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室内空気中化学物質の室内濃度指針値及び標準的測定方法等について

14ス学健第四号

平成一四年四月一〇日
各国公私立大学事務局長・各国公私立高等専門学校長・国立久里浜養護事務長・各都道府県私立学校主管課長・各都道府県教育委員会学校保健主管課長・各都道府県教育委員会施設主管課長あて
文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課長・文部科学省大臣官房文教施設部施設企画課長依頼

室内空気中化学物質の室内濃度指針値及び標準的測定方法等について

標記のことについて、このたび、平成一四年三月一八日付け医薬化発第〇三一八〇〇一号で厚生労働省医薬局審査管理課化学物質安全対策室長から別紙(写)のとおり依頼がありました。

ついては、平成一四年二月七日付け医薬発第〇二〇七〇〇二号厚生労働省医薬局長通知(別添省略)の趣旨を御理解いただくとともに、引き続き、平成一三年一月二九日付け一二国ス学健第一号及び平成一三年八月三〇日付け一三国ス学健第一号で貴職あて依頼した内容にも御留意の上、学校環境衛生活動の推進を図るなど、適切に対応されるようお願いします。

なお、各都道府県教育委員会及び各都道府県私立学校主管課におかれては、域内の市町村教育委員会、所轄の学校及び学校法人等に対しても周知されるよう併せてお願いします。

(本件連絡先)

電話 〇三―五二五三―四一一一(代表)

スポーツ・青少年局学校健康教育課

健康教育企画室健康教育調査官

学校保健係

大臣官房文教施設部施設企画課指導第二係

※ なお、平成一四年二月七日付け医薬発第〇二〇七〇〇二号厚生労働省医薬局長通知の別添を含めた全文については、日本学校保健会ホームページ(http://www.hokenkai.or.jp/)に掲載していますので、ご覧ください。

(別紙)

医薬化発第〇三一八〇〇一号

平成一四年三月一八日

文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課長 殿

厚生労働省医薬局審査管理課

化学物質安全対策室長

室内空気中化学物質の室内濃度指針値及び標準的測定方法等について

厚生労働省では、貴省をはじめ、関係省庁と連携して、シックハウス対策の総合的な推進に取り組んでいるところですが、今般、「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会」(座長:林裕造 元国立医薬品食品衛生研究所安全性生物試験研究センター長)において、新たに中間報告書が取りまとめられたことを受け、平成一四年二月七日付 医薬発第〇二〇七〇〇二号 厚生労働省医薬局長通知により、各都道府県知事等に対して、室内空気中化学物質の室内濃度指針値及び標準的測定方法等について、関係機関等に周知を図るよう依頼したところです。

つきましては、シックハウス対策の推進のため、貴職におかれましても、教育委員会及び学校等の関係各所へ、別添の通知の内容につき、周知を図っていただくようお願いいたします。

平成一四年二月七日 医薬発第〇二〇七〇〇二号医薬局長通知

(写) 一部

(別添)

医薬発第〇二〇七〇〇二号

平成一四年二月七日

各(/都道府県知事/政令市市長/特別区区長/) 殿

厚生労働省医薬局長

室内空気中化学物質の室内濃度指針値及び標準的測定方法等について

厚生労働省では、関係省庁と連携して、シックハウス対策の総合的な推進に取り組んでいるところであり、これまでに、平成一二年六月三〇日付生衛発第一〇九三号生活衛生局長通知(厚生省当時、以下「第一〇九三号通知」という。)、平成一二年一二月二二日付生衛発第一八五二号生活衛生局長通知(厚生省当時、以下「第一八五二号通知」という。)及び平成一三年七月二五日付医薬発第八二八号医薬局長通知(以下「第八二八号通知」という。)により、ホルムアルデヒド等一一種類の室内空気中化学物質の室内濃度指針値及び標準的な測定方法等について、貴職あて通知したところである。

今般、「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会」(座長:林裕造元国立医薬品食品衛生研究所安全性生物試験研究センター長)において、新たに中間報告書が取りまとめられたことを受け、下記の通り、室内空気中化学物質の室内濃度指針値及び標準的測定方法等について定めたので、貴職におかれては、建築物衛生その他の生活環境対策の推進に活用するとともに、市町村、関係団体、住民等への周知を図るようお願いする。

なお、引き続き、その他の個々の室内空気中化学物質及び総揮発性有機化合物の室内濃度指針値の検討並びに空気質に関する情報開示及びモニタリング体制の検討等を行う予定であることを申し添える。

一 個別の揮発性有機化合物(VOC)の指針値等について

(一) 指針値について

今般、室内空気汚染に係るガイドラインとして、新たにアセトアルデヒド、フェノブカルブの室内濃度に関する指針値を定めたので、既に指針値を定めた物質とともに下表に示す。

ここに示した指針値は、現状において入手可能な科学的知見に基づき、人がその化学物質の示された濃度以下の暴露を一生涯受けたとしても、健康への有害な影響を受けないであろうとの判断により設定された値である。これらは、今後集積される新たな知見や、それらに基づく国際的な評価作業の進捗に伴い、将来必要があれば変更され得るものである。


揮発性有機化合物

毒性指標

室内濃度指針値*

参照通知

ホルムアルデヒド

ヒト吸入暴露における鼻咽頭粘膜への刺激

100μg/m3

(0.08ppm)

第1093号通知

トルエン

ヒト吸入暴露における神経行動機能及び生殖発生への影響

260μg/m3

(0.07ppm)

第1093号通知

キシレン

妊娠ラット吸入暴露における出生児の中枢神経系発達への影響

870μg/m3

(0.20ppm)

第1093号通知

パラジクロロベンゼン

ビーグル犬経口暴露における肝臓及び腎臓等への影響

240μg/m3

(0.04ppm)

第1093号通知

エチルベンゼン

マウス及びラット吸入暴露における肝臓及び腎臓への影響

3800μg/m3

(0.88ppm)

第1852号通知

スチレン

ラット吸入暴露における脳や肝臓への影響

220μg/m3

(0.05ppm)

第1852号通知

クロルピリホス

母ラット経口暴露における新生児の神経発達への影響及び新生児脳への形態学的影響

1μg/m3

(0.07ppb)

但し、小児の場合は

0.1μg/m3

(0.007ppb)

第1852号通知

フタル酸ジ―n―ブチル

母ラット経口暴露における新生児の生殖器の構造異常等の影響

220μg/m3

(0.02ppm)

第1852号通知

テトラデカン

C8―C16混合物のラット経口暴露における肝臓への影響

330μg/m3

(0.04ppm)

第828号通知

フタル酸ジ―2―エチルヘキシル

ラット経口暴露における精巣への病理組織学的影響

120μg/m3

(7.6ppb)**

第828号通知

ダイアジノン

ラット吸入暴露における血漿及び赤血球コリンエステラーゼ活性への影響

0.29μg/m3

(0.02ppb)

第828号通知

アセトアルデヒド

ラットの経気道暴露における鼻腔嗅覚上皮への影響

48μg/m3

(0.03ppm)

新規策定

フェノブカルブ

ラットの経口暴露におけるコリンエステラーゼ活性などへの影響

33μg/m3

(3.8ppb)

新規策定

* 両単位の換算は、25℃の場合による

** フタル酸ジ―2―エチルヘキシルの蒸気圧については1.3×10−5Pa(25℃)~8.6×10−4Pa(20℃)など多数の文献値があり、これらの換算濃度はそれぞれ0.12~8.5ppb相当である。

各物質のリスク評価の詳細は別添一に示すとおりである。

(二) 採取方法及び測定方法について

アセトアルデヒド、フェノブカルブの採取及び測定方法については、第八二八号通知に基本的に従うものとする。これらの測定質量数等については別添二にまとめて示す。なお、各測定法については、同等以上の信頼性が確保できる方法であれば、設定した標準的方法に代えて用いても差し支えない。

また、スクリーニングの目的で簡易な方法を用いる場合には、化学物質濃度の過小評価が行われないよう配慮するとともに、指針値に適合しているか否かの最終的判定は、標準的方法と同等以上の信頼性が確保できる方法により行うよう留意すべきである。

二 相談マニュアル作成の手引きについて

相談マニュアル作成の手引きについては、第八二八号通知により貴職あて通知したところであるが、今回新たに指針値が追加されたこと等を受けて、追補を作成したので(別添三)、あわせて居住環境の指針や対策書をまとめるための手引き書として、また参考資料集として活用されたい。

-- 登録:平成21年以前 --