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一 高等専門学校の新設

 高等専門学校制度は、我が国の高度経済成長により、特に工業に関する基礎学力の充実した実践的技術者を養成するため、昭和三十年代の初めから新しいタイプの学校の創設が課題となっていたが、三十七年に至り中学校卒業者に五年間の一貫教育を行う高等教育機関として創設された。戦後六・三・三・四制の単線型の学校体系の下発展してきた我が国の学校制度史上画期的な意義を持つものと言える。

 国立高等専門学校の設置については、各地域からの要請も強く、三十七年から四十年までの短期間に全国に四三校設置されて、新規設置は一段落し、四十九年に機械電気工学科、土木建築工学科などこれまでにない複合的な学科から成る徳山及び八代の工業高等専門学校が設置されて以降は、新設に終止符を打ち、既設校の充実を目指すこととなる。なお、この間、四十二年に、従来の工業に加えて商船に関する学科の設置が認められるようになり、それまでの国立商船高等学校の昇格により、五校の商船高等専門学校が設置された。また、四十六年には、それまでの国立電波高等学校の昇格により、三校の電波工業高等専門学校が設置された。平成三年現在、学校数は六十二校(国立五十四校、公立五校、私立三校)で、公私立の高等専門学校は少ない。三年度の高等専門学校の入学定員は、国公私立を含め、約一万一、〇〇〇人となっている。

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学制百二十年史編集委員会

-- 登録:平成21年以前 --