ここからサイトの主なメニューです

安全なBCG接種の推進等について

13ス学健第三二号

平成一四年二月一九日
附属学校を置く各国立大学事務局長・国立久里浜養護学校事務長・各都道府県私立学校主管課長・各都道府県・指定都市教育委員会学校保健主管課長あて
文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課長依頼

安全なBCG接種の推進等について

このことについて、不適切な部位へのBCG接種により多数の健康被害が同一自治体において生じたため、平成一四年二月七日付け健感発第〇二〇七〇〇三号で厚生労働省健康局結核感染症課長から別紙(写)のとおり依頼がありました。

ついては、別添の疾病・傷害認定審査会感染症・予防接種審査分科会及び厚生科学審議会感染症分科会結核部会の意見を御了知いただくとともに、平成六年九月二八日付け文体学第一六八号で通知している「学校保健法施行規則の一部を改正する省令の施行並びに今後の学校における健康診断及び予防接種の取扱について」において、結核予防に係る留意事項を改めて御確認いただき、今後とも、結核予防法に基づいて実施されるBCG接種が適正に行われるようお願いします。

また、結核については、学校における集団感染が続いていることから、教職員の健康診断の確実な実施などにより、学校における集団感染防止対策について徹底されるようお願いします。

なお、各都道府県教育委員会及び各都道府県私立学校主管課におかれては、域内の市区町村教育委員会、所轄の学校及び学校法人等に対しても周知されるようお願いします。

(別紙)

健感発第〇二〇七〇〇三号

平成一四年二月七日

文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課長

厚生労働省健康局結核感染症課長

安全なBCG接種の推進について

不適切な部位へのBCG接種による多数の健康被害が同一自治体において、生じたことに鑑み、今般、疾病・障害認定審査会感染症・予防接種審査分科会及び厚生科学審議会感染症分科会結核部会より別添の意見が提出されたところである。貴職におかれては、関係機関等へBCG接種の本来の安全性、有効性などについての情報提供を十分に行うことにより、被接種者及び被接種者の保護者等が適切に予防接種についての判断をすることができるよう努めて頂くとともに、既に「予防接種の実施について」(平成六年八月二五日健医発第九六二号厚生省保健医療局長通知)において、医療関係者に対して、予防接種ガイドラインの周知を図ることを通知しているところであるが、結核予防法に基づいて実施する予防接種について、医師会、教育機関等関係機関と連携、協力して、接種医師等に予防接種ガイドライン等の周知を再度徹底し、未然に健康被害の発生を回避するよう、適切な指導をお願いしたい。

(別添)

感染症・予防接種審査分科会 附帯意見

横浜市における二六例のBCGによる健康被害について、当分科会及び予防接種健康被害認定部会は慎重な検討を加えた。その経緯及び意見は以下のとおりであるので、厚生労働省においては、これらを参考にして適切な対応を行われるよう特に希望する。

一 本件の本質は、結核予防法施行規則に反し不適切な接種部位にBCG接種を行ったからであると考えられ、横浜市は不適切な接種であったことを認識している。

二 しかしながら、横浜市は、事故発生後迅速な対応をせず、更には、健康被害の救済に当たっては国の判断を求めるのみで、当事者としてかかる事故により被害を受けられた方への対応として適当であったかどうか大いに疑念を持たざるを得ない。

三 そもそも結核予防法(及び予防接種法)に基づく救済制度は、関係者がいかに注意を払っても極めて稀ではあるが不可避的に健康被害が起こり得るという医学上の特殊性があることに鑑み、これにより健康被害を受けた者に対する特別な配慮が必要であることから設けられたものであり、これにより国民の予防接種への信頼を維持することを意図している。したがって、今回の救済措置は、被害者を迅速に救済するための緊急避難的な措置と解されるべきである。

四 そもそも実施主体である市町村は、予防接種を法令等に準拠して行い、事故を未然に防止する責任があり、今回の健康被害のように原因が明らかな場合の責任は別途、国及び横浜市の間で調整されるべきものと考える。

五 また、健康被害は、正しい予防接種が行われていれば回避しえたものであることを念頭に、予防接種が法令等を順守して行われるような体制の整備、国民への正確な情報の提供など、十分な注意を払えば防ぎ得る事故の再発予防、及び、BCG接種率の維持などに必要な措置を専門家の意見を聴取しながら進められたい。

六 併せて、今回の救済措置が、当事者間で解決すべき問題を予防接種健康被害救済制度を用いて行うものであることから、今後、注意義務の欠如、市町村の責任回避などのモラルハザードを生じさせないような措置を執るべきである。

以上

平成一四年二月七日

厚生科学審議会感染症分科会結核部会 意見

今般、感染症・予防接種審査分科会の附帯意見を踏まえ、適切なBCG接種が確実に行われるよう、厚生科学審議会感染症分科会結核部会として健康被害の原因、経緯を検討した結果、今後の対策について左記の意見をまとめた。厚生労働省等においては、この意見を受けて適切な対応をとるよう強く希望する。

一 平成一四年一月二三日付の第七回感染症・予防接種審査分科会において、認定すべきものとされた横浜市におけるBCG接種による多数の健康被害は、結核予防法施行規則に違反し、不適切な接種部位へのBCG接種に原因がある。適切な接種を行えば今回の事例のように集中的に副反応がおこることは考えられない。

二 BCG接種は乳幼児結核の抑制に重要な役割を果たしており、BCG接種率を維持することにより結核のまん延を予防し、また、国民にBCG接種を安心して受けていただくためにも、今回のような事例の再発防止のための措置を講じる必要がある。

(一) 国及び地方公共団体は、国民に対する、BCG接種についての正しい情報の周知及び、BCG接種が法令等に基づき適正に行われるよう、接種医に対する、適切なBCG接種の再徹底等に努力すべきである。

(二) 接種医は予防接種ガイドラインに従って、安全な予防接種を法令を遵守し、行わなければならない。

(三) 国民各位におかれては、引き続きBCG接種を受けるよう努めていただきたい。

三 今回の健康被害を未然に防げなかった横浜市の責任は重いものと考える。今後、適切な接種が行われるような体制づくりに一層の努力を求める。

-- 登録:平成21年以前 --