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第2編   文教施策の動向と展開 第2編 文教施設
第6章  学術研究の振興
第9節  学術研究における評価の充実
1  研究評価の現状


大学等における学術研究においては,従来から,研究者間の学問的な相互評価(ピアレビュー)が有効に機能しており,様々な観点から厳正な評価が行われている。


(1) 研究課題評価

研究者の自由な発想に基づく研究を公募し,優れた研究を選択的に支援する研究費である科学研究費補助金における評価については,従来から,学術審議会が厳正な評価のための組織としての機能を果たしている。同審議会の科学研究費分科会では,約2,000名の専門研究者が審査員として様々な形で評価を実施している。

評価システム自体についても,研究費が高額の場合の中間・事後評価の充実等,不断の改善努力がなされ,厳正な運用が行われている。また,配分審査の審査員全員の氏名を,審査用語解説〈拠点大学方式による学術交流事業〉特定の分野ごとに,相手国側と日本側にそれぞれ中核となる「拠点大学1を設け,その他の大学の協力を得て,共同研究やセミナーなどの大学群間の組織的な学術交流を図る事業(平成11年度は8か国27プロジェクトを実施)。

〈論文博士号取得希望者への援助事業〉アジア諸国の若手研究者で、我が国の論文博士号の取得を希望する者に対して,和が国への招へい,わらに必要に応じ和が国の指導教官を派遣することにより研究指導を行う援助事業。

終了後,公表するとともに,一部については,その不採択理由の開示を行うなど,透明性を確保するための改善も積極的になされている。

なお,科学研究費補助金の評価の一層の充実を図るため,平成11年度から,科学研究費補助金のうち一部の研究種目に関する審査・配分業務を日本学術振興会に移管した。今後は,審査員の増員などにより,よりきめ細かな評価の実施を図ることとしている。

また,日本学術振興会の未来開拓学術研究推進事業では,事業の効果的な実施を図り,その目的を十分達成するため,研究開始から2年経過後に中間評価を,研究プロジェクトが終了する5年経過時に最終評価を行うこととしており,平成10年度は,8年度に開始された研究プロジェクトの中間評価を行ったところである。中間評価においては研究の進捗状況の評価を中心とし,特に推進すべき研究プロジェクトと計画の変更等を要する研究プロジェクトの指摘に重点を置いている。


(2) 研究機関評価

大学等においては,平成3年の大学設置基準等の改正以降,各大学等における教育研究活動等の状況についての自己点検・評価が大部分の大学で実施され,結果が公表されている。

さらに,学外者による評価を導入する大学が,ここ数年で急速に増えている。

大学共同利用機関や全国共同利用の国立大学附置研究所では,適切な管理・運営を図るため,外部の研究者や有識者により構成される評議員会等が設置され,研究教育活動についての評価も行われている。また,これらの研究所のうち8割以上が,既に,上記の評価とは別に,独自に組織を設けて外部評価を実施するとともに,半数以上の研究所が評価結果を公表している( 図2-6-9 )。

図2-6-9  国立大学等の研究機関における外部評価の実施状況 (平成7〜9年度)


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