ここからサイトの主なメニューです

マイクロコンピユータの教育利用に関する調査について

58社視第二〇号

昭和五八年六月一〇日
各都道府県教育委員会視聴覚教育主管課長あて
文部省社会教育局視聴覚教育課長通知

マイクロコンピユータの教育利用に関する調査について

標記調査の結果が、別添のとおりまとまりましたので、参考までに送付いたします。

別添

昭和五八年六月八日

社会教育局視聴覚教育課

マイクロコンピユータの教育利用に関する調査の結果について

一 調査の目的

近年の科学技術の発達により、さまざまな新しいメデイアが開発されつつあるが、その中でも、マイクロコンピユータの高性能化、低価格化は著しく、その教育利用への関心が高まりつつある。

このため、学校及び社会教育施設におけるマイクロコンピユータの普及と利用の実態をは握し、今後の施策の参考とすることとした。

二 調査の対象と方法

(一) 対象

全国の公立及び私立の小学校、中学校、高等学校及び公立の公民館、図書館、博物館、青少年教育施設、視聴覚センター、視聴覚ライブラリー

(二) 方法

文部省は、各都道府県教育委員会に、所定の調査票により各都道府県内の対象施設(全数)に関する調査のとりまとめを依頼した。

(三) 調査の時期

昭和五八年一月一日現在

三 調査事項

(一) マイクロコンピユータを設置している学校(施設)数

(二) 利用分野別の学校(施設)数

(三) 設置学校(施設)名と利用形態等

四 調査における利用形態の分類

(一) CAI(コンピユータ アシステツド インストラクシヨン)的利用

マイクロコンピユータを学習者の学習理解を授けるために利用する分野(例:算数ドリル、幾何図形の提示等)

(二) CMI(コンピユータ マネージド インストラクシヨン)的利用

マイクロコンピユータを教育情報処理、学校(施設)経営に利用する分野(例:成績処理、保健データ処理、情報検索等)

(三) コンピユータ教育

コンピユータの利用方法に関する教育で、高等学校の「数学[Roman2 ]」におけるコンピユータに関する教育及びそれに類するコンピユータに関する基礎知識の教育(「マイコン教室」等も含む)を指すが、高等学校職業学科における「情報処理[Roman1 ]、[Roman2 ]」、「情報技術[Roman1 ]、[Roman2 ]、[Roman3 ]」、「工業基礎」などの教科・科目による教育を除く。

(注) マイクロコンピユータとは、いわゆるパーソナルコンピユータ、ポケツトコンピユータ、オフイスコンピユータ等の名称で呼ばれる、比較的簡易に利用される小型のコンピユータを指す。

五 調査結果の概要

(一) 小学校及び中学校における設置状況

小学校及び中学校におけるマイクロコンピユータの設置校数、設置率及び設置校における平均設置台数は、表一のとおりである。

なお、私立の中学校については、高等学校との共用が多い。

表1 小学校及び中学校における設置状況


区分

設置校数

総学校数

設置率

設置校における平均台数

小学校

公立

27

24,802

0.1

1.1

私立

9

168

5.4

2.4

  

36

24,970

0.1

1.4

中学校

公立

94

10,252

0.9

1.3

私立

100

550

18.2

3.1

194

10,802

1.8

2.2

(注) 総学校数は、昭和57年5月1日現在。

(二) 高等学校における設置状況

公立高等学校一、九七〇校、私立高等学校四〇〇校、計二、三七〇校に設置されており、設置率は、公立四九・八パーセント、私立三二・二パーセント、計四五・六パーセントである。都道府県別の設置校数及び設置率は、表二のとおりである。

表2 高等学校における設置状況


区分

公立高等学校

私立高等学校

  

設置校数

総学校数

設置率

設置校数

総学校数

設置率

  

  

  

  

  

1 北海道

108

270

40.0

3

52

5.8

2 青森

25

73

34.2

9

17

52.9

3 岩手

77

85

90.6

3

13

23.1

4 宮城

27

86

31.4

3

17

17.6

5 秋田

25

68

36.8

3

5

60.0

6 山形

12

63

19.0

4

15

26.7

7 福島

61

95

64.2

7

17

41.2

8 茨城

24

95

25.3

6

17

35.3

9 栃木

13

65

20.0

2

14

14.3

10 群馬

19

70

27.1

3

12

25.0

11 埼玉

73

149

49.0

15

41

36.6

12 千葉

95

130

73.1

10

45

22.2

13 東京

120

206

58.3

120

244

49.2

14 神奈川

79

150

52.7

19

72

26.4

15 新潟

49

121

40.5

4

13

30.8

16 富山

25

47

53.2

3

9

33.3

17 石川

33

53

62.3

3

8

37.5

18 福井

24

32

75.0

3

5

60.0

19 山梨

20

38

52.6

3

10

30.0

20 長野

66

88

75.0

4

17

23.5

21 岐阜

54

79

68.4

3

15

20.0

22 静岡

28

99

28.3

12

38

31.6

23 愛知

88

164

53.7

21

50

42.0

24 三重

35

60

58.3

6

15

40.0

25 滋賀

24

42

57.1

0

7

0.0

26 京都

26

60

43.3

8

36

22.2

27 大阪

129

173

74.6

26

85

30.6

28 兵庫

103

165

62.4

16

47

34.0

29 奈良

32

39

82.1

7

13

53.8

30 和歌山

17

45

37.8

0

5

0.0

31 鳥取

15

29

51.7

3

5

60.0

32 島根

26

44

59.1

2

9

22.2

33 岡山

45

89

50.6

5

21

23.8

34 広島

34

101

33.7

13

34

38.2

35 山口

44

72

61.1

7

20

35.0

36 徳島

19

50

38.0

2

5

40.0

37 香川

16

33

48.5

3

9

33.3

38 愛媛

29

58

50.0

4

12

33.3

39 高知

11

42

26.2

1

7

14.3

40 福岡

26

115

22.6

15

62

24.2

41 佐賀

4

38

10.5

0

6

0.0

42 長崎

33

69

47.8

4

21

19.0

43 熊本

15

63

23.8

6

22

27.3

44 大分

37

57

64.9

5

16

31.3

45 宮崎

22

45

48.9

2

15

13.3

46 鹿児島

62

88

70.5

2

19

10.5

47 沖縄

21

51

41.2

0

5

0.0

1,970

3,954

49.8

400

1,242

32.2

(注) 総学校数は、昭和57年5月1日現在。

なお、設置台数の記載のあつた学校(二、二三一校、全設置校数の九四パーセント)についての設置台数の分布及び平均台数は、表三のとおりである。

また、二一台以上のマイクロコンピユータを保有する高等学校について学科別にみると、表四のとおりであり、工業科及び商業科を置く高校が多くなつている。

表3 高等学校における台数の分布


台数

全体

公立

私立

  

学校数

割合

学校数

割合

学校数

割合

  

1台

930

41.7

744

40.4

186

47.7

2台

353

15.8

300

16.3

53

13.6

3台

242

10.8

217

11.8

25

6.4

4~5台

227

10.2

193

10.5

34

8.7

6~7台

155

6.9

138

7.5

17

4.4

8~10台

131

5.9

110

6.0

21

5.4

11~20台

131

5.9

98

5.3

33

8.5

21台以上

62

2.8

41

2.2

21

5.4

2,231

100.0

1,841

100.0

390

100.0

一校あたり平均台数

4.1台

3.9台

4.8台

表4 21台以上保有する高等学校の学科別状況


区分

公立

私立

単独校

普通科

1校

4校

5校

工業科

35

2

37

商業科

1

1

2

併設校

普通・工業

1

4

5

普通・商業

1

7

8

工業・商業

2

0

2

  

普通・工業・商業

0

2

2

  

普通・理数

0

1

1

41

21

62

(三) 学校における利用分野

学校におけるマイクロコンピユータの利用分野の実態は、表五に示すとおりである。

全体をとおして、CMI的利用が多く、次いで、CAI的利用とクラブ活動等が多くなつているが、小学校においては、CAI的利用が比較的多くなつている。

なお、CAI的利用には、設置台数の状況(表一及び表三)からみて、授業における教材の演示等の簡易な使用の例がかなり多いと推察される。また、CMI的利用の代表的なものは、成績処理と事務処理である。

表5 学校における利用分野


区分

CAI的利用

CMI的利用

コンピユータ教育

クラブ活動等

設置学校数

小学校

公立

23校

(85.2%)

6校

(22.2%)

0校

(0.0%)

15校

(55.6%)

27校

私立

2

(22.2 )

8

(88.9 )

0

(0.0 )

2

(22.2 )

9

  

25

(69.4 )

14

(38.9 )

0

(0.0 )

17

(47.2 )

36

中学校

公立

31

(33.0 )

60

(63.8 )

2

(2.1 )

32

(34.0 )

94

私立

18

(18.0 )

76

(76.0 )

2

(2.0 )

31

(31.0 )

100

  

49

(25.3 )

136

(70.1 )

4

(2.1 )

63

(32.5 )

194

高等学校

公立

688

(34.9 )

1,209

(61.4 )

318

(16.1 )

766

(38.9 )

1,970

私立

131

(32.8 )

294

(73.5 )

59

(14.8 )

111

(27.8 )

400

  

819

(34.6 )

1,503

(63.4 )

377

(15.9 )

877

(37.0 )

2,370

(四) 社会教育施設における設置状況〔以下略〕