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2部   文教施策の動向と展開
第9章  国際化の進展と教育・文化・スポーツ
第2節  国際社会に生きる日本人の育成
2  外国語教育の充実


国際化の進展する中にあって,外国の人々との相互理解を深めるためのコミュニケーション能力の育成は極めて大切な課題となっている。

中学校及び高等学校の外国語教育においては,コミュニケーションの手段としての外国語教育という観点を重視して一層の改善を図る必要がある。このため,新しい学習指導要領においては,中・高等学校の外国語教育について,コミュニケーション能力の育成や国際理解の基礎を培うことを一層重視することとし,例えば,中学校においては,週当たり授業時数を1時間増やして4時間とすることもできる措置を講じたり,高等学校においては,新科目「オーラル,コミュニケーションA,B,C」を設ける等の改訂を行った。

また,昭和62年度から文部省は,外務省及び自治省並びに地方公共団体と協同して,「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」を実施している(2-9-1 )。

この事業は,外国語教育において大切な中・高等学校段階においてネイティブ・スピーカーから直接語学指導を受けることにより生きた言語を学ぶことができるなど,生徒のコミュニケーション能力の育成に大きな効果を上げており,今後とも,その充実に努める。

また,英語担当教貝の英語の運用能力及び指導力を高めるため,国外における研修の推進を図っており,平成5年度には,前年度に引き続き,アメリカ,イギリスへの2か月派遣事業(190人),6か月派遣事業(58人),12か月研修(26人)を実施する。

2-9-1  外国語指導助手国別招致人数(平成5年7月1日現在)

なお,国際化の進展に適切に対応するためには,英語以外の多様な外国語の教育についても重視する必要がある。そのため,平成3年度から外国語教育多様化研究協力校を指定し,実践的研究を行っている。

さらに,平成5年7月には,「外国語教育の改善に関する調査研究協力者会議」から今後の我が国の中・高等学校における外国語教育改善の在り方に関する報告が提出された。生徒の外国語によるコミュニケーション能力の育成の充実のために,同報告では外国語教育における指導方法の改善,教員の資質の向上,研究・研修機能の充実,JETプログラムの充実,大学・高等学校入試の改善等が提言されている。

大学・短期大学における外国語教育は,外国語学部等における教育・研究も含め多様な形で行われている。しかし,その内容・方法については,一般に講読等の形態に偏重しているとの批判があり,各大学においては,その教育内容・方法の改善について様々な取組が行われている。

また,諸外国の政府と協力し,大学等におけるドイツ語,フランス語及び英語の教育担当教員を,外国で開催される語学教育研修会に参加させる事業を行っている(平成5年度49人を派遣)。

なお,大学等における外国語に関する授業科目の開設状況を見ると,近年,様々な言語についても開設が進んでおり,平成4年度現在,合計約70種の言語に及んでいる。


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