三 若手教員の校長・教頭への登用

 昭和六十一年四月の臨時教育審議会「教育改革に関する第二次答申」において、学校が活力と規律を維持するため、教師等の相互の信頼関係の上に、各学校に責任体制と校長の指導力が確立されていることが重要であり、そのために校長の在職期間の長期化と優れた指導力を持つ若手教員の管理職登用の促進を図る必要がある旨提言された。

 文部省では、これを受けて各都道府県・指定都市教育委員会に対して通知し、各教育委員会も改善に努めた結果、近年は、教頭を中心として管理職に多くの若手教員が登用されている。例えば、五十八年度末人事異動では教頭登用者の七割が五十歳以上であったのが、平成二年度末人事異動では五十歳以上の割合はほぼ五割まで低下している。

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