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第2編   文教施策の動向と展開 第2編 文教施設
第8章  文化立国を目指して
第7節  文化財を後世に伝えるために
4  無形文化財、民俗文化財の保存・伝承



(1) 無形文化財

国は,歌舞伎・能楽・文楽等の芸能,陶芸・染織等の工芸技術などの無形の文化的所産のうち重要なものを重要無形文化財として指定し,併せてこれを高度に体現する者を保持者又は保持団体として認定している。平成11年6月には,芸能関係では「義太夫節浄瑠璃」なと2件,工芸技術関係では「有職織物」など4件を重要無形文化財に指定し,それぞれ1名ずつを重要無形文化財の保持者(いわゆる人間国宝)に認定するとともに,既に保持者のいる重要無形文化財「尺八1などについて保持者5名を追加認定した。さらに,芸能関係では,重要無形文化財「人形浄瑠璃文楽」など5件について,保持者の団体の構成員として28名を追加認定した。

文化庁では,重要無形文化財の保持者に対し,技の錬磨向上と伝承者の養成のための特別助成金を交付するとともに,保持者又は保持団体等が行う伝承者養成事業に対して補助を行っている。また,平成6年度からは,伝統文化の後継者養成のための支援方策について調査研究を実施している。

さらに,平成9年度からは,地域の伝統文化を保存・継承するために,地方公共団体が行う伝統文化の後継者養成事業や伝統文化の再生事業を支援する伝統文化伝承推進事業を実施している。

重要無形文化財「歌舞伎舞踊」保持者 西川扇藏氏

重要無形文化財「螺釧」保持者 北村昭斎氏


(2) 民俗文化財

国は,風俗慣習,民俗芸能及びこれらに用いられる衣服,器具等の民俗文化財について,特に重要なものを重要有形民俗文化財又は重要無形民俗文化財に指定している。平成10年12月には,「能登内浦のドブネ」(石川県)など3件を重要有形民俗文化財に,「毛馬内の盆踊」(秋田県)など7件を重要無形民俗文化財に指定した。

民俗文化財は,日常生活に基盤を置くものであり,戦後の急激な経済活動の進展,生活様式の変化により,近年,急激に消滅変貌する傾向にある。

このため,文化庁では,有形の民俗文化財の収蔵施設や防災施設の設置,その修理に対し補助を行うとともに,地方公共団体が行う無形の民俗文化財の保存・伝承事業や民俗文化財の活用事業などに対しても補助している。平成5年度からは,重要有形民俗文化財の製作法や使用法などの調査・復元,記録作成等を行う経費及び重要無形民俗文化財で使用する用具や衣装,施設などの修理等のための経費に対して補助している。また,8年度からは,伝統的な地域の暮らしを記録した写真資料のデジタル化を行い,ふるさとの伝承電子図鑑(CD-ROM)を作成する事業に対して補助を行っている。


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