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  刊行に寄せて

 平成13年度から始まった第2期科学技術基本計画も3年目を迎え,我が国の科学技術の更なる発展が望まれています。我が国は,以前のような欧米の追従から脱却し,世界の先駆者(フロントランナー)として,自ら最先端の科学技術分野を切り開いていくことが求められるようになってきており,現下の我が国を覆う閉塞感を打破するためにも,科学技術の知識を基盤とした新たな付加価値の創造への期待が高まっています。

 そのような状況の中で,昨年度は,我が国にとって嬉しいニュースがありました。小柴昌俊さんと田中耕一さんのノーベル賞受賞のニュースです。今回のお二人同時の受賞,さらには日本人による3年連続の受賞は,我が国の多くの人たちに希望と誇りを与えました。お二人のように我が国が世界的に誇れる人材を,今後も多く輩出していける社会の構築こそが,我が国の明るい未来にとって不可欠であると考えます。

 そこで,今回の科学技術白書では,我が国が科学技術創造立国を実現していくためには,知識を創造し,活用する「人」がすべての基礎となるとの認識に立ち,「これからの日本に求められる科学技術人材」をテーマに採り上げました。我が国にとって,科学技術に携わる人の処遇や活動環境の向上などを通じて,研究者や技術者が,その努力や能力によって報われる社会を構築するとともに,高度な専門教育の充実などを通じて世界トップレベルの研究人材の育成を図ることなどにより,優秀な人材を科学技術の世界に惹きつけ,その能力を最大限に発揮させることのできる社会,「科学技術人材が輝いている社会」を実現することの必要性とそのための課題について述べています。

 この白書が,国民の皆様に内外の科学技術の動向や政府の取組を御理解いただく上での一助になることを期待するとともに,政府といたしましても,この白書をひとつの指針として,今後とも,人材問題をはじめとして,科学技術の振興のために取り組んでまいります。

平成15年6月   遠山   敦子   文部科学大臣


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