四 道徳教育振興策

 文部省では、昭和五十九年度から、地区別・都道府県別の講座に加えて、中央講座を開催するとともに、六十二年度から教育委員会の指導主事等の指導行政担当者を対象とする講座も行うこととした。また、郷土の先人の伝記・逸話などの題材を取り上げた道徳教育用読みもの資料の研究開発を五十九年度から各都道府県に委嘱するようにした。さらに、家庭や地域社会との連携の下で小・中学校が一貫した道徳教育を進めることが必要であることから、五十九年度から道徳教育推進校(学校・家庭連携推進校)を指定するとともに、六十三年度から児童生徒に奉仕等の体験的な学習を積極的に行わせ、道徳的実践力の育成強化を図るため、奉仕等体験学習研究推進校を指定することとした。このほか、六十二年度からは、地域の各界各層からの道徳教育に対する意見を学校における道徳教育に反映させることを目的とした学校道徳教育振興事業を行うこととした。

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