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2.授業の質を高めるための具体的な取組状況

  • 私立大学には、放送大学を含む。(以下、特に断らない限り同じ。)

<セメスター制の採用状況>

 セメスター制を採用する大学は年々増加しており、平成18年度現在、639大学(90パーセント)においてセメスター制が採用されている。
セメスター制の採用

  • 大学院大学21大学(国立4大学、公立2大学、私立15大学)は対象としない。
  • セメスター制
     1学年複数学期制の授業形態。日本でよく見られる通年制(ひとつの授業を1年間を通して実施)における前期・後期の区分とは異なり、ひとつの授業を学期(セメスター)ごとに完結させる制度。

<シラバスの作成状況>

 平成18年度現在、701大学(約96パーセント)がシラバスを作成している。
シラバスの作成

  • シラバス
     授業科目名、担当教員名、講義目的、講義概要、毎回の授業内容、成績評価方法、教科書や参考文献、履修する上での必要な要件等を詳細に示した授業計画。

シラバスの具体的内容(平成18年度)

  • オフィス・アワー
     教員が研究室等において、学生の授業内容等に関する質問・相談に応じるための時間として、あらかじめ示す特定の時間帯を指す。

<ティーチング・アシスタント(TA)の活用状況>

 平成18年度は、総計79,897人がTAとして活用されている。
TAの人数
TAを活用する大学
TAの職務内容(平成18年度)

  • 大学院大学21大学(国立4大学、公立2大学、私立15大学)は対象としない。
  • TA
     学部学生等に対するチュータリング(助言)や実験、実習、演習等の教育補助業務(具体的には、演習のディスカッションリーダー、レポート・試験等の採点など)を行い、これに対する手当てを支給される大学院学生等を指す。

<学生による授業評価の実施状況>

 平成18年度に、国立62大学(約71パーセント)、公立52大学(約68パーセント)、私立427大学(約75パーセント)、国公私立全体で541大学(約74パーセント)において、全学的な学生による授業評価を実施している。
学生による授業評価を実施
授業評価における評価項目(平成18年度)

《学生による授業評価の結果を授業改善に反映させる組織的な取り組み》

 平成18年度に全学的な学生による授業評価を実施した大学のうち、授業評価の結果を授業改善に反映するための組織的取り組みが行われているのは、国立47大学(約54パーセント)、公立32大学(42パーセント)、私立298大学(約52パーセント)、国公私立全体で377大学(約52パーセント)となっている。
学生による授業評価の結果を授業改善に反映させる組織的な取組

《組織的な取り組みの例》

  • (茨城大学)
     学生の授業評価結果を大学教育センターで分析し、FDシンポジウムレポートとして発表し、学内専用サーバーで閲覧可能となっている。また、その結果を次年度の授業改善につなげている。
  • (大阪府立大学)
     学生の授業評価結果を高等教育センターで分析し、評価の高かった教員は、セミナー等で講演を開催している。また、評価結果を授業担当教員に送付し、学内PCでも公開し、授業改善にフィードバックしている。
  • (大同工業大学)
     各期ごとの学生による授業評価結果を授業担当教員に送付し、改善案等を提出させ、各学科長、授業開発センターが分析し、報告書を学内サーバーに登録し公表している。また、授業評価結果が一定水準に満たない教員に対しては、学長、授業開発センター長から改善を依頼している。

<単位の上限設定>

 単位の過剰登録を防ぐため、1年間あるいは1学期間に履修登録できる単位の上限を設けている(いわゆる「キャップ制」)大学は年々増加しており、平成18年度現在、国公私立453大学(約64パーセント)が履修科目登録の上限を設けている。
単位上限設定大学

  • 大学院大学21大学(国立4大学、公立2大学、私立15大学)は対象としない。

<厳格な成績評価の実施>

 シラバス等で授業方法・計画とともに成績評価基準を明示した上で、厳格な成績評価を行うことが求められているが、例えば、現在米国において一般に行われている成績評価方法である「GPA制度」は、平成18年度現在、294大学(約40パーセント)で導入されている。
GPAの導入状況

  • GPA制度
    授業科目ごとの成績評価を、例えば5段階(A、B、C、D、E)で評価し、それぞれに対して、4、3、2、1、0のようにグレード・ポイントを付与し、この単位あたりの平均を出して、その一定水準を卒業等の要件とする制度。

GPA制度の具体的運用方法

<大学卒業(修了)時における「卒業(修了)試験」の実施状況>

 大学卒業時において、課程の修了または必要単位の取得とは別にいわゆる「進級及び卒業(修了)試験」を課している大学は、平成18年度現在、136大学(約19パーセント)となっている。
進級及び卒業(修了)試験を課している大学

≪具体的な例≫

  • 信州大学経済学部
     「経済A」、「経済B」、「経営・会計」、「法律A」、「法律B」、「政治」の6卒業試験分野について、7月、11月、2月(2回)に卒業試験を実施している。計4回のうち、1回2試験分野について合格すればよい。

<ファカルティ・ディベロップメント(FD)の実施状況>

 FDを実施している大学は、年々増加しており、平成18年度現在、628大学(約86パーセント)の大学が実施している。
FDを実施する大学

  • ファカルティ・ディベロップメント(FD)
     教員が授業内容・方法を改善し、向上させるための組織的な取組の総称である。具体的な例としては、新任教員のための研修会の開催、教員相互の授業参観の実施、センター等の設置などを挙げることができる。

FDの内容(平成18年度)

<スタッフ・ディベロップメント(SD)の実施状況>

 SDを実施している大学は平成18年度現在、321大学(約44パーセント)となっている。
SDを実施した大学

  • スタッフ・ディベロップメント(SD)
     事務職員や技術職員など職員を対象とした、管理運営や教育・研究支援までを含めた資質向上のための組織的な取組

≪SDの実施例≫

  • (東京大学)
     職位に応じた知識やマネジメント能力等を習得させるため、階層別研修を行い、特に新規採用職員に対しては、採用後3ヶ月間を能力開発プログラム期間とし、ビジネスマナー、パソコン及びプレゼンテーションスキルなどを身につけさせる研修や、教養学部学生窓口や病院窓口などにおける実務研修を行っている。
  • (東北工業大学)
     学内における各種研修会やワーキングの開催、学外における各種研修会への参加、また、平成17年度から2名の職員に対し、大学アドミニストレーション専攻の修士課程(通信制)を履修させている。