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第2編   文教施策の動向と展開 第2編 文教施設
第8章  文化立国を目指して
第3節  地域における文化の振興
1  子どもの文化活動の推進


現在子どもたちは,ややもすると生活に十分なゆとりを持つことができず,友人たちとの交流を深めたり,自己実現の喜びを実感しながらじっくりと豊かな心をはぐくむ環境に置かれていないとの指摘がなされている。

とりわけ,完全学校週5日制の実施に向けて,地域において子どもたち同士が触れ合う豊かな体、験の場や機会の充実を図ることが求められており,連帯感や表現する喜び,自らの新たな可能性を発見することにつながる文化活動に参加する機会を提供することが必要になっている。さらに,心に潤いとゆとりをもたらす優れた芸術文化や歴史的な文化の所産に触れ感動する機会を提供することによって,豊かな人間性や多様な個性をはぐくむことが可能となるとともに,社会性を持って人と人との関係を良好に結ぶことができるようになる。

このため,平成10年3月に策定した文化振興マスタープラン( 第1節1 参照)の中で,学校,地域社会や文化施設等の相互連絡を密にし,学校の内外における文化活動や鑑賞の機会を確保するための諸施策を「地域こども文化プラン」として位置付け,平成11年度は新規・拡充施策として次のような事業を実施することとしている。


(1) 舞台芸術の鑑賞機会の充実

子どもたちが優れた舞台芸術に触れ,豊かな情操を育てる機会を学校教育の場において確保できるよう,優れた芸術団体を小学校,中学校,高等学校へ派遣する「舞台芸術ふれあい教室」や,青少年が優れた芸術を鑑賞する機会を充実することによって,豊かな感性や創造性をはぐくむことができるよう,全国各地への優れた舞台芸術の派遣を行う「芸術体験劇場」等により,子どもたちの豊かな感性をはぐくむとともに,舞台芸術鑑賞の楽しさ,本物の芸術のすばらしさを体感できる機会を提供する。


(2) 文化財を活用した事業の充実

各地域の民俗芸能や伝統技術などに関する子どもの参加体験や学習活動の機会の提供など,地域における次世代への文化継承活動への支援方策に関する研究開発を都道府県に委嘱し,その成果を全国に普及する「ふるさと文化継承活動支援事業」等により,子どもたちの健全育成とともに伝統文化の継承と発展を図るため,文化財を活用した子ども対象の事業を充実する。


(3) 美術館・博物館等における活動の充実

地域における子どもたちを対象とした展覧会や,実際に美術や工芸等の創作活動等を行う「美術体験事業」等により,子どもたちが美術作品等に親しむことができるように,展示の工夫など環境の醸成を図る。


(4) 地域における文化活動の振興

地域における子どもたちが,ミュージカルやオーケストラ,伝統芸能等の舞台芸術に参加する機会や発表する場の提供などを行う「舞台芸術参加事業」や,高校生の文芸創造活動の振興を図るため,小説や俳句など文芸分野の講演会,研修会等を行う「高校生文芸道場」等により,子どもたちが,地域において積極的に文化活動に参加できるようにするための支援を行う。


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