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2部   文教施策の動向と展開
第9章  国際化の進展と教育・文化・スポーツ
第2節  国際社会に生きる日本人の育成
1  国際理解教育の推進


国際化の進展に応じた学校教育の役割を考えた場合,最も重要なことは国際社会の中で信頼される日本人を育成することである。そのためには,国際的な相互依存関係の重要性とともに,諸外国の文化やそれぞれの立場を理解させ,あわせて,我が国の文化や伝統を大切にする態度を身に付けさせることが重要である。学習指導要領の改訂においても,改訂の基本方針の一つに国際理解の推進と我が国の伝統と文化の尊重とを掲げ,教科等の内容の改善を図った。

また,各教科以外の特別活動等の教育活動においても,例えば外国の学校との姉妹校交流,地域における国際交流活動等様々な取組が行われるようになってきている。そのため,平成5年度には,学校における適切な国際理解教育の一層の推進を図るため,調査研究を実施することとしている。

さらに,国際理解の一層の推進を図るため,文部省は,2年ごとに研究校・研究団体を指定し,国際理解のための指導内容・方法の開発,地域の活性化と国際交流の在り方などをテーマに調査研究を実施している。

都道府県においても,既に東京都立国際高等学校のように,帰国子女や外国人子女を受け入れるなどにより,国際化への対応を図っている高等学校が開設されているほか,国際理解教育の推進のために地域の実情に応じた実践が重ねられている。

大学,短期大学においても,国際関係の分野を対象とする学部・学科が増加する傾向にある。例えば,大学について,学科の名称に「国際」の語を冠しているものの設置状況を見ると,平成5年度では72学科となっている。

社会教育の分野においては,青年学級・教室,婦人学級,家庭教育学級,成人大学講座などにおいて国際理解に関する学習内容を取り上げている。また,平成5年度からは,新たに地域の国際理解に関する学習や交流・交歓事業を総合的に促進し,新しいコミュニティの形成に資する地域国際交流促進事業を実施している。


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