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7 スポーツの振興による地域の教育力の向上

 スポーツは心身の健やかな発達を促すとともに,それを通じて克己心や自己責任,フェアプレーの心を身に付けることができます。また,仲間や指導者との交流を通じて,コミュニケーション能力や他人に対する思いやりをはぐくむなど,青少年の健全育成に重要な役割を果たしていることから,子どもたちが日常生活の中で気軽にスポーツに親しむことのできる環境づくりが求められます。現在,地域において子どもたちのスポーツ活動を推進する主な取組としては,以下のようなものがあります。

(1)総合型地域スポーツクラブ
 文部科学省では,子どもから大人まで,様々なスポーツを愛好する人々が,それぞれの趣向・レベルに合わせて参加できるという特徴を持ち,地域住民により自主的・主体的に運営される「総合型地域スポーツクラブ」の育成を進めています(参照:第2部第8章第2節)。
 スポーツが日常生活に文化として定着しているといわれるヨーロッパでは,地域住民の多くがスポーツクラブに加入しています。スポーツクラブにおいて,住民は単にスポーツを行うだけでなく,社交の場を形成しており,クラブが地域コミュニティ(「地域社会」や「共同体」のこと)の基盤ともなっています。また,クラブに参加していることで,地域住民は地域の一員として誇りを持つなど,クラブは地域の活性化にもつながっています。
 総合型地域スポーツクラブは,完全学校週5日制時代を迎えた日本において,放課後や週末における子どもたちのスポーツ活動の場として大きな役割を果たすのみでなく,家族をはじめ様々な世代の地域住民が参加していることから,スポーツを通じた家族のふれあいや世代間交流による青少年の健全育成,地域教育力の再生といった効果も有しています。また,総合型地域スポーツクラブが地域にできたことで,地域全体で子どもたちの成長を見守る機運が高まった,地域の子どもたちが明るく活発になったという事例が多く見られます(図表1-2-14)。
 平成17年7月現在,全国783市区町村において2,155の総合型地域スポーツクラブが育成されており,今後もその全国展開を進めていくことが必要です。

図表1-2-14 クラブ設立による地域の変化

(2)スポーツ少年団
 スポーツ少年団は,スポーツによる青少年の健全育成を目的として,昭和37年,財団法人日本体育協会によって創設されました。その後,全国的に組織化が図られ,平成16年度現在で約3万5,000団が育成され,小学生を中心に約93万の団員が,地域の中で活動しています。
 活動種目は,軟式野球,サッカー,バレーボール,剣道といった単一種目型と,複数のスポーツ種目に親しめる複合種目型で構成されており,学校や公共施設を活動場所として利用しています(図表1-2-15図表1-2-16)。

図表1-2-15 スポーツ少年団活動種目別構成
 
図表1-2-16 スポーツ少年団主たる活動施設

 スポーツ少年団は,スポーツ活動だけでなく,アウトドア活動,文化活動,地域事業や行事への参加,ボランティアなどの社会活動も行っています。特に,少年団の基盤となっている地域社会においての社会活動は重視され,少年・少女たちが立派な社会人となるための大切な体験活動として,大きな意味を持つものとなっています。
 また,スポーツ少年団は,青少年を取り巻く社会情勢およびスポーツ環境の急激な変化を踏まえ,平成17年度から5か年にわたる第8次育成計画を策定・推進しています。
 本計画では,下の四つの目標を掲げ,スポーツ少年団組織の整備・拡充を図るとともに,より多くの子どもに豊かな活動を提供するよう努めています。

  日本スポーツ少年団「第8次育成5か年計画」
1 子どもたちのスポーツ活動と組織を全国へひろめよう!
  −組織の基盤強化−
2 私たちの手で,素晴らしい子どもたちを育てよう!
  −指導者・リーダーの養成および指導体制の整備強化−
3 豊かで夢のある地域活動をひろげよう!
  −活動の充実−
4 スポーツ少年団の新たな飛躍を目指して!
  −スポーツ少年団の将来像の研究−

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