三 女性の社会参加の促進

 女性のライフサイクルの変化、教育水準の向上、就労女性の増加等を背景に女性の学習課題、学習要求は高度化・多様化してきた。昭和三十一年度に始まった文部省委嘱婦人学級は、全国に女性の継続的・計画的な集団学習の形態を定着、普及する役割を果たし、四十七年度から補助事業に移行し、平成二年度には三万学級が開設され、一四三万人が参加している。また、女性の資質・能力を開発し、その社会参加の促進に資するため、四十六年度から「婦人の奉仕活動促進方策研究委嘱」を行い、五十一年度から補助事業とし、ボランティア活動を通しての実践的な学習活動を奨励した。

 社会の国際化、情報化の進展に対応して、六十三年度から「婦人の国際交流フェスティバル」、平成元年度から大学等と連携した「婦人の生涯学習促進事業-ウィメンズ・ライフロング・カレッジ」を補助している。さらに、二年度から社会の各分野において女性の能力が発揮できるよう「婦人の社会参加支援特別推進事業」を委嘱した。

 婦人団体は、婦人教育活動を担う重要な役割を果たしており、昭和四十五年度から全国組織の婦人団体代表者を対象に婦人団体懇談会を開催してきた。しかし、婦人団体の会員数は時代の変化の中で年々減少している。

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