まえがき

一 本書は、明治五年の学制頒布以来、百年間の教育の発達のあとを、制度を中心として概述したもので、記述編と資料編の二部からなっている。なお、学術・文化については、文部省の所掌にかかるものに限った。

一 記述編は、年代史的構成をとり、第一編(明治五年〜昭和二十年)と第二編(昭和二十年〜昭和四十七年三月)の二つに分れ、第一編は五章、第二編は三章からなっている。ただし、学術・文化についでは戦前・戦後とも独立の章とし、まとめて記述した。

一 本書の記述は、引用の章句・固有名詞その他やむをえないものを除き、現代かなづかいおよび当用漢字によった。

一 統計に関する事項は、資料編の「教育統計」の項にゆずり、記述編での記載はできるだけ省略した。

一 戦後の沖縄の教育については、その歩みと沖縄への教育援助の二つの面から概説した。

一 口絵の写真は、文部省関係のもののほか「東京書籍株式会社総務部東書文庫」、「千代田区立錦華小学校」、「大阪市立愛珠幼椎園」、「日本放送協会」、「学校法人跡見学園」および「東京大学教授仲新氏」所蔵のものを提供していただいた。

一 資料編は別冊になっており、(一)詔書・勅語・教育法規等、(ニ)教育会議等、(三)文部省局課変遷・学校系統等図

表、(四)教育統計、(五)年表からなっている。

一本書の背およびとびらの題字は稲葉修文部大臣の筆になるものである。

一本書の編集委員・執筆者・編集の経過等については編集後記にしるした。

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学制百年史編集委員会

-- 登録:平成21年以前 --