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第2編   文教施策の動向と展開 第2編 文教施設
第2章  初等中等教育の―層の充実のために
  第4節 生き方指導としての進路指導
1  中学校における進路指導の改善


進路指導は,生徒が自らの生き方を考え,将来に対する目的意識を持ち,自分の意志と責任で自分の進路を選択決定する能力,態度を身に付けることができるよう,指導,援助することである。そのため,中学校においては,学校の教育活動全体を通じて的確に把握した生徒の能力,適性,興味,関心や将来の進路希望等に基づき,また,進学しようとする高等学校や学科の特色等を生徒が十分理解した上で指導を行うことが必要である。

しかしながら,進学率の高まりの中で,中学校における進路指導は,長年,業者テストの偏差値等に過度に依存したものとなっていたが,平成4年にはその弊害が大きな問題となった。

このため,文部省では平成5年2月に各都道府県教育委員会等に対し通知を出し,中学校の進路指導は業者テストによる偏差値等への依存を改め,生徒―人―人の能力,適性等を考慮した本来の進路指導に立ち返るよう求めるとともに,中学校の教員を対象とした研修会等の開催,指導資料の作成,配布等を行い,その趣旨の徹底に努めてきた。

その結果,現在ではすべての都道府県において中学校の進路指導に業者テストの偏差値等を利用することはなくなっている。

また,平成10年に実施した「中学校における進路指導に関する総合的実態調査」では,業者テストを廃止した5年と比較して,教師の進路指導に対する意識変革や指導計画の見直しなど,中学校における進路指導の改善が確実に進んでいることが明らかになった( 図2-2-7 )。

図2-2-7  平成5年と比較した進路指導の現状に対する学校の評価

しかし,―方では,

1) 生徒が自己の個性を理解して,将来の生き方や進路について考える学習を―層充実する必要があること
2) 進路指導に関し,学校や保護者の間で―層意思疎通の充実を図る必要があること
3) 学力だけでなく,将来の目的を持って志望校の選択が行われるよう,高校の個性化の―層の推進,高校入試の改善,進路指導の改善を―体として推進する必要があることなどの課題があることも示された。

また,文部省では,生徒に職場体験等進路にかかわる幅広い体験を得させる教育活動の普及推進を図るため,「中学校進路指導総合改善事業」を実施している。各都道府県においても様々な取組が進められており,例えば公立中学校2年生の生徒全員が職場体験やボランティア活動等を行う兵庫県の取組は大きな成果を上げている。


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