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体育の日について

総青第二〇五号・文体体第二一三号

昭和四一年九月二二日
各都道府県知事・各都道府県教育委員会あて
総理府総務副長官・文部事務次官通達

体育の日について

昭和四一年六月二五日付け法律第八六号をもつて、国民の祝日に関する法律の一部が改正され、国民の祝日として新たに「体育の日」が設けられました。

なお、同法附則により、スポーツ振興法で定められていた「スポーツの日」は「体育の日」と改められました。

ついては、この「体育の日」の趣旨を広く国民に周知徹底させるため、次の諸事項を参考として、貴管下の各市町村、学校、関係諸団体などに対しじゆうぶんご指導願います。

1 体育の日制定の趣旨について

(1) 国民の祝日に関する法律によれば、体育の日を一〇月一〇日と定め、「スポーツに親しみ、健康な心身をつちかう。」ことをもつてその趣旨としている。

体育の日においては、この趣旨を生かすように心がけるとともに、さらにこれを契機として国民がいつそう健康や体力の保持増進に努め、ひいては明るく住みよい社会を建設することをねがつてこの日が制定されたのである。

(2) 一〇月一〇日を体育の日としたのは、昭和三九年に開催されたオリンピツク東京大会の輝かしい成果とその感激を記念し、これによつて体育の重要性について認識を深める意味でその開会式の日を選んだのである。

(3) 従来、スポーツ振興法により定められていたスポーツの日は、その趣旨がそのまま体育の日に生かされることになつた。

したがつて、体育の日はスポーツ振興法の立場からもきわめて重視すべきものがあるので、同法第五条において、スポーツ振興の観点から、国、地方公共団体の役割として「国及び地方公共団体は、国民の祝日に関する法律第二条に規定する体育の日において、国民の間にひろくスポーツについての理解と関心を深め、かつ、積極的にスポーツをする意慾を高揚するような行事を実施するとともに、この日において、ひろく国民があらゆる地域および職場でそれぞれの生活の実情に即してスポーツができるような行事が実施されるよう、必要な措置を講じ、及び援助を行なうものとする。」と定めている。

2 体育の日の生かし方について

(1) 健康や体力は人間生活の基本であり、明るく住みよい社会の建設の原動力である。

したがつて、国民のひとりひとりが、自分の健康や体力に関心をもち、その現状をよくとらえ、それにふさわしい各種の運動に進んでしたしむようにすることが望ましい。

(2) 家庭は家族全員の健康や体力について、積極的にその保持増進をはかる大切な役割をもつている。そこで、体育の日においては、家族がそろつて野外にでかけたり、スポーツに親しむなどの諸活動が活発に行なわれることが望ましい。

(3) 体育・スポーツ団体、青少年団体、婦人団体はもちろん各種事業所等の職場においては、体育の日を中心に秋の好季節を利用して各種の運動を活発に行なうよう積極的に企画運営して、所属団体員の参加をひろく呼びかけるようにすることが望ましい。

また、関係諸団体の要請にこたえ、体育・スポーツについてすぐれた技術を身につけた者が、これを生かして、諸活動への一般参加者に対し、すすんで指導に当るなどによつて体育・スポーツの普及振興がはかられることが望ましい。

なお、保健・栄養関係団体においては、健康相談、栄養指導等についての積極的な活動をするように、所属会員にひろく呼びかけるようにすることが望ましい。

(4) 地方公共団体は、スポーツの振興のための諸行事を行ない、またはそれらに関する民間の諸行事、活動について援助を行なうことはもちろんのことであるが、体育の日は健康と体力の保持増進という広い意義をもつていることにかんがみ、健康診断や体力および運動能力のテストなどが実施されるようくふうすることが望ましい。

3 諸行事の実施について

(1) 体育の日において行事を企画実施する場合は、つぎの行事の参考例を参考とし、それぞれの地域や職域の実情に即して、できるだけだれもがいずれかの行事に参加できるよう配慮されたい。

たとえば各種の運動競技のほか、ハイキング、サイクリング等の野外活動なども数多くとりあげて、小人数や小範囲の地域で手軽にできるものが実施されることが望ましい。

行事の参考例

ア 体育大会、運動会、各種スポーツの競技会、徒手体操の会、民踊のつどい、フオークダンスの会、登山、サイクリング、ハイキング、キヤンピングなどの会、歩け歩けの会、つりの会、スポーツ教室等

イ 健康相談、スポーツテスト・体力テストの会等

ウ 体育・スポーツに関する講演会、映画会、スポーツ美術展覧会、体育・スポーツに関する標語、絵画、ポスターの募集等

エ 体育・スポーツに関する功労者、優秀選手の表彰等

(2) 市(区)町村や学校、公民館をはじめ、体育協会等の体育・スポーツ団体、青少年団体、婦人団体、保健栄養関係団体、会社、事業所等は、相互に連絡を密にして、この日の行事が円滑に実施されるようにされたい。

(3) 従来この時期に実施されていた体育行事たとえば秋の運動会などは、体育の日の行事として取り扱い、その趣旨にふさわしいものとすることが望ましい。

(4) 体育の日を中心に体育週間または体育旬間を設けるなど、この日の趣旨をさらに生かすようくふうされることが望ましい。

(5) 諸行事や諸活動の実施に当っては、安全に留意し、秩序を守り、公共の施設や樹木などの自然を大切にするとともに、実施後の清掃美化に努めるよう適切な指導をされたい。

4 諸施設の開放について

この日には、学校その他公共の体育施設等がひろく一般の利用に供されるようにし、なるべく無料で開放されることが望ましい。

また、会社・事業所等のスポーツ施設や営業用のスポーツ施設も同様の趣旨で利用の便宜が図られることが望ましい。

(備考)

「スポーツの日実施要綱」(昭和三六年九月一六日付け文体二一五号文部事務次官通知)は、廃止する。」

 

 

 

 

-- 登録:平成21年以前 --