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「J-PARCの利用方策の在り方に関する懇談会」報告書のポイント

平成20年7月
研究振興局

(J-PARCの中性子利用施設への期待)

  • 大強度陽子加速器施設(J-PARC)は、複合陽子加速器施設による多様な2次粒子を用いて基礎から応用に至る幅広い分野の研究を推進するプロジェクト。
  • 中でも中性子利用施設は、産業界も含め幅広い分野の研究者等から、多様な利用ができる測定・解析手段として期待が増加。
    • -JRR-3の産業利用は着実に増加(平成17年:約5パーセント→平成19年:約10パーセント)
    • -本年5月、中性子の産業利用の促進を図る組織として「中性子産業利用推進協議会」が設立。

(従来の利用の仕組みに係る課題等)

  • 一方、J-PARCの中性子利用については、JAEA及びKEKのミッション等との関係で、外部の研究者・技術者の利用を促進する上で課題が存在。
    • -幅広い分野の研究者等が利用しやすい新たな枠組みの整備
    • -共用のビームラインの着実な整備と支援体制の構築
    • -法人の経営判断によらず安定した運転が確保できるための方策
  • SPring-8は、共用促進法に基づいて幅広い分野の研究者等への共用が行われており、産業利用についても平成19年度には約20パーセント。運転経費は、運営費交付金ではなく、特定先端大型研究施設運営費補助金として別途措置。

(J-PARCにおける中性子利用の枠組みの在り方)

  • 中性子ビームの幅広い利用の促進のため、SPring-8と同様に、J-PARCの中性子利用施設についても共用促進法を適用。
  • ただし、J-PARCが複合研究施設であること等のSPring-8の違いも踏まえ、以下の点について留意しつつ、具体的な制度の検討を行うべき。

【留意点】

  • 1利用促進業務を実施する組織については、JAEAとKEKの共同組織であるJ-PARCセンターを当面活用していくことを含めて検討していく必要があること
  • 2共用ビームライン以外のビームラインについても、幅広い分野の利用者に共用できるようにすることが求められること
  • 3大学の研究者等の自主性の尊重その他の学術研究の特性への配慮や、J-PARC全体の研究計画への配慮が必要であること