ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
2部   文教施策の動向と展開
第9章  国際化の進展と教育・文化・スポーツ
第5節  海外子女・帰国子女教育の充実
2  帰国子女教育の充実



(1) 帰国子女教育の現状と施策

海外に長期間在留した後帰国する子どもの数は,平成4年度間に帰国した子どもの数で見ると,小・中,高等学校段階合わせて1万3,219人に達している(2-9-6 )。このような海外から帰国した子どもについては,国内の学校生活への円滑な適応を図るとともに,海外で身に付けた特性等を生かすようにすることが必要であり,新しい学習指導要領においてもこのことを明示している。

文部省では,帰国した児童生徒に対する適切な教育の機会を確保するとともに,帰国子女教育に関する実践的な研究を行うため,国立大学附属学校における帰国子女教育学級等の設置,帰国子女教育研究協力校・帰国子女教育受入推進地域の指定などの施策を行っている。また,帰国子女担当教員の研修会の実施,帰国子女教育の手引の作成等諸施策を講じるとともに,高等学校や大学の入学者選抜においても,増加傾向にある別枠の設定や特別の選抜方法など帰国した子どもに対する特別な配慮が更に多くの学校で行われるよう指導している。

2-9-6  海外から帰国した子どもの数の推移

さらに,平成5年6月には,海外子女教育に関する調査研究会の報告として「帰国子女教育の充実方策について」が取りまとめられた。この報告においては,今後の帰国子女教育の充実方策を検討するに当たっての基本的視点として,1)異文化環境の下での学習と生活の尊重,2)帰国子女の多様な実態を踏まえた個に応じた指導の充実,3)異なるものに開かれた学級及び学校環境の形成を挙げるとともに,帰国子女特別選抜の改善,帰国子女に対する指導の充実及び帰国子女教育を充実するための施策についてそれぞれ具体的に提言されている。文部省では,本報告の趣旨を踏まえ,今後更に施策の充実に取り組むこととしている。


(2) 中国帰国孤児子女教育の現状と施策

中国帰国孤児に同伴され帰国する子どもについては,日本語能力が不十分であったり,日本の生活習慣に通じていなかったりすることから,日本語教育や生活面,学習面での適応指導について,特別の配慮が必要である。このため,中国帰国孤児子女教育研究協力校を指定して,中国帰国孤児子女の積極的な受入れ及びこれらの子どもに対する学習指導,生活面に関する指導等の充実を図っている(2-9-7 )。

また,これらの子どもを受け入れている学校に中国語のできる者などを指導協力者として巡回させる事業を実施するほか,日本語教育教材や教師用指導資料の作成配布及び中国帰国孤児子女教育担当教員の研修会を行っている。

2-9-7  中国帰国孤児の子どもの数の推移


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ