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第2編   文教施策の動向と展開 第2編 文教施設
第6章  学術研究の振興
第7節  社会との連携が進む学術研究
6  国際共同研究への積極的取組


学術の国際交流は,研究装置の大型化,高度化に伴い,一国での対応が困難であり,国際的な協力が不可欠となる分野や地球環境問題など各国が共同して全地球的立場で取り組む必要がある分野などを通じてますます進展している。これに伴い,二国聞及び多国間における国際共同研究のニーズが一層高まっているところである。我が国は,これらの分野において,次のような国際共同研究に積極的に取り組んでいる。


(1) 三国間協力

現在,我が国では,アメリカ,イギリス,フランス,ドイツをはじめとして,およそ25か国との間で,政府間の科学技術協力協定を締結しており,様々な分野における科学技術協力事業が実施されている。

文部省においては,日本政府と外国政府間の科学技術協力の協定等に基づいて,「高エネルギー物理学」,「核融合」,「光合成」などの日米科学技術協力事業等を推進している。

日本学術振興会では,外国の学術振興機関との覚書に基づいて,欧米諸国等との間で,各分野の先進領域における共同研究やセミナーを実施する「アドバンスト・リサーチ(先進研究)国際協力事業」,「日欧科学協力事業」や学術研究機関をベースにした国際的なプロジェクト研究を推進する「重点研究国際交流事業」を実施している。


(2) 多国間協力

国際機関,国際学術団体等との連携・協力についても,学術国際交流を推進し,学術を通じた国際貢献を図るという観点から,国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の政府間海洋学委員会(IOC)が提唱する世界海洋観測システム(GOOS)を構築するための縁辺海観測国際協同研究計画(NEAR-GOOS)や,国際科学会議(ICSU)が提唱し,日本学術会議から平成2年,4年に勧告がなされた地球圏・生物圏国際協同研究計画(IGBP)などに積極的に参加している。

また,現在の高エネルギー物理学の重要課題である質量の起源を探索する欧州原子核研究機関(CERN)における大型陽子・陽子衝突型加速器(LHC)計画,東ユーラシア大陸の大気・地表面を観測し,エネルギー水循環の影響を解明するアジアモンスーンエネルギー水循環観測研究計画(GAME)へ本格的に参加するなど,多国間の国際共同研究を積極的に実施している。


(3) 国際機関への参加・協力

経済協力開発機構(OECD)においては,科学技術政策委員会(CSTP)が設置され,加盟国の科学技術政策に関する情報交換や研究開発に関する様々な国際的問題の解決方法の提言などが行われており,平成11年6月にはCSTP大臣級会合が開催された。CSTPの下では,旧メガサイエンスフォーラムを発展的に改組したグローバルサイエンスフォーラム,バイオテクノ口ジーワーキングパーティー等四つの作業部会が設置されており,我が国としても積極的に参加協力している。

また,平成11年6月には,ハンガリーのブダペストにおいて国連教育科学文化機関(UN-ESCO)と国際科学会議(ICSU)共催による科学分野では最大規模の「世界科学会議」に参加した。本会議の目的は,社会が科学に対して抱く期待や,人間と社会の発展によって提起されている課題にこたえられるよう科学を進展させるために,どのような努力がなされるべきかを検証することであった。このため,「科学と科学的知識の利用に関する世界宣言」,及び宣言の目標を達成するための行動計画である「科学アジェンダー行動のためのフレームワーク」が採択された(http:〃www.unceco.org/science/wcs/cnglcontents.htm)。

CERN(欧州原子核研究機関)の実験施設(フランス・スイス国境) (周長27KmのLEP(大型陽電子衝突装置)トンネル内に設置されるLHC(大型陽子・陽子衝突型加速器)の概念図)


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