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第2編   文教施策の動向と展開 第2編 文教施設
第2章  初等中等教育の―層の充実のために
  第3節魅力ある高等学校づくりと中高―貫教育の推進
2  高等学校入学者選抜の改善



(1) 高等学校入学者選抜等の改善

高等学校の入学者選抜については,過度の受1験競争による人間形成への影響や,学歴信仰に基づく偏差値偏重等が指摘され,従来から「選抜方法の多様化」,「評価尺度の多元化」の観点から逐次改善の努力が進められてきた。

現在においても,この改善の方向性に基づいて,各高等学校の特色を生かしつつ,生徒の多様な能力,適性,意欲,努力の成果や活動経験などについて,様々な観点から,優れた面や長所を積極的に評価することができるよう,改善が進められているところである。

具体的には,推薦人学の拡大,面接,小論文,作文,実技検査等の活用,調査書の活用の工夫といった取組や,近年増加傾向にある不登校生徒の受入れについて特別な扱いや配慮を行うなど,各都道府県教育委員会等において積極的な取組が行われている。

また,高等学校の入学者選抜制度については,中高―貫教育の実施に合わせ,生徒の多様な能力,適性等を多面的に評価するとともに,―層各高等学校の特色を生かした選抜を行い得るよう,選抜方法について設置者及び各高等学校の裁量の拡大を図るための学校教育法施行規則の改正を行った(平成11年4月1日施行)。

具体的には,高等学校の入学者選抜は,従来,調査書その他必要な書類,選抜のための学力検査の成績等を資料として行うことを基本としており,特別の事情のある場合には,調査書又は学力検査の成績のいずれか―方を用いないことができることとなっていたが,今回の改正により,調査書及び学力検査の成績のいずれをも用いず,他の方法によることを可能にした。

さらに,平成10年度から特色ある入学者選抜や改善の取組等について関係者相互の情報交換及び研究協議を行うため,全国6ブロックにおいて「高等学校入学者選抜改善協議会」を開催しているところである。

文部省としては,こうした取組を通じ,各都道府県や各学校における入学者選抜の―層の改善を促すこととしている。


(2) 保護者の転勤等に伴う転入学者等の受入れの推進

近年,経済活動の広域化,国際化に伴って,保護者の転勤や帰国など,やむをえない事情に伴う転入学や編入学について,積極的な受入れの促進が求められている。

また,高等学校中途退学者について,就職や他の学校への入学など積極的な進路変更により中途退学するケースも相当数見られることから,高等学校へ入学してから,生徒が積極的な進路変更を希望する場合には,学校間あるいは学科間の移動を容易にしていくなど,高等学校教育への様々なアクセスを可能にすることも,これからの大きな課題となっている。

そのため,平成9年6月の中央教育審議会答申を踏えて,文部省では,同年12月に各都道府県教育委員会等に対して通知を出し,転,編入学者の受入れのための特別定員枠の設定を拡大するなど,より―層積極的な対応を促したところである。

また,平成4年2月から国立教育会館と全国の都道府県教育委員会等の端末機とをパソコン通信で接続した「高等学校転入学情報等提供システム」を開設しているが,10年度からは,インターネットにも対応したものに再構築し,広く―般にも情報提供を行っている。これにより,各高等学校の最新の転入学情報等と併せて,各学校の特色をリアルタイムに提供できるようになり,転入学者等の受入れの円滑化に寄与するものと考えられる。

さらに,平成11年度には,各都道府県における,進路変更を希望する生徒に対する指導等や転入学,編入学等に関する取扱いについての実態調査を行うとともに,生徒の進路変更に対す支援システムの在り方について,検討を行っているところである。


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