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第1編   進む『教育改革』 はじめに
1  今、なぜ教育改革が必要なのか

21世紀の到来を目前に控えた今日我が国は,少子・高齢化,情報化,国際化が急速に進展する一方,戦後一貫して成長・発展を続けてきた経済活動が長期にわたって停滞し,失業問題が深刻化するなど,明治維新,第二次世界大戦後に続く改革の時期を迎えていると言われており,政治,行財政,経済構造など社会の様々な分野において従来のシステムを見直した上で大胆な改革が進められています。

あらゆる社会システムの基盤である教育の分野においても,これまでの教育の成果を踏まえつつ,新しい時代に適合し,これを先取りするような改革を積極果敢に進めていく必要があります。

我が国の教育は,第二次世界大戦後,性別や家庭の収入などにかかわりなく能力,適性,意欲に応じて平等に教育の機会が保障されるべきという教育の機会均等の実現を基本理念として掲げ,教育を重んじる国民性や世界でも1,2を争う国民の所得水準の向上などとも相まって著しい普及を見,奇跡とも呼ばれるほどの我が国の発展の原動力となってきました。

その一方で,少子化や核家族化,都市化の進展とともに,これまで子どもたちに対人関係のルールを教え,自己規律や共同の精神をはぐくみ,伝統文化を伝えるといった役割を担ってきた家庭や地域社会の「教育力」が著しく低下し,このことが,いじめや不登校,青少年の非行問題の深刻化などの様々な問題が生じる背景となっています。また,受験競争の激化に伴い,学校教育が知識を一方的に教え込む教育に陥りがちになり,思考力や豊かな人間性をはぐくむ教育や活動がおろそかになってきています。さらに,教育における機会の平等性を重視する余り,本来多様な子どもたち一人一人の個性や能力に応じた教育を行うという点に必ずしも十分に配慮されてこなかったことなど,反省すべき点も少なくありません。


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