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一 新教育大学の設置

教員のための大学院大学構想

 昭和四十六年六月の中央教育審議会答申「今後における学校教育の総合的な拡充整備のための基本的施策について」は、教員の資質能力の向上について多様な提言を行っている。その中で、「教員の再教育を目的とする高等教育機関(大学院)を創設し、そこにおける再教育は、教職における優れた実績に基づいて任命権者が推薦した現職者に対して、二年間、教職に必要な高度の一般的・専門的な教養に加えて、教育課程の理論、教育に関する実際的な指導技術、教科の専門的な教育方法又は学校経営について研究修練を行わせるものとすべきである。」旨提案している。これは、教員の資質能力の向上を図るためには、養成の過程や初任者段階においてその基盤を培うのみならず、教員が現職に就いてからも研鑽や研究を重ね、資質能力の向上を目指すことが要請されるためである。四十七年、教育職員養成審議会は、現職教員の研修・研究を目的とする大学院と初等教育教員に必要な幅広い総合的な資質を養うことなどに工夫改善を加えた、新しい構想による教員養成大学を創設すべきことなどについて建議した。この建議を受けて、文部省は、「新構想の教員養成大学等に関する調査会」を設けて、その具体化の検討を進め、四十九年、同調査会から基本的な在り方について報告があった。

新教育大学の設置

 この報告を受け、文部省は、昭和五十三年に兵庫教育大学及び上越教育大学、更に五十六年に鳴門教育大学を発足させた。これらの新教育大学では、大学院修士課程に学校教育研究科(入学定員三〇〇人)を置き、現職教員の高度の研修・研鑽の機会を確保する観点から、大学院生の三分の二程度を教職経験三年以上の現職教員の受入れに充て、学校現場に内在する今日的課題の解明に資する教育研究活動等を展開しており、教員を派遣する教育委員会等と大学との密接な連携協力による積極的な派遣が期待されている。また、学部としては、初等教育教員を養成する学校教育学部(入学定員二〇〇人)を置き、教員としての人間形成を重視しつつ、実践的指導力を有する教員を養成している。

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