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2部   文教施策の動向と展開
第6章  学術研究の振興
第6節  基礎研究の重点的推進
1  天文学研究


天文学は,自然科学の中でも伝統ある分野の一つとして,宇宙の諸現象の解明を進め,物理学等の基礎法則の体系化に貢献してきている重要な分野である。このため,文部省では,大学共同利用機関である国立天文台を中心に研究を推進している。

国立天文台野辺山宇宙電波観測所では,直径45mの大型宇宙電波望遠鏡1基及び直径10mの干渉計5基を用いて,太陽系の外から到来する電波を利用した天体観測を行い,未知の星間分子を発見するなど画期的な研究成果を上げている。

同台野辺山太陽電波観測所では,太陽フレアの仕組みを解明するため,平成4年から,口径80cmのパラボラアンテナをT字型に多数配列した電波ヘリオグラフを用いて,太陽表面から生じる電波を観測しており,その成果が期待されている。

また,同台では,150億光年彼方の宇宙の涯に挑み,銀河が誕生したころの宇宙の姿を探るため,平成3年度から,ハワイ島マウナケア山頂に設置する口径8mの大型光学赤外線望遠鏡の建設を進めている。

東京大学宇宙線研究所では,岐阜県の神岡鉱山の地下1,000mに設置されている水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置を用いて,陽子崩壊やニュートリノの観測が行われており,昭和62年2月に,大マゼラン雲で発生した超新星爆発によるニュートリノを世界で初めて観測するなど画期的な研究成果を上げている。同研究所では,宇宙線や素粒子に関する研究の一層の推進を図るため,平成3年度から,現行装置に隣接して5万トンの水槽と1万1,200本の光電子増倍管から成る大型水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置の建設を進めている。


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