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二 国宝・重要文化財の保存と活用

 文化庁は、絵画・彫刻等の美術工芸品及び建造物である有形文化財のうち重要なものを重要文化財に指定し、そのうち世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるものを国宝に指定し、その保護を図っている。美術工芸品については、平成四年三月現在、九、六一九件が重要文化財(国宝を含む)に指定されており、近年は指定の対象を室町・安土桃山・江戸時代のものに重点を移してきている。建造物については、四年三月現在、二、〇七七件が重要文化財(国宝を含む)に指定されており、近年は近世(安土桃山・江戸時代)の社寺建築や明治期から昭和初期ごろの近代建築を中心に指定が進められている。このほかに、近代の産業・交通・土木に関する文化財の保存が新たに問題とされてきている。

 国宝・重要文化財の修理については、国庫補助により、それぞれ修理を必要とする周期等を踏まえ、計画的に修理を実施するとともに、保存・防災のための施設・設備等の事業を行っている。また、昭和四十七年に発見された高松塚古墳壁画の保存については、科学的な保存方法の進展が見られた。

 美術工芸品の公開については、文化財の活用の観点から大いに奨励されるところであり、近年、国公私立の博物館の充実等に伴い、国宝・重要文化財を含む展覧会が数多く開催されるようになり、許可を受けて出品された国宝・重要文化財は、平成二年度において約八〇〇件となっている。

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学制百二十年史編集委員会

-- 登録:平成21年以前 --