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2部   文教施策の動向と展開
第8章  体育・スポーツ及び健康教育の振興
第6節  健康教育の充実
2  学校保健の充実



(1) 喫煙・飲酒・薬物乱用防止に関する指導の推進

「喫煙・飲酒・薬物乱用防止に関する保健指導の手引」などにより,喫煙・飲酒・薬物乱用が本人及び他人に及ぼす影響を正しく認識させることによって,生涯にわたって健康な生活を営む能力や態度を育てるよう指導している。

新学習指導要領においても,生活行動と健康とのかかわりを重視する観点から,教科「保健体育」において喫煙や飲酒,薬物乱用と健康との関係について理解させるよう内容を充実して指導の推進を図っている。


(2) 性に関する指導の充実

学校における性に関する指導は,発達段階に応じて科学的知識を与えるとともに,人間尊重と男女平等の精神に基づいた生き方を自ら身に付けていくための幅広い教育であり,「保健体育」,「家庭」,「道徳」,「特別活動」などを中心に教育活動全体を通じて行うよう指導している。

新学習指導要領においても,思春期の心身の発育・発達に関する内容や青年期の生き方と結婚に関する内容を一層充実させ,指導の推進を図っている。


(3) 学校歯科保健活動の推進

学校においては,「むし歯予防推進指定校」を設けるとともに,学校,家庭,地域社会の連携による「むし歯予防推進事業」を実施している。

また,昭和53年度に作成した「小学校歯の保健指導の手引」を平成3年度に改訂し,歯・口の健康増進及び歯周疾患の原因と予防を含む歯科保健活動の推進を図っている。


(4) 定期健康診断の在り方の見直し

近年の児童生徒の健康問題の変化,集団検診技術の進歩などを背景に,昭和62年度から学校における健康診断の在り方,内容についての見直しを行い,1)尿糖検査の実施,2)心臓の疾病及び異常の有無に関する検査の際のエックス線検査の任意化,3)視力検査の簡素化,4)小・中学校における結核検診の際の集団エックス線間接撮影の廃止等の改正を行った。


(5) 児童生徒の健康状態サーベイランス事業(定点継続調査)

近年の社会環境,生活様式の変化に伴い,児童生徒においても成人病の徴候を有する者が見られるとの指摘がなされているとともに,アレルギーなど新しい健康問題に対する関心も高まっている。

このため,平成3年度から一定の地域の児童生徒の健康状態を経年的に観察する定点継続調査を実施し,実態の把握に努めている。


(6) 心の健康に関する相談活動の充実

近年,心因性の頭痛や腹痛,不快感など種々の症状を訴えて保健室を訪れる児童生徒が増加しており,適切なカウンセリングとともに,心の健康に関する教育・保健指導などが必要となっている。このため,養護教諭を対象に「養護教諭実技講習会」,「ヘルスカウンセリング指導者養成講座」,「新規採用養護教貝研修」を実施し,その資質の向上に努めている。また,「保健室における相談活動に関する調査研究事業」を実施し,「保健室利用者調査」を取りまとめるなど実態把握に努めてきており,今後,保健室における相談活動の進め方についての実践的手引書を作成することとしている。さらに平成5年度がらは,各都道府県において「思春期の悩みに対する支援事業」を実施するよう地方交付税にょる措置を行った。


(7) 学校環境衛生活動の推進

学校保健法では,学校環境衛生の維持に努めるとともにその改善を図らなければならないこととしている。同法に基づいて行う学校環境衛生検査の方法,内容,事後措置等について定めた指針である学校環境衛生基準を,科学技術の進展や学校を取り巻く環境の変化に対応して平成4年6月に改訂した。主な改訂点は,1)飲料水・水泳プールの水質検査の厳格化,2)教室等の照度基準の引上げ,3)ゴミ処理の際のリサイクルの促進などである。


(8) 学校保健に関する教職員
1) 養護教諭

心身の健康に問題を持つ児童生徒への個別指導に当たる等,養護教諭の役割の重要性にかんがみ,平成5年度からの教職員の配置改善計画により,新たに30学級以上の大規模校に複数配置を行うとともに,3学級の小規模校についても全校配置を行うこととなった。


2) 学校医,学校歯科医,学校薬剤師

学校医,学校歯科医及び学校薬剤師は,学校における健康診断,健康相談,環境衛生検査等に当たるなど重要な役割を担っていることから,地方交付税における報酬単価の引上げに努めてきている。


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