヶ国、520名が参加し、日本の成績は、金メダル2名、銀メダル4名で、国順位は過去最高の6位であったが、今年は、金メダル2名、銀メダル3名、銅メダル1名で多少後退した。国順位は11位と久しぶりに二桁の順位になってしまったが結果から見ると全体であと12点取れていれば昨年並みであった。

◆日本代表団の日程

  • 7月14日(月曜日)日本出発(11時30分成田空港発→マドリード着:20時30分)
  • 7月15日(火曜日)開会式
  • 7月16日(水曜日)、17日(木曜日)コンテスト
  • 7月18日(金曜日)〜20日(日曜日)観光
  • 7月21日(月曜日)閉会式
  • 7月22日(火曜日)マドリード出発(10時30分)→成田空港(7月23日9時45分)

◆日本代表の出身地

浅野 知紘(あさの ともひろ) 兵庫県神戸市
今村 志郎(いまむら しろう) 大阪府茨木市
関 典史(せき のりふみ) 兵庫県芦屋市
副島 真(そえじま まこと) 東京都世田谷区
滝聞 太基(たきぎく もとき) 東京都世田谷区
保坂 和宏(ほさか かずひろ) 東京都荒川区

◆派遣選手及び同行役員のコメント

派遣選手のコメント(抜粋)

  • 最後の国際数学オリンピック(IMO)で金メダルが取れてよかった。
  • 問題のレベルは、メキシコ大会と同程度であった。
  • サッカーをして2対15で負けたが、とても楽しかった。
  • 初めての参加でメダルが取れてよかった。来年もぜひ参加したい。
  • 問題5番を失敗して残念だった。

同行役員のコメント

団長 伊藤雄二さん(数学オリンピック財団常務理事)

 日本選手は、解けてよい問題で以外にひっかかり減点されたため昨年より順位を下げてしまったが、まあまあの出来であった。

オブザーバー 栗林司さん(東京大学理学部数学科)

 点が取れてよい問題でのミスがあった。論理の飛躍がある答案のため減点された。不等式の問題(2番)が意外にできなかった。幾何の弱さが目立った。

◆今回のオリンピックで出された試験問題

 事前の打ち合わせで、問題をやさしくしようという話であったが、昨年より多少やさしい程度であった。
 6番の幾何の問題の採点基準が途中点を与えない方針であったため、幾何が不得意な日本選手にとっては、マイナス要素になってしまった。
 易しい問題の部類に入る2番の不等式で減点されたのが痛かった。

◆過去の国際数学オリンピックにおける日本代表の成績

 過去の日本選手の受賞歴は、財団のHPをご覧ください。

◆国際数学オリンピック(IMO=The International Mathematical Olympiad)

 国際数学オリンピックは、全ての国の数学的才能に恵まれた若者を見出し、その才能を伸ばすチャンスを与えること、また世界中の数学好きの若者や教育関係者であるリーダーたちが互いに国際交流を深めることを目的としている。
 大会の参加資格は、「コンテスト当日20歳未満で大学教育(または、それに類するもの)を受けていないもの」である。基本的には、各国6名まで参加できる個人戦であり、2日間に亘るコンテストを行う。1日3問を4.5時間で解く筆記試験を2日間行う。国順位は公式ではないが各個人の得点合計で競われる。
 第1回大会は、1959年にルーマニアが、ハンガリー、ブルガリア、ポーランド、旧チェコスロバキア、旧東ドイツ、旧ソ連を招待して開催された。その後、1980年を除き毎年7月に開催され、今年のスペイン大会は第49回大会である。来年は、ドイツのブレーメンで実施される予定である。
 成績優秀者にメダルが与えられるが、金メダルが参加者の約12分の1、銀メダルが約12分の2、銅メダルが約12分の3である。

◆日本数学オリンピック(JMO)

 日本における国際数学オリンピック(IMO)への派遣事業は1988年から企画され、1989年には委員2名が、第30回西ドイツ大会を視察し翌年の第31回北京大会で初参加した。なお、当初の事業運営は任意団体として有志の寄付で運営した。その後、元協栄生命保険株式会社の故川井三郎名誉会長の寄付及び富士通株式会社、元協栄生命保険株式会社、株式会社アイネスの寄付を基金として、1991年3月に文部省(現在の文部科学省)所管の財団として、財団法人日本数学オリンピック財団が設立された。
 この財団により、日本数学オリンピックのコンテストが実施され、毎年、国際数学オリンピック(IMO)への代表選手を選抜している。また、2003年国際数学オリンピック(IMO)が東京で開催されたのを契機に、中学生以下の大会である日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)が実施され、若年層の関心とレベルアップを図った。

◆本参考資料に関するお問い合わせ先

財団法人数学オリンピック財団 事務局 担当:事務長 渡邊義正
電話 03-5272-9790 FAX 03-5272-9791
ホームページ(※数学オリンピック財団ホームページへリンク)

お問合せ先

文部科学省科学技術・学術政策局基盤政策課

石橋、西田、坂井
電話番号:03-6734-4191(直通)、03-5253-4111(代表)(内線4192、4193、3890)

数学オリンピック財団

若月、渡邊
電話番号:03-5272-9790

(科学技術・学術政策局基盤政策課)