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第2編   文教施策の動向と展開 第2編 文教施設
第6章  学術研究の振興
第6節  基礎研究の重点的な推進
2  物質の究極を探求する―加速器科学―


加速器という巨大な実験装置を用いて,物質の究極的な構造や自然界に働く力の解明を目指す素粒子物理学等の研究は,加速器科学とも呼ばれている。加速器科学は,自然の基本法則の追究と加速器の開発を通じて,他の研究分野の進展に大きな影響を与える重要な分野である。

現在,我が国では,高エネルギー加速器研究機構を中心に,世界的レベルの研究活動を展開している。同機構では,巨大電子加速器を用いて精密な素粒子物理の展開を目指すため,粒子と反粒子に物理法則の違いがあるという自然界の対称性の破れ(CPの破れ)等の解明を目的とする電子・陽電子衝突型加速器「Bファクトリー」を建設し,平成11年度から本格運転を開始している。

また,同機構の放射光実験施設は,電子加速器から生じる光を用いて,分子や原子のミクロの世界を調べる世界最先端の放射光専用光源として,大学の研究だけでなく民間企業の種々の研究開発にも広く利用されている。さらに,同機構の陽子加速器は,素粒子・原子核物理研究とともに,陽子ビームによるがん治療の研究などに活用されている。


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