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三 芸術文化振興基金の創設

 文化振興に対する要請が高まる中で、政府と民間の出資による基金を設け、安定的・継続的な財源の下に、多様な芸術文化活動に対し柔軟な助成を行うことが、芸術家をはじめとする関係者の長年の要望となっていた。このことについては、昭和四十九年五月の中央教育審議会の答申以来、数次にわたる文化政策に関する答申・報告書において言及されてきたところであった。また、最近になって積極的に文化に目を向けるようになってきた民間企業からも、基金創設の要望と、拠出の表明が行われるようになった。

 このような中で、広く国民が芸術文化に親しみ、自らの手で新しい文化を創造していける環境の醸成と基盤の強化を図ることを期し、平成元年度補正予算による政府出資金五〇〇億円及び一〇〇億円を目途とする民間からの寄附金をもって、二年三月に芸術文化関係者の長年の念願であった芸術文化振興基金が創設された。

 芸術文化振興基金は、その運用益により、芸術の創造普及活動、地域の文化施設や文化団体の活動、地域の文化財の保存・活用活動について多彩な芸術文化活動を幅広く助成するものである。本基金の運用は、特殊法人国立劇場を改組した日本芸術文化振興会において行っている。助成事業は、二年度から開始し、三年度は八○○件余の活動に三二億円の助成金を交付した。

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学制百二十年史編集委員会

-- 登録:平成21年以前 --