ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
2部   文教施策の動向と展開
第11章  第11章文教施設の整備充実
第1節  施策の概要


文教施設の整備は,教育・学術・文化,スポーツの様々な文教施策の展開を図る上で,基盤的な条件を成すものである。文教施設は,小・中学校や公民館等の地域住民に身近な建物から,科学技術の先端を担う大学や研究機関の施設まで幅広い分野にわたり,その整備充実は,各々の施策の振興・発展を図る上で極めて重要なものである。

今日,目覚ましい科学技術の進歩,情報化・国際化の進展,高齢化社会への移行等の社会的背景に伴い,新たな知識・技術の習得など学習需要の増大や生涯学習への意識の高まりに対応するため,我が国の文教施設の整備方策も新たな局面を迎えている。

このため,文部省では,21世紀に向けて,幼児から高齢者まで様々な人々が生涯にわたり多様な知識・技術を習得でき,かつ,健康を保持増進し,豊かな人間性を育むことのできる新たな学習環境を創造していくことを目指し,文教施設を取り巻く次のような諸課題に対応して,文教施設の整備充実に努めている。

第一は,生涯学習体系への移行や情報化の進展等今日の社会的要請に対応した文教施設づくりである。国民の生涯にわたる学習・スポーツ,文化活動等多様なニーズに対応するため,各々の施設機能を多様化・高度化することや,施設相互を有機的に連携すること,さらに快適で豊かな施設環境を創造することなど,いわゆる文教施設のインテリジェント化を推進し,生涯学習社会を実現するための基盤を総合的に整備することが重要になっている。

第二は,初等中等教育における教育環境の質的な充実である。今日,学校施設については,一人一人の児童生徒の個性を生かし,多様な能力を育む教育の場として充実することが要請されている。このため,教育内容,方法の多様化に対応するとともに,児童生徒の生活の場としてふさわしい温かみと潤いのある学校施設づくりが重要である。また,地域の人々の学習活動の拠点として,地域住民の利用に対応した多機能化,高機能化を推進するなど,学校施設の一層の質的充実が重要になっている。

第三は,高等教育施設等における教育研究環境の改善,学習需要の多様化・高度化に対応した整備である。近年,国立大学等においては,建物の老朽化の進行や大学院生及び留学生の増加,実験設備の大型化等による施設の狭隘化により教育研究活動への支障が深刻となり,その抜本的な改善が大きな課題となっている。また,教育研究の内容の高度化・多様化や国際社会に貢献できる独創的・先端的な学術研究の推進などに対応するため施設の整備充実を図ることが重要になっている。

第四は,高度情報化社会に対応した文教施設の整備である。社会の様々な分野における情報化の急速な進展に伴い,学校における情報化に対応した教育を支援する施設整備,文教施設の情報ネットワークの構築等多様な情報手段を有効に活用していくための整備の推進が重要になっている。

第五は,膨大な文教施設の維持保全及び改修である。文教施設の機能を十分に発揮させ教育研究に支障がないようにするため,適切な維持保全が必要である。また,建物の物理的な老朽化,災害等に対する安全性の確保,社会的ニーズの変化に伴う建物の陳腐化等に対し適切に改修し,有効利用を図っていくことが大きな課題となっている。このため,維持保全に関する技術的指針等を整え,計画的に保全整備していくことが重要になっている。

また,今日、地球規模の環境問題に対する意識の高まりから,学校施設等の整備に関しても,自然環境との調和,省エネルギー・省資源対策,廃棄物の適正な処理等の環境保全に対する取組が重要になっている。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ