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2部   文教施策の動向と展開
第6章  学術研究の振興
第6節  基礎研究の重点的推進
3  宇宙科学


宇宙科学は,科学衛星等の宇宙飛翔体を用いて,宇宙の諸現象,諸法則を解明するものである。また,その研究活動は,人類の知的財産の増大に寄与するとともに,宇宙開発の牽引力としての役割を果たしており,あわせて,科学衛星及び同衛星打上げ用ロケット等に関する宇宙工学技術の研究開発は,未来技術開発のための先駆的役割も果たしている。

我が国の宇宙科学については,大学共同利用機関である宇宙科学研究所が中心となり,宇宙空間や地球周辺の諸現象を科学衛星及び観測ロケット等により観測・研究するとともに,科学衛星及び同衛星打上げ用ロケット等の観測手段や観測方法の研究開発等を推進している。これまでに22機の科学衛(惑)星を打ち上げ,ハレー彗星探査,X線天文観測等で世界をリードする数多くの研究成果を上げている。

平成5年2月に打ち上げたX線天文観測衛星「あすか(飛鳥)」は,地球から約1千万光年離れた渦巻銀河の中に出現した超新星から出現直後のX線をとらえることに成功し,世界の研究者から注目を浴びており,今後の多大な成果が期待されている。

また,平成元年6月に改訂された「宇宙開発政策大綱」(宇宙開発委員会策定)において,科学衛星打上げ用ロケットの大型化を図ることが認められ,M-5ロケットの開発を平成2年度から行っているところである。これにより,今後,X線天文学,電波天文学等の分野で国際的主導権を確保し,また,月・惑星探査等の道を開くために,従来より規模の大きい科学衛星の打上げを計画している。


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