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二 新構想大学の設置等

 昭和四十三年ごろからの大学紛争を直接の契機として、各大学において様々な改革の試みが行われたが、そのような各大学における自主的な改革を促す刺激となる意味をも含めて、従来の大学の在り方にとらわれない新しい構想による大学の創設が進められた。

 まず、四十八年に教育研究の仕組み、大学と社会とのかかわり方、管理運営の仕組み等について、これまでの大学とは異なった新しい試みを取り入れた初の新構想の総合大学として、筑波大学が設置された。

 また、主として高等専門学校卒業者を対象とし、現実的な課題解決能力のある指導的技術者の養成を目指して長岡技術科学大学及び豊橋技術科学大学が五十一年に創設され、さらに、主として現職教員の研究・研鑽の機会を確保するための大学院と初等教育教員の養成を行う学部を有する新教育大学が、五十三年に二校、五十六年に一校創設された。さらに五十八年には放送を利用して広く国民に大学教育を提供する放送大学が設置され、六十年四月から学生受入れを開始した。

 これらの新構想の大学以外の既存の国立大学についても、各大学の改革構想を支援するとともに、社会的要請や教育研究上の必要性の高いものについて、逐次整備充実が進められてきている。

 私立大学については、四十年代は、学校数等は飛躍的な増加を見たが、五十年代から六十年代にかけては質的な充実に重点が置かれ、国際化、情報化といった社会の変化や横断的な分野又は学際的な分野への試みが要請され、これに対応して、国際関係学部、経営情報学部等といった新しい学部が認可された。

 また、大学院については、順次国公私立大学に開設され、在学者を二十年前と比べると修士課程で二・四倍、博士課程で二・三倍に拡大している。

 さらに、大学共同利用機関の優れた研究機能を活用し、これらの機関を基盤とする独立大学院として六十三年に総合研究大学院大学が創設され、また、近年の急速な学術研究の進展に対応し、先端的、学際的な分野の教育研究を積極的に推進するため、平成二年に北陸先端科学技術大学院大学が、三年には奈良先端科学技術大学院大学がそれぞれ創設された。

 短期大学については、私立を中心に発展してきているが、近年では、情報化、国際化の進展等社会の状況の変化を反映して、情報関係学科、英語学科等の設置が認可されている。国立については、昭和五十八年に、地域の多様な要請に積極的にこたえる地域に開かれた特色ある短期大学として高岡短期大学を、六十二年に、聴覚障害者及び視覚障害者の高等教育の機会の確保等を図るため筑波技術短期大学をそれぞれ創設したほか、既設の医学部附属専修学校等の改組転換等により四十二年から平成三年までに二三の医療技術短期大学部を設置した。

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学制百二十年史編集委員会

-- 登録:平成21年以前 --