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第2編   文教施策の動向と展開 第2編 文教施設
第1章  生涯学習社会の実現に向けて
第3節  学習成果の評価と活用
1  多元的な学習評価システムの形成


生涯学習社会を構築するためには,学習活動を推進するだけでなく,形式的な学歴に偏りがちな評価の状況を改め,様々な学習活動の成果が適切に評価されるようにする必要がある。

このため,文部省や地方公共団体において,以下のような施策が実施されている。


(1) 学校における単位認定
(ア) 大学等における単位認定

大学等においては,専修学校で学んだ場合や文部省認定技能審査に合格した場合など,大学外での学習の成果のうち―定水準以上のものについて,大学等の単位として認定することができることとされている。この制度を活用し,例えば,実用英語技能検定に合格した場合の単位認定を実施している大学もある。

平成11年3月には大学等が単位認定できる範囲を拡大し,TOEFL及びTOEICやこれらと同等以上の社会的評価を有する審査での成果についても対象とできるようにしたところである。


(イ) 高等学校における評価

高等学校については,専修学校高等課程(高等専修学校)における学修や,文部省認定技能審査などに関する学習成果を増加単位として認定できることとされている。


(ウ) 公開講座等における学習の評価

正規の授業科目の―部を大学等において公開講座と位置付け,その受講者に科目等履修生として登録してもらうことにより,単位取得が可能となっている。


(2) 学位の授与と専門士の称号
(ア) 学位授与機構

学位授与機構においては,生涯学習体系への移行等に対応するため,高等教育段階の様々な学習成果を評価し,大学,大学院の正規の課程を修了していないが,大学,大学院の修了者と同等の水準にあると認められる者に対して,学位を授与することができるとされている。

平成10年度において,同機構から学位を授与された者の数は,1)短期大学,高等専門学校卒業者等が大学,専攻科において更に―定の学習を行った場合に当たるものが1,383人,2)同機構の認定する教育施設の課程の修了者に対するものが1,049人となっている。


(イ) 準学士,専門士の称号の付与

短期大学,高等専門学校卒業者には,準学士の称号が付与される。また,文部大臣が認めた―定の要件を満たす専修学校専門課程の修了者は,専門士の称号が付与される。平成10年度に専門士の称号を付与できる専門課程は2,549校,5,874学科であり,付与された者は約22万人である。


(3) 文部省認定技能審査

青少年,成人が習得した知識,技能について,民間団体がその水準を審査,証明する事業のうち,教育上奨励すべきものを文部大臣が認定する制度が文部省認定技能審査である。

現在認定されている技能審査は,実用英語技能検定など25種目であり,平成10年度の志願者数合計は587万3,855人,合格者数合計は290万9,799人となっている( 図2-1-3 )。


(4) 地方公共団体における取組

地方公共団体においては,社会教育施設等において開設されている講座,学級の受講者に対して,出席状況などに基づいて独自の修了証を与えたり,―定の称号的なものを与えたりして学習成果を評価している場合も多い。

今後は,国や地方公共団体においてこれらの学習成果に互換性を持たせるためのシステムづくりを進めることが必要である。

図2-1-3  文部省認定技能審査志願者,合格者の推移


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